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(株) GSユアサ 2015年3月期の動向

海外事業
<タイ>
-タイでの四輪車用鉛蓄電池の生産を2018年度までに年500万個に引き上げる。第2期エコカー政策などの投資優遇策により、同国で日系自動車メーカーの生産拡大が見込まれることから、これに伴うバッテリー需要を取り込む。タイ周辺国への輸出やアイドリングストップ車 (IS) 用の電池などの需要拡大も視野に入れ、12年度実績の約300万個に対して7割の増加を目指す。日系自動車メーカーへの現地供給のほか、ミャンマー、カンボジア、ラオスなど周辺国向けの輸出需要にも対応する。長期的には新車用、補修用ともメコン経済圏全体で膨大なマーケットになることを想定し、各国にはタイから供給していく。(2014年4月17日付日刊自動車新聞より)

第三次中期経営計画

-2016年3月期は第三次中期経営計画の最終年度だが、国内、海外ともに緩やかな景気回復基調にある一方、各セグメントとも当初の計画達成は困難な状況にあり、売上高、営業利益ともに第三次中期計画の目標値を下回る見通し。

第三次中期経営計画の目標値

（注）2015年3月期より、組織変更に伴い従来「その他」に含めていた照明・膜事業を「国内産業電池および電源装置」に区分変更。

2016年3月期目のセグメント別事業課題
-国内自動車用電池：アイドリングストップ (ISS) 車用電池をはじめとする高付加価値商品の拡販

-リチウムイオン電池：外部環境の変化に対応し、セグメント黒字化を目指す。

-2016年3月期の研究開発費は7,000百万円を計画。

研究開発拠点

研究開発活動

国内自動車電池
-リチウムを配合した新しい電解液を採用することなどにより、同社グループの従来品に比べ充電受入性能を約300%向上させたアイドリングストップ車用電池を開発。こうした技術を補修市場向けの電池にも順次適用し、アイドリングストップ車と従来車の両方に対応できる、国内初の互換性を持った、「ECO.R LONG LIFE」 (エコ・アール ロングライフ) シリーズに、新たに「K-42/50B19」、「T-110/120D31」電池を開発し、2つの新製品を追加。

海外
-自動車用鉛蓄電池の分野では、海外で生産・使用される充電制御車およびアイドリングストップ車向け鉛蓄電池の製品・製造技術の開発を推進。

リチウムイオン電池
-中大型電池の信頼性、安全性およびエネルギー密度の向上を目的とした基礎研究を実施。また、リチウムイオン電池のさらなる性能向上を図るため、次世代正極、次世代負極材料の探索ならびにその性能評価を進めている。さらに、ポストリチウムイオン電池の研究を実施。

-リチウムエナジージャパンでは2012年4月から栗東第一工場を稼働、栗東第二工場も2013年10月より生産を開始しており、EV用電池で年間約1万台分、PHEV用電池で年間約5万台分の生産能力を持つ。三菱自動車のEV、PHEV向けを中心に生産していく計画。

-ブルーエナジーでは本田技術研究所と連携して様々な車両への搭載を検討している。

-2016年3月期の設備投資額は17,000百万円 (リチウムイオン電池事業3,400百万円、海外事業5,500百万円、国内既存事業・その他8,100百万円) を計画。

各種データ

（注）2015年3月期より、組織変更に伴い従来「その他」に含めていた照明・膜事業を「国内産業電池および電源装置」に区分変更。

(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類

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