住友ゴム工業 2008年度の動向

ハイライト

業績
(単位:百万円) 2008年度 2007年度 増減率(%) 要因
全社
売上高 604,974 567,306 6.6 -
営業利益 25,658 45,126 (43.1)
経常利益 14,792 43,201 (65.8)
当期純利益 1,020 19,498 (94.8)
タイヤ事業
売上高 501,062 478,482 4.7 -海外市場で販売が順調に推移したことなどにより増収。
営業利益 15,849 35,892 (55.8) -原材料価格の高騰に加え、下期以降の円高の進行による輸出採算の悪化、さらに10月以降の急激な世界需要悪化もあり減益。


受注

-タイの生産工場で製造したタイヤが新車装着用として初めて採用されたと発表。トヨタ自動車がタイで生産する「ヴィオス(日本名ベルタ)」向けに納入。ヴィオスに採用されたのは、同社のタイ子会社であるスミトモラバータイランド(タイラヨーン県)が生産した「ダンロップSPスポーツ2030」。(2008年6月7日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発体制
-2003年設立のSRI研究開発にて、研究開発業務を行う。
-グッドイヤーとの世界的提携に基づく技術交流を実施。テーマ別にプロジェクトチームを編成し、共同調査研究を行っている。


研究開発費

(単位:百万円) 2008年度 2007年度 2006年度

タイヤ事業

16,013 15,105 14,215
合計 19,351 18,223 17,291
タイヤ事業が占める割合 82.8% 82.9% 82.2%


研究開発活動

-タイヤの走行時に発生する放射音を画像で再現するシミュレーション技術を開発したと発表。今回同社が開発したのは「タイヤパターンノイズシミュレーション」。新技術は、放射音の発生源となるブロックが路面をたたくことで生じる「インパクトノイズ」と、タイヤ溝の内側にある空気がタイヤの接地により解放されることで生じる「ポンピングノイズ」について、タイヤの詳細挙動を計測するタイヤ転動シミュレーションと空力に関するシミュレーションを組み合わせることで、放射音として現れる空気の圧力変動を画像で表現できるようにした。(2008年9月11日付日刊自動車新聞より)

設備投資

設備投資額
(単位:百万円) 2008年度 2007年度 2006年度
タイヤ事業 46,987 49,796 42,253
合計 49,601 53,205 45,308
タイヤ事業が占める割合 94.7% 93.6% 93.3%

-タイヤ事業においては、タイヤ増産のための設備改善及び生産設備の合理化・省人化等を中心とする設備投資を実施。主要な設備としては、名古屋工場・白河工場・泉大津工場及び宮崎工場の自動車タイヤ製造設備など。


設備の新設計画(自動車事業関連)
会社名
事業所
(所在地)
設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手年月 完了予定
年月
完成後の
増加能力
住友ゴム工業
名古屋工場
(愛知県豊田市)
自動車タイヤ
製造設備
8,471 2008年1月 2009年12月 生産能力3%増加
住友ゴム工業
白河工場
(福島県白河市)
自動車タイヤ
製造設備
6,597 2008年1月 2009年12月 生産能力1%増加
住友ゴム工業
泉大津工場
(大阪府泉大津市)
自動車タイヤ
製造設備
3,761 2008年1月 2009年12月 生産能力10%増加
住友ゴム工業
宮崎工場
(宮崎県都城市)
自動車タイヤ
製造設備
6,025 2008年1月 2009年12月 生産能力2%増加
住友橡膠(常熟)有限公司 [Sumirubber (Changshu) Co., Ltd.]
(中国 江蘇省)
自動車タイヤ
製造設備
13,595 2008年1月 2009年12月 生産能力37%増加
SumitomoRubber
(Thailand)
(タイ ラヨーン県)
自動車タイヤ
製造設備
25,327 2008年1月 2009年12月 生産能力283%増加