クムホタイヤ 2006年12月期の動向
ハイライト
業績 | (単位:百万ウォン) |
- | 2006年12月期 | 2005年12月期 | 増減率 |
売上高 | 1,813,794 | 1,763,124 | 2.9% |
営業利益 | 80,306 | 169,255 | (52.6%) |
経常利益 | 2,101 | 124,097 | (98.3%) |
当期純利益 | 970 | 98,199 | (99.0%) |
受注
北米カーメーカーBig3の1社であるクライスラー社のセブリング向けに"ECSTA KH11"をOE供給すると発表。"ECSTA KH11"は非対称UHPタイヤであり、対象サイズは215/55R18。同社は「北米でのUHPタイヤ・リプレイス市場にて自社製品が上位シェアを占めており、技術力と品質面で高い評価を得た結果、供給メーカーとして選定された」と説明。(2006年11月1日付プレスリリースより)
海外動向
中国
(1)新工場建設
-2006年5月、吉林省の長春にて年産315万本規模の新工場の竣工式を行った。同工場では、世界のカーメーカー向けOEタイヤ、UHP(高性能)タイヤを主に生産する計画。
-天津工場が完成し、本格的な生産に突入。2006年7月4日、同社は天津経済技術開発区内9万3000坪の敷地に新設した工場の完工式を開催。同工場は総工費2億1000万ドルで、年産525万本を目標とする。UHP(超高性能)タイヤを生産し、中国国内市場だけでなく海外OE市場にも供給する計画。
-南京にてトラック・バス用ラジアルタイヤ(TBR)工場建設のための了解覚書(MOU)を締結。2008年上半期に完成予定。
>>> 詳細は設備投資 参照
2008年には中国で年間2,500万本規模のタイヤを生産する計画
(2)研究開発拠点の設立
-2006年9月、上海にR&Dセンターを設立
>>> 詳細は開発動向 参照
(3)販売拠点の設立
- 中国国内でのタイヤ販売を本格化するに当たり、2006年12月に錦湖(中國)輪胎銷售有限公司[Kumho Tire China Co., Inc.]を設立。同販売法人は南京工場、天津工場、長春工場(2008年完工予定)にて生産されるタイヤの管理を行い、効率的な販売構造の確立を目指す。
ベトナム
-2006年10月、新工場の起工式を開催。
>>> 詳細は設備投資 参照
開発動向
研究開発体制
アメリカ、イギリスに続いて海外3ヵ所目の設立となる"クムホ中国技術研究所"(KCTC ; Kumho China Technical Center)の竣工式を行った。中国・天津市の経済技術開発区に建設された同研究所には約3,600万ドルが投資され、敷地の延べ坪は3,200坪(10,500平方メートル)の規模。"2015年にグローバルBig5の仲間入り、R&D分野で世界3位"を目標に、今後継続的に研究人材を拡充し、同研究所を名実ともに中国No.1のタイヤ研究所へと発展させる計画。(2006年9月14日付プレスリリースより)
研究開発実績 (2007年12月期)
-2006年10月、世界で初めて32インチSUV用タイヤを開発したと発表。
-2006年11月、環境負荷の少ない素材であるLyocell(リヨセル)をタイヤコードに用いたタイヤを世界で初めて開発。リヨセルはタイヤの製造過程で発生する二黄化炭素や黄化水素などの数値をほぼゼロ水準にまで減少させ、環境有害物質を最小化させることができる。同社は欧州輸出用のタイヤを皮切りに、同素材を使用した製品の比重を徐々に高めていく計画。
その他の研究開発実績
-同社内部の研究開発部門によるもの
乗用車用、ライトトラック用、レーシング用、トラック・バス用等の各種タイヤを開発。
-外部委託機関によるもの
拠点名 | 所在地 |
光州(Gwangju)テクニカルセンター | 韓国 光州(Gwangju)市 |
Kumho Tire America Technical Center(K.A.T.C) | 米国 オハイオ州 |
Kumho Tire Europe Technical Center(K.E.T.C) | 英国 バーミンガム |
Kumho Tire ChinaTechnical Center(K.C.T.C) | 中国 天津 |
アメリカ、イギリスに続いて海外3ヵ所目の設立となる"クムホ中国技術研究所"(KCTC ; Kumho China Technical Center)の竣工式を行った。中国・天津市の経済技術開発区に建設された同研究所には約3,600万ドルが投資され、敷地の延べ坪は3,200坪(10,500平方メートル)の規模。"2015年にグローバルBig5の仲間入り、R&D分野で世界3位"を目標に、今後継続的に研究人材を拡充し、同研究所を名実ともに中国No.1のタイヤ研究所へと発展させる計画。(2006年9月14日付プレスリリースより)
研究開発費 | (単位:億ウォン) |
- | 2007年12月期 | 2005年12月期 | 2004年12月期 |
金額 | 57,826 | 51,251 | 44,437 |
対売上高比 | 3.19% | 2.89% | 2.72% |
研究開発実績 (2007年12月期)
-2006年10月、世界で初めて32インチSUV用タイヤを開発したと発表。
-2006年11月、環境負荷の少ない素材であるLyocell(リヨセル)をタイヤコードに用いたタイヤを世界で初めて開発。リヨセルはタイヤの製造過程で発生する二黄化炭素や黄化水素などの数値をほぼゼロ水準にまで減少させ、環境有害物質を最小化させることができる。同社は欧州輸出用のタイヤを皮切りに、同素材を使用した製品の比重を徐々に高めていく計画。
その他の研究開発実績
-同社内部の研究開発部門によるもの
乗用車用、ライトトラック用、レーシング用、トラック・バス用等の各種タイヤを開発。
-外部委託機関によるもの
研究課題 | 期間 | 研究機関 |
タイヤ寿命に関する予測システム開発 | 2004年4月 ~ 2005年3月 |
-全南大学 -光州テクノパーク |
タイヤサイドウォールのデザイン開発 | 2004年6月 ~ 2005年5月 |
-朝鮮大学 -光州テクノパーク |
ポリウレタンケーシングラバーのトレッドタイヤ開発 | 2004年6月 ~ 2005年5月 |
-全北大学 -光州テクノパーク |
制動距離に関するシミュレーションツール | 2004年9月 ~ 2005年5月 |
-国民大学自動車工学専門大学院 |
タイヤ磨耗量とウェット制動距離予測ツール開発 | 2004年9月 ~ 2005年8月 |
-釜山大学 機械工学部 |
サイドウォールレター設計プログラム開発 | 2005年4月 ~ 2005年8月 |
-Asiana IDT -(株)CIES e-PLM |
機能性ゴム強化樹脂開発 | 2005年10月 ~ 2006年09月 |
-(株)M&B Green Earth |
グローバル新製品開発のための国際共同デザイン研究 | 2006年01月 ~ 2006年12月 |
-全北大学 -光州テクノパーク |
スノー/マッドトラクション予測シミュレーションツール開発 | 2006年01月 ~ 2006年12月 |
-釜山大学 機械工学部 |
ポリウレタンケーシングラバーのトレッドタイヤ開発 | 2006年01月 ~ 2006年12月 |
-全北大学 -光州テクノパーク |
コードの接着力と疲労およびモルフォロジー変化に関する研究 | 2006年05月 ~ 2007年04月 |
-浦項工科大学 -ホンドク産業 |
タイヤNVH改善技術の研究 | 2006年08月 ~ 2007年07月 |
-KAIST |
機能性ゴム強化樹脂開発 | 2006年10月 ~ 2007年09月 |
-(株)M&B Green Earth |
設備投資
開発動向