Haldex AB 2011年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万スウェーデンクローナ)
2011年12月期 2010年12月期 増減率 (%) 備考
全社
売上高 4,030 3,710 8.6 -
営業利益 235 100 135.0 -
部門別売上
エアコントロール部門 1,619 1,611 0.5 -
ファウンデーションブレーキ部門 2,411 2,099 14.9 -

受注

-2011年、SAF-Hollandに、エアディスクブレーキ「ModulT」の供給を開始。同製品はスウェーデン Landskrona工場で製造され、受注額は10億スウェーデンクローナ。

-中国の大手バス製造メーカーSuzhou KinglongおよびGolden Dragonから、ABS「TK+」を受注。2011年下旬に供給開始。

事業提携

-同社とブラジルのMaster Sistemas Automotivos Limitadaは、長期提携契約を締結した。トレーラー用ABSのブラジル市場における生産・販売・技術支援に関するもの。ブラジルでは、全てのトレーラーに対して2014年までにABSシステムの搭載を義務付ける規制が2013年より施行される予定。なお、Master Sistemasはトラック・バス・トレーラー用ブレーキメーカーで、Randon S.A. Implementos e ParticipacoesとMeritorの合弁会社。(2011年12月13日付プレスリリースより)

事業再編

-2008年までは、商用車システム、油圧システム、トラクションシステム、Garphyttanワイヤの4部門構成であったが事業再編を実施。
  • 2009年6月1日付けで、Garphyttanワイヤ部門を売却。
  • 2011年1月31日付けで、トラクションシステム部門をBorgWarnerに売却。
  • 2011年6月16日付けで、油圧システム部門は分社化されConcentric ABとしてストックホルム証券取引所に上場。
-2011年6月より、同社は商用車向け事業に特化しており、2部門で構成。
  • エアコントロール (Air Controls)
  • ファウンデーションブレーキ (Foundation Brake)

開発動向

研究開発費

(単位:百万スウェーデンクローナ)
2011年12月期 2010年12月期
合計 153 134

製品開発

世界初UN-ECE承認のトレーラー転覆模擬実験装置(シミュレーター)
-世界初UN-ECE承認のトレーラー転覆模擬実験装置(シミュレーター)を立ち上げた。これにより、トレーラーメーカーは費用がかさむロードテストを実施せずに、EB+エレクトロ二ック・ブレーキング・システム装着車両がUN-ECE規定(ブレーキシステムの新規定を含む)に適合したものとして個別認証取得することが可能となる。 

次世代ディスクブレーキ
-2010年、次世代ディスクブレーキ「ModuleT」を開発した。当製品は既存製品より約15%ほど軽く、積載重量の増加を実現する。

設備投資

設備投資額

(単位:百万スウェーデンクローナ)
2011年12月期 2010年12月期
全社 100 146

海外投資

<ブラジル>
-Haldex do Brazilがブラジル Sao Jose dos Camposに新工場を開設すると発表。Sao Paulo拠点およびFlores da Cunha拠点の事業は、2011年12月より同工場へ移管する予定。また、Rio de Janeiro拠点における現在の事業は、2012年1月に移管開始する。なお、この計画は2012年2月までに完了する見込み。(2011年8月29日付プレスリリースより)

<メキシコ>
-メキシコ Monterreyに新工場を設立。Monterreyの既存工場、米国カンザス州Iola工場、米国ミシガン州Grand Haven工場を、新工場に集約しコスト改善を図り、北米市場の拠点とする。

<中国>
-中国における、経済成長と高品質な技術導入による需要拡大に対応するため、蘇州市の拠点の生産能力を拡大し、併せて研究所を新設。