Miba AG 2014年1月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2014年
1月期
2013年
1月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 610.2 606.6 0.6 1)
EBIT 70.2 69.9 0.4 -
部門別売上高
焼結部品部門 224.4 210.7 6.5 -
ベアリング部門 181.3 200.1 (9.4) -
摩擦材部門 140.7 136.1 3.4 -
新技術部門 48.5 46.6 4.1 -

要因
1) 全社
-2014年1月期の売上は、船舶、大型ディーゼルエンジン、エネルギー等の分野の市場の後退に加え、為替のマイナス影響があったが、自動車分野での顧客の戦略的パートナーとしての地位を維持、前年比0.6%増を達成した。

合弁事業

焼結部品部門 (Miba Sinter Group)
-2013年12月、同社は、ブラジルIndaiatubaに位置する子会社Mahle Metal Leve Miba Sinterizadosへの出資比率を現在の30%から40%に引き上げると発表した。さらに、同子会社に対して技術移転を強化し、製品ラインを拡大する計画。この合弁会社は1998年に同社とMahleにより設立され、南米の自動車市場向けに焼結部品を供給している。

2014年1月期以降の動き

-2014年3月、Miba Energy Holding LLCはEBG LLCの株式の30%を取得する契約を締結。最終的には同社株式の100%を保有することとなった。
-2014年3月、Miba China Holding GmbHは、新組織であるMiba Asia Holding Pte. Ltd., Singaporeの株式の100%を取得。
-2014年3月、Miba Asia Holding Pte. Ltd., Singaporeは、Shenzhen Rui Xi Si Te Industry Co. Ltd.の株式の100%を取得する契約を締結。手続きは2014年6月に完了予定。

開発動向

研究開発費

(単位:百万ユーロ)
  2014年1月期 2013年1月期 2012年1月期
全社 26.7 28.2 31.3
売上に対する割合 (%) 4.3 5.0 5.0

研究開発体制

-全社で222名が研究開発に従事。

特許

-2014年1月期は17件の出願を実施。現時点で214件の特許を保有する。

設備投資

設備投資額

(単位:百万ユーロ)
  2014年1月期 2013年1月期 2012年1月期
焼結部品部門 34.7 20.8 21.8
ベアリング部門 17.8 17.3 13.8
摩擦材部門 8.2 6.7 5.3
新技術部門 2.1 1.8 1.4
その他 4.6 4.3 5.7
連結 0.7 0.1 (0.9)
合計 68.1 51.0 47.3

海外投資

<中国>
-2014年3月、Miba Precision Components (China) は、中国江蘇省の蘇州 (Suzhou) 工業園区において、生産エリアをこれまでの3倍に拡張する第2期工事が完了したと発表した。エンジンベアリング、焼結部品、新型コーティングなどを現地生産することで、アジアに拠点を持つ顧客への迅速な供給を可能とした。また、同社の摩擦材 (Friction) 部門も、今後数カ月以内に同拠点で摩擦材の生産を開始する予定。同拠点の建設および拡張には、これまで約35百万ユーロが投じられた。同社は、2012年にこの第2期工事を開始。約16,000平方メートルを拡張し、2013年末の総面積は24,000平方メートルとなった。同拠点のこれまでの従業員数は約400名で、新たに建設した施設では1,000名を雇用するという。