(株) 東海理化電機製作所 2014年3月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万円)
2014年
3月期
2013年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 437,807 371,932 17.7 -
営業利益 30,115 23,238 29.6 -
経常利益 32,323 24,505 31.9 -
当期純利益 17,258 5,187 232.7 -

要因
<日本>
-円安による売上高の増加や連結子会社の増加により、売上高は前年比9.4%増加の288,497百万円。
-営業利益は、円安や合理化等に積極的に取り組んだことにより前年比3.6%増加の17,230百万円。

<北米>
-客先生産台数の増加や円安により売上高は28.8%増加の86,946百万円。
-営業利益は、売上高の増加により前年比94.7%増加の2,664百万円。

<アジア>
-中国での客先生産台数の増加、インドネシアにおける本格操業の開始、円安などにより、売上高は前年比29.6%増加の93,028百万円。
-営業利益は前年比57.5%増加の9,139百万円。

<その他>
-欧州および南米の現地法人を含むその他の地域の売上高は前年比56.0%増加の26,183百万円。
-営業利益は1,141百万円 (前年は42百万円の損失)。

受注

-独自開発した樹脂部品向けの加飾技術「3Dドライ転写」を突破口に内装部品の受注を拡大する計画。高精度で転写位置を決定し、狙い通りのデザインを施せる3Dドライ転写をトヨタ自動車に提案。新型「クラウン」向けの内装部品・14品目を一括受注した。内装部品の大半に加飾が施せる専用ラインを音羽工場(愛知県豊川市)に構築し、供給を開始している。3Dドライ転写は東海理化の独自技術で、内装の樹脂パネル品に一括採用されるのは世界初としている。本格採用を契機に一層のコスト低減に取り組み、第2、第3の受注を目指す。 (2013年3月19日付日刊自動車新聞より)

2015年3月期の見通し

 (単位:百万円)
  2015年3月期
(予想)
2014年3月期
(実績)
増減率
(%)
売上高 444,000 437,807 1.4
営業利益 28,500 30,115 (5.4)
経常利益 29,000 32,323 (10.3)
当期純利益 19,000 17,258 10.1

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

 (単位:百万円)
  2014年3月期 2013年3月期 2012年3月期
日本 19,768 17,379 17,075
北米 493 568 515
全社 20,262 17,948 17,590

研究開発活動

-日本では先行開発や要素技術開発を行い、北米・欧州・中国の各拠点では地域ニーズの把握、地域最適を目指した企画提案や製品開発を行う。

スイッチ関連

-表示と連携した多機能操作を可能にするスイッチや、意匠性と操作性の向上を目指した入力システムの開発に取り組む。

セキュリティシステム関連
-グローバル展開を目指した低コストスマートキーシステムを開発、量産化。
-HV・EV車両に代表されるバイワイヤタイプのシフトレバーのバリエーションを拡充している。

セーフティシステム関連
-軽量化ニーズに応えた次期標準リトラクタを搭載したシートベルトを開発、量産化。
-低コストのドアミラーを開発。
-独自の高精度加飾技術「3Dドライ転写技術」を応用し、複数の内装部品に連続性・統一感のある装飾を施す加飾パネルを量産化。

研究開発体制
山形拠点を拡充

-2013年、山形市に設置している技術開発拠点を拡充すると発表。従来はスイッチ、電子キーシステムの設計業務を主体としていたが、表示操作系分野の製品開発や先行技術の研究を行う。同拠点は2008年に「東北技術センター」として開設したが、近く「東北技術開発センター」として担当領域を広げる。18年度までに人員規模を現状に比べて2倍の60人に増やし、同拠点での開発業務を活発化する。(2013年12月12日付日刊自動車新聞より)

製品開発
センターコンソール用タッチパッドの開発

-2013年、センターコンソール部に設置してカーナビ、オーディオなどを直感的に操作できる国内初のシステム「タッチパッド」を開発。ドライバーが運転時にオーディオ、ナビ、ハンズフリーフォンを手元で操作できるように機能を集約したもので、高級車を中心に採用が進む操作系部品「ハプティックコマンダ」などとの置き換えを狙った次世代システムだ。トヨタ自動車が2014年に発売するレクサスブランドの小型スポーツクーペ「RC」向けに初受注した。来年から本社工場 (愛知県大口町) で生産開始し、トヨタ・田原工場 (同田原市) に供給する。(2013年11月26日付日刊自動車新聞より)
 

主な技術導入契約

 (2014年3月31日)
契約会社名 相手方の名称 国名 契約内容 契約期間
(株) 東海理化 Autoliv Development AB スウェーデン 自動車用シートベルトに関する特許実施権の許諾 2007.12.01 -
該当特許権の終了日
TRW Vehicle Safety Systems Inc. 米国 自動車用シートベルトに関する特許実施権の許諾 2008.01.01 -
該当特許権の終了日

 

主な技術援助契約

(2014年3月31日現在)
相手方の名称 国名 契約内容 契約期間
芦森工業 (株) 日本 自動車用シートベルトに関する特許実施権の許諾 2007.02.02 -
該当特許権の終了日
自動車用シートベルトに関する海外特許実施権の許諾 2007.02.02 -
該当特許権の終了日

設備投資

設備投資額 

(単位:百万円)
  2014年3月期 2013年3月期 2012年3月期
全社 25,220 13,764 16,406

-新製品切換えに対応した生産設備等に加え、新興国への対応としてタイでの新工場建設および生産設備投資を実施。

設備の新設

 (2014年3月31日現在)
事業所名 所在地 設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手 完了
予定
本社・本社工場 愛知県
大口町
スイッチ、エレクトロニクス製品等の部品製造、組付、検査設備等 5,122 2014年
4月
2015年
3月
豊田工場 愛知県
豊田市
シートベルト、装飾品の部品製造、組付検査設備等 885 2014年
4月
2015年
3月
音羽工場・萩工場 愛知県
豊田市
キーロック、ステアリングホイール等の部品製造、組付検査設備等 2,915 2014年
4月
2015年
3月