Eaton Corporation plc 2017年12月期の動向

業績

(単位:百万ドル)
2017年12月期 2016年12月期 増減率
(%)
要因
全社
売上高 20,404 19,747 3.3 1)
営業利益 3,214 2,958 8.7 -
車両部門
売上高 3,333 3,153 5.7 2)
営業利益 537 474 13.3 3)

要因

1) 全社売上
-2017年12月期の全社売上高は、前年比3.3%増の20,404百万ドル。既存事業の売上は同約3%伸びた。一方、為替の影響は横ばい。売上増は主に電装製品、油圧および車両事業部門の販売増に起因。

2) 車両部門の売上高
-2017年12月期の車両部門の売上高は、前年比5.7%増の3,333百万ドル。部門の既存事業の売上は主に北米での成長により約5%増え、さらに外貨建て取引効果により2%伸びた。これらの増収はAT事業の持ち分50%のCummins社への売却により売上高1%減となり一部相殺された。

3) 車両部門の営業利益
-2017年12月期の車両部門の営業利益は、前年から13.3%増の537百万ドル。利益増の要因は販売量の増加、リストラ費用の削減等による。商品インフレや不利な製品ミックスによるマイナス影響が一部増益を相殺した。



合弁事業

-2017年4月10日、同社とCumminsは、中・大型商用車向け自動トランスミッションの合弁会社設立に合意したと発表した。新会社の名称は「Eaton Cummins Automated Transmission Technologies」で、両社50%ずつ出資する。新会社は中・大型商用車向け自動トランスミッションの設計、組立、販売およびサポートを行う。同社は今後、新会社の株式50%の対価として Cumminsから600百万ドルを受け取り、 Cumminsは同社のコンポーネント事業部門の一部として新会社を合併する予定。同社の中型商用車向け自動トランスミッション「Procision」および大型商用車向け次世代自動トランスミッション事業は新会社に組み込まれる。2017年第3四半期に取引が完了する見込み。(2017年4月10日付プレスリリースより)



受注

-同社は、米国の調査会社WardsAutoの「2017 ワーズ10ベストエンジン」に選ばれた10機種のエンジンのうち6機種に、エンジンブーストシステムや燃費改善、排出ガス削減などに貢献する同社のシステムが搭載されていると発表した。搭載エンジンは下記。

バルブ

  • Ford Focus RS: 2.3-liter turbocharged DOHC I4
  • ホンダAccord Hybrid: 2.0-liter DOHC I4
  • Mercedes-Benz C300: 2.0-liter DOHC I4

スーパーチャジャー

  • Volvo V60 Polestar: 2.0-liter supercharged DOHC I4

ローラーロッカーアーム

  • Mercedes-Benz C300: 2.0-liter DOHC I4

BussmannシリーズEVヒューズ

  • Chevrolet Volt: DOHC I4 with dual electric motors
  • Chrysler Pacifica: 3.6-liter V6 with dual electric motors



受賞

-同社は、米アイオワ州Belmondにあるバルブ工場が、自動車産業向け品質マネジメントシステムの国際規格「IATF-16949」を取得したと発表した。同社の工場がこの認証を取得したのは初めて。IATF規格は2018年に無効となる「TS-16949」認証に替わるもので、IATF(国際自動車協会)のメンバーにはGeneral MotorsやFord、FCA、Volkswagen、Daimler、BMWなどが含まれる。(2017年10月5日付プレスリリースより)



2018年12月期の見通し

-同社は、2018年12月期の既存事業の成長は約4%と予測している。



研究開発費

(単位:百万ドル)
2017年12月期 2016年12月期 2015年12月期
合計 584 589 625

-過去5年間で約31億ドルを研究開発費に投資。



研究開発拠点

-米国ミシガン州Marshall、イタリアTurin、ドイツBaden-Baden、インドPune、中国上海にエンジニアリング、研究開発センターがある。

-同社は、インドPuneのMagarpattaにイノベーションセンターを開設したと発表した。新イノベーションセンター(Eaton India Innovation Center:EIIC)は、ハイエンドなエンジニアリングとインフラによって、組織能力の向上に焦点を当てた戦略的プログラムを展開する。新センターでは現在1,500名超のエンジニアが従事しており、同社のグローバル事業向けのライフサイクル管理ソリューションを提供している。(2017年10月5日付プレスリリースより)



製品開発

燃料効率の良いパワートレインパッケージ
-Eaton Cummins Automated Transmission Technologiesは、メキシコのトラック産業の需要に応えるべく、燃費効率に焦点を当てて開発したパワートレインを発売すると発表した。同社の新たな18速自動トランスミッション「UltraShift PLUS MXP」は、Cumminsのディーゼルエンジン「ISX15」との組み合わせにより、メキシコ特有の運転条件下で優れた持久力と燃費効率を実現するという。この新たなパワートレインのパッケージは12月に発売され、2018年第1四半期から生産が開始される予定。Eaton Cummins Automated Transmission Technologiesは、同社とCumminsの折半出資による、中・大型商用車向け自動トランスミッションの合弁会社。(2017年11月15日付プレスリリースより)

強耐久性12速自動変速機
-Cumminsと50/50の合弁会社であるEaton Cummins Automated Transmission Technologiesは、米ジョージア州Atlantaで開催された北米商用車ショー(NACV)で、大型商用車向けの12速自動トランスミッション「Endurant」を披露した。「Endurant」の最大トルクは1,850 lb-ft、重量は競合製品と比べ最大で105ポンド軽い。同社とCumminsが合弁会社を設立して以来、初めての製品となる「Endurant」は、Cumminsの「X15 Efficiency Series」エンジンと共にPeterbiltとKenworthのトラックに10月から搭載される予定。(2017年9月24日付プレスリリースより)

HCMIA高電流パワーインダクター
-同社は、輸送機器メーカー向け電子システムの電力と熱処理の要件を満たす高電流パワーインダクター「HCM1A」の製品ラインを市場投入すると発表した。HCM1Aインダクターの主材料の合金粉末は、車両のエンジンルームのストレスに耐えられる設計となっており、DC/DCコンバーター、電圧レギュレーター、バッテリー駆動システム、マルチフェーズレギュレーターおよびポイントオブロードモジュールに高い信頼性をもたらす。このインダクターはAEC-Q200 Automotive Grade 1に準拠し、部品を安全に作動させる周辺温度をマイナス40度~125度としている。(2017年3月27日付プレスリリースより)



設備投資額

(単位:百万ドル)
2017年12月期 2016年12月期 2015年12月期
全社 520 497 506
車両部門 141 142 119

-2018年12月期は約5億7,500万ドルを設備投資する計画。