Eaton 2009年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ドル)
  2009年
12月期
2008年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 11,873 15,376 (23) -
売上総利益 3,091 4,185 (26) -
純利益 383 1,058 (64) -
自動車部品
売上高 1,229 1,871 (34) -減少幅の28%は中核事業によるもの。残りの6%は為替差損分。中核事業の減少は2008年に始まり2009年には世界経済不況が背景となった自動車産業界全体の落ち込みが原因。
営業利益 (10) 59 - -2009年の販売縮小が原因となり製造コスト固定費の回収困難、事業効率の悪化によって営業利益は減少。減少分は、労働人員と経費削減努力により一部相殺。
トラック部品
売上高 1,457 2,251 (35) -減少幅の30%は中核事業によるもの。残りの5%は為替差損分。2009年下期には、北米市場のクラス8トラックの注文件数についてやや回復基調がみられた
営業利益 39 315 (88) -2009年度の販売縮小が原因となり製造コスト固定費の回収困難、事業効率の悪化によって営業利益は減少。減少分は、労働人員と経費削減努力により一部相殺。

事業売却

-2009年1月、VORAD(R)(Vehicle On-Board Radar)システム事業を米国オハイオ州のBendix Commercial Vehicle Systems LLCに売却したと発表。VORADはレーダー技術に基づく衝突警告システムで、商用車メーカー、大手輸送会社、特殊車両メーカーが採用している。今回の 事業売却にともない、北米市場でのVORADシステムの販売とサポートは、同社のRoadranger Marketing部門を通じて継続することでBendixと合意。(2009年1月5日付プレスリリースより)

展望(2010年12月期)

-2010年2月後半現在、同社は2010年の市場予測に関して5%から6%の成長が期待でき、売上金額でみると約300百万ドルの増加が期待できるとし ている。また、為替変動も売上高にプラスと働き金額として約225百万ドルを予測する。その結果、全体の売上高の伸びは2009年に比べ約10%増が見込 まれる。

-自動車市場は約8%の成長を予測。自動車生産台数は米国で約20%、海外では2%改善されるものしている。

-トラック部門については、2010年の販売台数は依然と伸び悩むものの、市場の好転を期待。市場全体の伸長率として約19%を予測。(米国は約27%上昇、国外では約10%上昇)

開発動向

研究開発費

(単位:百万ドル)
  2009年12月期 2008年12月期 2007年12月期
合計 395 417 335

-過去5年間で、約16億米ドルを研究開発に投資。

技術提携

-2009年8月、プラグインハイブリッドの商用車開発プロジェクトに参加すると発表。Ford Motor、南岸大気保全局(SCAQMD)、米国電力中央研究所(EPRI)らと協力し、Ford「F550」のシャシーをベースにした試験走行車を 378台生産するもの。このうち同社は、ハイブリットシステムおよび車両の充電インフラを供給する計画。1年半をかけて車両を開発・生産し、評価期間は2 年間を予定している。なお、「米国再生・再投資法」(ARRA:American Recovery and Reinvestment Act)による助成金24億米ドルのうち、今回のプロジェクトに同国エネルギー省から45.4百万ドルが支援される。(2009年8月12日付プレスリ リースより)

-2010年1月、Cumminsが同社を「Super Truck」プログラムの提携パートナーに選定したと発表。「Super Truck」プログラムは、クラス8トラック用の低燃費・クリーンディーゼルエンジンの開発に主眼を置いたもの。Cumminsはこのプロジェクトに関連 し、米国エネルギー省(DOE)から39百万ドルの助成金を獲得しており、PACCAR傘下のトラックメーカーPeterbilt Motors Companyと共同でエンジン開発を行う。同社は、オートメーテッドトランスミッションの供給を担う。(2010年1月22日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(単位:百万ドル)
  2009年12月期 2008年12月期 2007年12月期
全社 195 448 354
自動車部品部門 24 54 79
トラック部品部門 30 69 62