Freudenberg-NOK Sealing Technologies 2012年12月期の動向

ハイライト

近年の動向

事業再編

-同社は自動車シール事業を一つのブランドに集約し、シーリング事業を強化すると発表。(2012年6月25日付プレスリリースより)

売却

-2012年、同社は精密成形ブレーキ部品事業をContiTech Vibration Control GmbHに売却。今回の売却に伴い、複数年に渡る自動車部門の事業再編が終了。売却事業は以下の通り:
  • フランス Andrezieux拠点
  • ドイツ Oberwihl拠点
  • メキシコ Queretaro拠点

受注

OEM モデル 製品
Audi A3 エンジンおよびトランスミッションシャフト用Simmering、バルブステムシール、静的シール
Mercedes SL 反圧シールリップ付バルブステムシール、Oリング、特殊シールキャップ、ベローギア
Porsche Boxster 各種シャフト用Simmering、Oリング、Uパッキン、エラストマー精密成形部品、ラバーベアリング
Renault Twingo クランクシャフト用Simmering、カムシャフト、ギアシャフト、静的シール、反圧シールリップ付バルブステムシール

受賞
-2012年、同社のブラジル サンパウロ拠点がGMブラジルより「Supplier Quality Excellence Award」を受賞。同賞は、自動車メーカーが求める高品質水準を超えたサプライヤーに授与される。(2012年11月26日付プレスリリースより)

開発動向

製品開発

<油圧アキュムレーター>
-同社は数種類の油圧アキュムレーターの生産を開始。これらは乗用車から商用車だけでなくトランスミッションやブレーキ製品等にも使用が可能。従来の金属製でなく軽量化素材製であるため、車両の軽量化だけでなく、ブレーキ回生などにも適用可能。(2012年12月18日付プレスリリースより)

<プラグ・チューブシールコネクター>
-同社は従来製品の「Plug & Seal」の設計・デザインをもとに、コネクターシステム「Plug & Tube Seal」を開発した。同コネクターシステムは、ゴム入り金属キャリアーで構成。この金属キャリアーの外径にはビードシールが、内径にはエラストマー製シールが配置されている。同コネクターはシンプルな構造であり、形の異なるチューブとパイプをつなぐことができ、同時に安全性・価格優位性を持つ。同製品は主に内燃エンジン、エンジン補助部品およびトランスミッションシステム等に使用される。(2012年7月2日付プレスリリースより)

<リキッドACM>
-同社は、高抵抗性を持つ固定ゴムと液状シリコンを結合させた、リキッドACM (アクリル酸エステルゴム) を開発。リキッドACMは通常のACMと比べて粘性が少ないため、液状シリコンと同じように加工することができる。さらに、液状シリコンと違い耐化学性に優れているためトランスミッション・エンジンオイルの使用に適している。リキッドACMを使用することで、複雑構造のシール形状を成形することが可能となる。(2012年6月15日付プレスリリースより)

<パーフロロエラストマー製マイクロシール>
-同社は、北米の顧客向けにマイクロシールの新製品を導入した。医療・化学・自動車など様々な産業で幅広く使用される予定。これまで、ロータリー型マイクロシールの多くはポリテトラフルオロエチレン (PTFE) を使用しているが、マイクロシールに使われるパーフルオロエラストマーはPTFEより伸縮性があり、寿命の長い製品に適している。(2012年3月28日付プレスリリースより)

<反圧リップ付バルブステムシール>
-同社はオイルおよび吹き抜け漏れを低減する、新型バルブステムシールを開発。排ガス流からバルブステムを保護する反圧シールリップが装着されていることで、排ガスによるリークを防ぐことができバルブ本体の潤滑油を保持することが可能となる。(2012年3月6日付プレスリリースより)

設備投資

海外投資

<北米>
-パーフルオロエラストマー製マイクロシールの生産を現在の欧州2拠点から拡大すると発表。2013年に北米の特殊シール製品部門の製造拠点を2カ所建設する。(2012年3月28日付プレスリリースより)