Littelfuse, Inc. 2014年12月期の動向

業績

(単位:百万ドル)
2014年
12月期
2013年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 852.0 757.9 12.4 1)
営業利益 133.8 129.9 3.0 2)
自動車
売上高 325.4 267.2 21.8 3)


要因
1) 売上高
-2014年12月期の売上高は、前年比12.4%増。自動車および電子部品部門が堅調に推移した一方、電気部門は伸び悩んだ。また、買収効果 (56.1百万ドル) があったものの、為替差損 (0.4百万ドル) により一部増加分が相殺。買収・為替の影響を差し引いた売上成長率は5% (38.5百万ドル) となった。

2) 営業利益
-2014年12月期の営業利益は、前年比3.0%増。再編コスト、購買会計の修正適用による影響、退職金等の減収要因があったが、売上高増加分が減収分を補った。

3) 自動車
-2014年12月期の自動車部門の売上高は、前年比21.8%増。全ての製品群および地域での売上増加 (37.3百万ドル)、およびHamlinの買収効果 (20.2百万ドル) が売上高を押し上げた。一方、為替差損 (0.6百万ドル) によりわずかに増加分が相殺された。

研究開発費

(単位:百万ドル)
2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
全社 31.1 24.4 21.2

研究開発拠点

-米国、カナダ、メキシコ、中国、フィリピン、台湾、ドイツ、リトアニアに研究開発拠点を保有。

-米国イリノイ州のMount Prospectに新たに技術センターを開設。面積は23,500平方フィートで、Chicago周辺の3拠点から研究開発チームを集結させる。新センターでは、エレクトロニクスや自動車関連の次世代製品の開発に向け、顧客との連携やクリエイティビティの強化を行う。約40名の技術者を雇用し、乗用車・商用車・EV用のヒューズやセンサーなどを開発する予定。(2014年3月19日付プレスリリースより)

拠点

-2014年12月末時点、北米において262件 (内59件が自動車関連)、欧州連合域内で113件、その他地域で109件の特許を保有。

製品開発

200W 過渡電圧サプレッサ (TVS) ダイオードアレイ
-200W 過渡電圧サプレッサ (TVS) ダイオードアレイ (SPAダイオード) の「SM24CANA」シリーズを発表。このシリーズの製品は、静電気放電 (ESD)、電気的ファーストトランジェント (EFT)、その他の過電圧トランジェントに起因するダメージから自動車用コントローラエリアネットワーク (CAN) の回線を保護する。競合製品に比べて、動的抵抗を10%低減するという。(2014年6月24日付プレスリリースより)

450W ディスクリート一方向・双方向過渡電圧サプレッサ (TVS) ダイオード
-450Wディスクリート一方向・双方向過渡電圧サプレッサ (TVS) ダイオードの「SD」および「SD-C」シリーズを発表。同社のTVSダイオードアレイ (SPAダイオード) の新シリーズとなる。有害な静電気放電 (ESD) や落雷によるサージ電流などから回路を保護する設計となっており、低速アプリケーションやDCアプリケーションにおける積層バリスタ (MLV) の交換用として最適。その低い動的抵抗により、競合技術に比べて最大 50%低いクランピング電圧を提供する。自動車用エレクトロニクス、テスト装置、POS端末、ノートパソコン、サーバー、医療機器などのボタン、スイッチ、電源ポート、その他低速I/Oの保護に使用される。(2014年5月27日付プレスリリースより)

低電圧・高サージ電流のラジアルリード型バリスタ
-低電圧・高サージ電流のラジアルリード型バリスタ「AUMOV」シリーズを発表。従来の低DC用電圧製品に比べて、サージ耐久力を50%アップした。車載向け電子部品の品質規格「AEC-Q200」に準拠しており、車室内やボンネット内部用の製品向けとなる。16VDCから50VDCまで幅広い動作電圧範囲を持ち、5種類のディスクサイズ (5mm、7mm、10mm、14mm、20mm) で提供される。自動車のセーフティシステム、ボディエレクトロニクス、パワートレイン、サーマルマネジメント、HVAC、インフォテインメントなどにおいて、モーター負荷や誘導負荷の過渡を抑制する。(2014年3月18日付プレスリリースより)

過渡電圧サプレッサ (TVS) ダイオード (TPSMBシリーズ)
-過渡電圧サプレッサ (TVS) ダイオード「TPSMB」シリーズを発表。自動車用をはじめとするさまざまな電子部品に対して、負荷遮断やその他の電圧過渡減少などで生じる電圧過渡から補助的な保護を行う。自動車向け電子部品評議会 (Automotive Electronics Council : AEC) の「AEC-Q101」規格に準拠しており、自動車に使用する入出力インターフェース、VCCバスなど脆弱な回路の保護に適している。ECU、センサー、エンターテインメントシステムなどの自動車用電子部品のDC電源保護や静電気放電 (ESD) 保護用に使用される。(2014年2月13日付プレスリリースより)

設備投資額

(単位:百万ドル)
2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
合計 32.3 35.0 22.5


-同社は、2015年12月期の設備投資に35-40百万ドルを投資する計画。主に、生産量の増加、新製品導入および構造改革に対する投資を予定。

各種データ

従業員数

  2014年12月末 2013年12月末 2012年12月末
合計 7,900 7,400 6,000

 

部門別売上高

(単位:百万ドル)
  2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
電子部品 410.1 367.1 329.5
自動車 325.4 267.2 206.2
電気 116.5 123.6 132.2
合計 852.0 757.9 667.9

 

地域別売上高

(単位:百万ドル)
  2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
米州 377.7 342.4 303.6
欧州 163.9 136.8 107.5
アジア太平洋 310.4 278.7 256.8
合計 852.0 757.9 667.9

 

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