Johnson Electric Group [徳昌電機] 2014年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万ドル) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 2,097.62 | 2,059.69 | 1.84 | 1) |
営業利益 | 233.49 | 212.92 | 9.66 | - |
経常利益 | 242.99 | 218.01 | 11.46 | |
純利益 | 214.90 | 196.89 | 9.15 | |
自動車用製品グループ (APG) | ||||
売上高 | 1,436.80 | 1,303.90 | 10.19 | 2) |
要因
1) 全社
-全社の売上高は前年比1.84%増の2,097.62百万ドル。自動車市場における顧客需要は好調だったが、工業製品の売上高が低いことや為替レートの変動、非中核企業の売却により売上高が減少。
2) 自動車用製品グループ
-自動車用製品グループの売上高は前年比10%増の1,436.80百万ドル。アジアをはじめとする全ての主要市場で売上が好調だった。
-2014年3月期の売上高は、経常外収支を除くと前年比6%増の1,436.80百万ドルとなった。すべての主要市場で売上が増加した。
<地域別>
-為替の影響を除いた場合、2013年3月期から2014年3月期までの売上高は、全社で前年比7%増、アジアで同4%増、欧州で同10%増、米州で同5%増となった。
-中国を始め、アジア市場での販売は増加を維持。エンジン冷却ファンや、パワーウインドウ、エンジンフューエルマネージメント、パワーステアリング向け部品が好調に推移したことが増加に寄与。
-欧州では、エンジン冷却ファンや、電動駐車ブレーキ、エンジンエアマネージメント、HVAC、パワーウインドウ向け部品の売上が増加。
-米州では、エンジン冷却システム、シフトギアボックス・ドライブライン、エンジンエアマネージメント、フューエルマネージメント向け部品の売上が増加。エンジン冷却ファン用部品は冷却ファンモジュールを生産、販売しているメーカーおよびTier 1サプライヤーに納入しており、米州における同部品の売上は12%増加であった。
-コスト効率が良く、軽量で高出力密度のモーターおよびサブシステム開発に向けて、引き続き投資を行っている。これらの製品は、自動車の安全性および燃費向上、排出ガス削減に貢献する。
事業縮小
-2013年2月、Saia-Burgess Controlsを1億ユーロでHoneywell Internationalに売却。Saia-Burgessは欧州を本拠とし、プログラマブルロジックコントローラーの生産・組立を行っている。Johnson Electricの非中核企業。2012年の売上額は69.9百万ドル。開発動向
研究開発体制
-研究開発センターは、ドイツ、英国、イタリア、日本、米国、中国、イスラエル、スイスに設置。新製品
-2014年3月、テールゲート用ラッチモータープラットフォームを発表。この小型モータープラットフォームは業界最高の出力密度を持つとしている。従来のモーターに比べ、15%小型化しながらトルクは20%向上しており、速くて安定したラッチ動作を実現。また、電磁波干渉抑制機能を持つ電子部品を一体化している。フルサイズSUV、コンパクトSUV、ハッチバックタイプの電動テールゲートに適用可能であるという。(2014年3月18日付けプレスリリースより)
-2014年3月、電動パワーステアリング (EPS) 用の高出力モータープラットフォームを発表。このEPS シリーズモーターは革新的なブラシモーター技術によって、業界最高のステアリング出力とコギングトルクの低減を実現。従来のブラシモーター技術に比べ、ステアリング出力は20%向上し、コギングトルクは10%低下した。またモータ重量も10%軽減しており、燃費の向上に寄与するという。この新しいEPSシリーズにより、コスト効率の高いステアリングを提供できるようになるとしている。(2014年3月12日付けプレスリリースより)
-電動パーキングブレーキシステム (EPB) 用のハイトルクモータープラットフォームを発表。この新しいコンパクト設計のモータープラットフォームは業界内で最大のブレーキトルクと最長の運転サイクルを実現。従来比でトルクは15%向上、運転サイクルは60%長くなり、すぐれた電磁両立性 (EMC) を備えているとしている。キャリパー、ドラム、ケーブルタイプのEPBに適用可能であるという。(2014年2月11日付けプレスリリースより)
-電動リアゲート用の小型ドライブプラットフォームを発表。同製品は、最小の口径で、最大の駆動トルクと保持力を実現しており、ポジジョンセンサーやEMCなどに対応している。SUV やハッチバック車に適しているという。(2013年11月27日付けプレスリリースより)
-コンパクトな新型パワーシート用モーターを発売。コンパクト、軽量、低振動を特徴としている。電磁的な適合性 (EMC)、耐性が高く、クリアで安定した位置信号を出力する。従来品に比べ大きさが25%縮小したため、小型シートに適しているという。また、重量も25%減少しており、消費燃料の削減に寄与する。車両に合せたカスタム設計により、共振の防止も可能としている。(2013年9月3日付けプレスリリースより)
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万ドル) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
合計 | 96.9 | 82.6 | 91.3 |