Detroit Diesel Corporation 2010年12月期までの動向

ハイライト

売却

-2005年12月、DaimlerChryslerはスウェーデンの投資会社EQTとの間で、オフハイウェイ事業の大部分を売却する契約を締結した。この売却対象には、MTU-Friedrichshafen GmbH、Detroit Diesel Corporationのオフハイウェイ事業が含まれる。売却手続きは2006年の第1四半期に完了済み。なお、Detroit Dieselのオンハイウェイ事業は、引き続きDaimlerChrysler (現Daimler AG) 傘下である「Freightlinerトラック」部門の一部となる。

受賞

-2009年、Truck Writers of North America (TWNA) から「Technical Achievement Award」を受賞。DD15エンジンに搭載したターボコンパウンドが評価された。TWNAはトラック業界のジャーナリストらによる団体。(2009年5月13日付プレスリリースより)

開発動向

製品開発

-2009年3月、DD13、DD15に次ぐ大型トラック用エンジンとして、排気量15.6Lの「DD16」を開発した。尿素SCR式排ガス後処理システム「BlueTec」を採用した、同社初のエンジン。生産は米国ミシガン州のRedford工場で2010年より開始する。同年3月より、Daimler傘下の「Western Star」と「Freightliner」の大型トラックに搭載される予定。(2009年3月19日付プレスリリースより)

-2008年8月、新型エンジン「DD13」(排気量12.8L、直列6気筒) を開発した。2009年に「Sterling Truck」および「Freightliner」の車両に供給する計画。また、2010年には「Western Star Trucks」にも納入の予定。このエンジンはミシガン州のRedford工場で生産する。(2008年8月5日付プレスリリースより)

-2007年、大型商用車用の新型ディーゼルエンジン「DD15」(排気量14.8リットル、直列6気筒) を発表。約5年間に渡って15億ドルを開発に投資した。2008年第2四半期に販売開始予定のFreightliner 「Cascadia」が初の「DD15」搭載モデルとなる。将来的には、「Mercedes-Benz」、「三菱ふそう」をはじめとする、ダイムラー・トラック部門の大型トラック全車種に搭載される見通し。(2007年10月19日付プレスリリースより)

新技術導入

-2009年、同社は尿素SCR式排ガス後処理システム「BlueTec」の搭載車両を使用し、1,200万マイルの走行試験を実施したと明らかにした。トータルで2500万マイルの試験を行う計画。(2009年2月8日付プレスリリースより)

-2008年3月、同社はDaimlerのBlueTec技術を導入すると発表。BlueTecは尿素SCR式による排ガス後処理システム。米国環境保護庁 (EPA) による、大型トラック向けの2010年排ガス規制に対応することを目的とする。

設備投資

国内投資

-2010年6月、同社は194百万ドルを投じ、米ミシガン州Redford Townshipの工場を拡張すると発表。新型エンジンのシリンダーヘッド製造ラインが設置される。同時に、拠点のリノベーション、インフラの向上、製造設備の調達に使用される。