Trelleborg AB 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万スウェーデンクローナ)
2013年
12月期
2012年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 21,473 21,262 1.0 1)
営業利益 2,558 2,462 3.9 2)
シーリングソリューション部門
売上高 7,034 7,164 (1.8) 3)
営業利益 1,429 1,487 (3.9) -
TrelleborgVibracoustic
売上高 1,713 百万ユーロ 1,633 百万ユーロ 4.9 4)
営業利益 125百万ユーロ 99 百万ユーロ 26.3 -

要因
1) 全社売上高
-2013年12月期の売上高は、前年比1.0%増。本業の成長は前年比1.0%増。構造改革の成果 (同4.0%増) はあったものの、為替差損 (同4.0%減) により相殺。

2) 全社営業利益
-2013年12月期の営業利益は、前年比3.9増。売上が安定的に増加の傾向。為替差益、コスト管理および買収効果が奏功。

3) シーリングソリューション部門
-2013年12月期の同部門の売上高は、前年比1.8%減。小型車向け製品の売上減少により、北米での売上が一年を通して軟調に推移したことが影響。

4) TrelleborgVibracoustic
-2013年12月期の同部門の売上高は、前年比で4.9%の増加。中国および北米事業が堅調に推移したことを受け、本業で6%の成長を達成。

企業買収

-TrelleborgVibracousticは、インドの合弁会社Sigma Vibracoustic India (SVIL) を完全子会社化すると発表。これにより、自動車用防振部品事業を強化する意向。なお、TrelleborgVibracousticはこの前段階として、Sigma Corporationが保有していたSVILの株式50%を取得した。(2013年12月4日付プレスリリースより)

合弁事業

-TrelleborgVibracousticは、トルコのHSS Otomotivとの間で合弁会社を設立することで合意。新会社「Vibracoustic CV Air Springs GmbH」は、ドイツのHamburgを本拠とし、商用車用エアスプリングの生産を行う予定。ドイツ、ハンガリー、トルコ、北米、中国に拠点を展開し、従業員約600名を雇用する計画。出資比率はTrelleborgVibracousticが50.1%、HSS Otomotivが49.9%となる。(2013年6月13日付プレスリリースより)

受賞

-2013年、シーリングソリューション部門はBosch Groupより「サプライヤー賞 (メカニクスおよびリセール商品部門)」 を受賞。

開発動向

研究開発費

 (単位:百万スウェーデンクローナ)
2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
合計 309 309 273

製品開発

ギアボックスマウント
-新型のギアボックスマウントを開発。この製品は、ギアボックスが発する高周波音を取り除くとともに、大幅な軽量化を実現している。従来のようにゴム製マウントや大型マスダンパーを用いて振動を軽減する代わりに、マウントにマスアブソーバーを統合。これにより、マスダンパーを不要とし、軽量化につなげたという。(2013年4月11日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

 (単位:百万スウェーデンクローナ)
2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
全社 852 967 1,075
-シーリングソリューション部門 288 285 241

海外投資

<中国>
-TrelleborgVibracousticは、中国の山東省にある煙台 (Yantai) 工場の拡張計画を発表。2013年下半期に工事を開始し、8,400平方メートルを拡張する。同工場では現在、アジア市場向けに乗用車用ブシュやトーショナルバイブレーションダンパーを生産している。(2013年4月23日付プレスリリースより)

-中国の江蘇省無錫 (Wuxi) 市で新工場を開設。新工場では、自動車用ハーフシャフトブーツおよびステアリングシステムブーツを生産する。総面積は2,500平方メートルで、さらに800平方メートルの拡張が可能。現在、従業員55名を雇用している。新工場では、既存の大手顧客に対して現地サポートや中国国内拠点への供給を行うほか、同国市場やアジア太平洋地域における主要自動車メーカーへのフルサービスも提供する。(2013年3月19日付プレスリリースより)