Changchun Faway Automobile Components Co., Ltd. [長春一汽富維汽車零部件股份有限公司] 2011年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位: 百万元)
  2011年12月期 2010年12月期 増減率(%) 要因
売上高 6,981.42 6,182.50 12.92% - 2010年9月、一汽富維東陽の株式2%を取得。同社の持株が49%から51%に引き上げられ、連結財務で決算することになった。
営業利益 519.42 634.33 (18.12%) - 原材料価格の上昇、製品価格の低下、商用車および自主乗用車ブランドに対応する部品の生産量の減少。
経常利益 522.94 636.92 (17.90%)
純利益 510.20 617.95 (17.44%)

合弁事業

-長春一汽富維汽車零部件股份有限公司(Changchun Faway Automobile Components Co., Ltd.)は、自動車用電子部品メーカーの上海海拉電子有限公司(Hella Shanghai Electronics Co., Ltd.)と共同出資し、吉林省長春市に合弁会社「長春一汽富維海拉車灯有限公司(暫定名)」を設立する。新合弁会社の主要業務は自動車用ライトの設計、開発、生産、試験、販売および自動車用ライトの電子機器組み立てを行う。資本金は2億元で、長春一汽富維汽車が51%、上海海拉電子が49%出資する。また、長春一汽富維汽車が40%出資するフィルターメーカーの長春曼胡默爾富維濾清器有限公司(Changchun MANN+HUMMEL Faway Filter Co., Ltd.)は、9,877万元を投じて工場の拡張を行う計画。顧客ニーズへの対応や市場シェア拡大を図る。(2011年11月24日付けプレスリリースより)

開発動向

研究開発施設

施設名 所属
車輪研発中心 (Wheel R&D Center) 長春一汽富維汽車零部件股份有限公司車輪分公司
富維江森技術中心
(Faway-Johnson Technical Center)
長春富維-江森自控汽車飾件系統有限公司

- 2010年度は、自社中国ブランドの下で開発活動が行われた。
- 富維江森技術中心は中国の省級技術センターになった。
- 同センターは外装部品の開発を強化し、同時にバンパー3セットを設計する能力も備える。
- 長春富維江森自控汽車電子有限公司はソフトウェアおよびハードウェアの開発能力を備える。

研究開発活動

内装部品
- 自動車関係10件、シート関係20件が進行中。そのうち、B50内装部品が初の自主開発した製品として自動車メーカーに高く評価されたとしている。

ホイール事業
- MV3およびA130、豊田391Aなど7つのシリーズを開発中。軽量化により、新しいホイールの平均重量を11%減少させた。高強度鋼の溶接技術およびMAG溶接(マグ溶接)により、溶接部の疲労強度を10%引き上た。新技術の応用により、塗装の熱効率50%増加、燃効率30%低下、生産プロセスを簡略化、品質強化などを実現したとしている。

バンパー事業
- C303、D003、B70のためバンパーASSYの試験サンプルを提供。B50用のフロント・バンパーを開発した。

設備投資

2011年度の主な設備投資

(単位:百万元)
プロジェクト 投資額 進行
成都一汽富維延鋒彼欧汽車外飾有限公司 10.20 100%
長春一汽富維汽車零部件股份有限公司成都車輪分公司 30.41 100%
成都車輪分公司 63.50 40%
一汽富維江森の建物増設 23.18 60%
プレス部品分公司の生産能力拡大 10.72 70%
合計 138.01 -

生産能力の増強

- 長春曼胡默爾富維濾清器有限公司が生産能力の拡大に関する提案に合意した。顧客ニーズへの対応や市場シェアの拡大を狙い、自動車事業に注力し、新しい工場を建設し、生産能力の拡大や新しい領域を開拓することを図る。総投資額は9877万元と見込み。(2011年11月24日付けプレスリリースより)

- 長春一汽富維汽車零部件股份有限公司が株式51%を保有する合弁子会社「長春一汽富維高新汽車飾件有限公司」は塗装ラインを新たに建設する。投資額は55百万元。同社はプラスチック射出成型部品、電気めっき部品、吹き付け塗装部品などを生産している。なお、その合弁子会社に対し、長春高新汽車飾件有限公司 と金唐投資有限公司はそれぞれ24%、25%の株式を保有している。(2011年6月24日付けプレスリリースより)

- 長春一汽富維汽車零部件股份有限公司と台湾東陽グループの合弁によるバンパー生産会社「長春富維東陽塑料製品有限公司」は生産能力拡大のための設備投資を行う。134.10百万元を投じ工場建屋、塗装ライン、射出成型機を増設する。これにより新たに年間射出成型能力30万セット、年間塗装能力45万セットが増強される。製品は主に一汽轎車 (FAW Car)の乗用車、一汽VW (FAW-VW)の新型Bora (宝来)、 Sagitar(速騰), Audi(奥迪)に供給する。(2011年6月1日付けプレスリリースより)

- 長春一汽富維汽車零部件股份有限公司の子会社で、バンパーなどを生産する「長春一汽富維東陽塑料製品有限公司((Changchun Faway Tong Yang Plastics Products Co., Ltd.)は広東省佛山市南海区(Nanhai District, Foshan City, Guangdong Province)に佛山分公司(Foshan Works)を建設する。2012年3月27日、同区投資促進局、一汽VWなどの幹部を招き、定礎式を行った。(2012年4月9日付けプレスリリースより)

- 2011年2月18日、成都車輪分公司の生産能力を増強すると発表した。成都車輪分公司は一汽VW 成都工場向けのホイール供給のために2010年3月に設立されたもので、現在のホイール・タイヤ組み立て能力は年間35万台分。これを45万台分に引き上げるとともに新たに年産120万本のスチールホイール工場を建設する(2交代制、250日稼働、2013年フル稼働予定)。総投資額は約161百万元。この設備投資によりコストの引き下げと市場シェアの拡大、一汽VW成都工場に対するサポートの強化を狙う。(2011年2月19日付会社公告より)