Norsk Hydro ASA 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ノルウェークローネ)
  2013年12月期 2012年12月期 増減率
(%)
要因
売上高 64,880 64,181 1.1 -
純利益 (839) (1,331) - -

事業再編

マレーシアのアルミ圧延工場を売却
-マレーシアのアルミ圧延工場Hydro Aluminium MalaysiaをUACJの完全子会社である日本製箔に売却することで正式合意したと発表。売却金額は約20百万ドル (19.6億円)。従業員数は約170名で、アルミ製品の年産能力は約12,000トン。同工場は、アジア太平洋地域で最大のアルミニウム箔生産拠点の1つとなっている。2013年末に売却手続きが完了する予定。(2013年10月30日付プレスリリースより)

ノルウェー、スウェーデンの押出工場を売却
-子会社のSapaがノルウェーのRaufossにある押出工場Hydro Aluminium ProfilerおよびスウェーデンVetlandaにある傘下の加工工場を、ノルウェーのSKA Investに売却することで合意。Raufoss押出工場には押出プレス3機が設置され、生産能力は約3万トン。押出・表面処理など加工部門のほか管理部門や販売部門が入居し、従業員数は約170名となっている。一方のスウェーデンの関連工場は約40名を雇用しており、販売・顧客サポートや、アルミ押出成形品の加工を行っている。(2013年9月11日付プレスリリースより)

押出製品事業を売却し、合弁会社に再編
-同社の押出製品事業とOrkla傘下のSapaを統合した合弁会社を、2013年9月1日に設立。折半出資により設立した「Sapa AS」は、アルミ押出製品のサプライヤーとなる。HydroとOrklaは、2012年10月にそれぞれのプロファイル事業、建築システム事業、チューブ事業を統合することで合意していた。新会社SapaはノルウェーOsloを本拠とし、従業員数は23,000名。納入先は40カ国の100拠点以上にのぼる。欧州・北米をはじめ、ブラジル・中国・インド・ベトナムなど新興国市場にも強い地盤を持つ。(2013年9月2日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

(単位:百万ノルウェークローネ)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
全社 216 247 248

研究開発拠点
-以下の地域に研究開発センターを保有:
  • ノルウェー Ardal:一次アルミ技術
  • ノルウェー Sunndal:合金および鋳造
  • ドイツ Bonn:圧延製品

技術提携

-2013年6月、日系自動車メーカーなどに、自動車用アルミパネル材をグローバルで供給するため、神戸製鋼所と技術協力契約を締結したと発表。この技術協力には、自動車ボディー、構造部材用のアルミ材料に関する技術情報、知的財産と製造ノウハウの使用許諾、これらの技術サポート等が含まれる。

研究開発活動

-次世代のアルミニウム電解技術の試験に向けて、ノルウェーのKarmoy拠点にパイロットプラントの建設を検討していると発表した。このパイロットプラントの年産能力は約7万トンを見込んでいる。(2013年3月7日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(単位:百万ノルウェークローネ)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
全社 2,701 3,256 3,386

海外投資

<ドイツ>
-ドイツのDormagenにおいて、同社のサプライヤーSchulerとともにアルミシートのレーザーカット工場を開設したと発表。地元のAlu-Laser-Serviceが運営する。ボディインホワイト (車体骨格構造) 向け部品をはじめとする自動車用ストリップおよびシート製品の切断を行う最新施設で、年産能力は最大2万トン拡大する見込み。材料はGrevenbroich近郊にある同社の圧延工場から調達する。この圧延工場では自動車用ストリップの焼鈍ラインの生産能力を倍増する計画で、年間最大5万トンの増加を見込んでいる。(2013年6月25日付プレスリリースより)

-ドイツGrevenbroichのアルミ圧延製品工場において、自動車市場の需要増に対応するため連続焼鈍ラインの生産能力をおよそ2倍にすると発表した。今回の拡張により同工場AL2では、欧州市場向けのアルミ製自動車部品用ボディストリップの年産能力が5万トンになる。拡張する設備は、2014年末までに稼動する計画。なお、AL2はボンネット、ルーフ、ドアなどボディインホワイト (車体骨格構造) 向けのアルミ製ボディストリップの生産を行っている。(2013年3月12日付プレスリリースより)