業績	(単位：百万スウェーデンクローナ)

	2013年 12月期	2012年 12月期	増減率 (%)	要因
全社
売上高	63,597	64,575	(1.5)	1)
営業利益	3,693	7,314	(49.5)	-
自動車部門
売上高	17,421	17,123	1.7	2)
営業利益	809	467	73.2	-

要因
1) 全社売上高
-2013年12月期の売上高は、前年比1.5%減の63,597百万スウェーデンクローナ。主な要因は、販売量の減少 (0.7%減)、および為替差損 (3.3%減)。一方、事業買収効果 (2.5%) が一部減少分を相殺。

2) 自動車部門
-2013年12月期の売上高は、前年比1.7%増の17,421百万スウェーデンクローナ。本業の売上が5.3%増加したことが主な要因。一部、為替差損 (3.6%減) により増加分が相殺された。

事業提携

-米国を本拠とするProtean Electricとの間で戦略的提携契約を締結したと発表。今回の契約においてSKFは、Protean ElectricのEV・HV用インホイール電気駆動システム向けに、同社の専門技術および自動車部品を提供する予定。契約期間は5年間で、まずシールおよびセンサー一体型のホイールベアリングシステムの開発に注力する。なお、Protean Electricは、電気ハイブリッド車用の直接駆動式インホイールモーター｢Protean Drive｣の設計・開発・製造を行っている。(2013年1月15日付プレスリリースより)

受注

-新型プラットフォーム｢X-UV｣を使用するFiatとJeepの4モデル向けに、フロントおよびリアホイール用ホイールハブベアリングユニット (HBU) を受注。契約期間は7年間で、受注額はあわせて約10億スウェーデンクローナ (約151百万ドル)。

-中国においてVolvoに軸受の納入を開始すると発表。Volvo ｢S60L｣向けにホイールハブベアリングユニット (HBU) およびMacPhersonサスペンション用のベアリングユニット (MSBU) を供給する。同社は、2007年よりVolvo ｢S80L｣にもHBUおよびMSBUを納入しており、両モデルとも中国市場向けとなっている。(2013年10月30日付プレスリリースより)

-次世代のホイールハブベアリングユニット｢HBU3｣をVolvoへ納入すると発表。この｢HBU3｣は、Volvoの新型プラットフォーム｢SPA (scalable product architecture)｣の技術仕様に対応するよう開発された。(2013年6月10日付プレスリリースより)

-韓国子会社SKF Sealing Solutions Korea Co., Ltd.は、2014年からトヨタに一体型ピストンシール (Bonded Piston Seal: BPS) を納入する。「Highlander」に採用されたもので、受注金額は約100億ウォン。SKF Sealing Solutions Korea Co., Ltd.は2001年にBPSを開発し、マツダ、GM、現代などに納入実績を持つ。(2013年5月18日付プレスリリースより)

-2013年、長城汽車からエンジンバルブ用高圧バルブステムシール、およびトランスミッション用ベアリングリテーナーの受注を獲得。

-現代自動車から370百万スウェーデンクローナ相当のMacPhersonサスペンション用軸受ユニットの受注を獲得。以下モデルに採用される：

• 現代自動車：「i30」、「Sonata」、「i40」、「Grandeur」、「Santa Fe」
• 起亜自動車：「ｃee'd」、「Forte」、「K5」、「K7」、「Sorento」

-TeslaのEVスポーツカー｢Model S｣に搭載される電気モーターおよびギアボックス向けに、深溝玉軸受｢Energy Efficient｣と軽量型のハイブリッドセラミック軸受を受注。

受賞

-2013年の主な受賞

授与社	国名	賞
Meritor	ブラジル	Certificate of recognition of the best suppliers
Tesla Motors	米国	Excellent Quality 2013
Fiat	イタリア	Fiat Qualitas Award - Best quality supplier
Fiat	アルゼンチン	Fiat Qualitas Award
Geely	中国	Geely Global Excellent Supplier Award
Nissan China Investment Company	中国	NCIC Supplier Quality Award 2012
Bosch	ドイツ	Preferred Supplier of the Bosch Group
Paccar	ドイツ	PACCAR's 2012 Quality Award
Bosch Group	ドイツ	Preferred Supplier
General Motors	中国	SGM GP-8 Excellence Award
General Motors	中国	SGM Quarterly Star Award
General Motors	韓国	Supplier Quality Excellence Award 2013
General Motors	ドイツ	Supplier Quality Excellence Award 2013
General Motors	ブラジル	Supplier Quality Excellence Award 2013
Volvo Car Cooperation	スウェーデン	Volvo Quality Excellence Award 2013
General Motors	韓国	2012 Supplier of the Year

研究開発費

(単位：百万スウェーデンクローナ)

	2013年12月期	2012年12月期	2011年12月期
全社	1,840	1,607	1,481

研究開発拠点

-中国 上海市、インド Bengaluruにグローバルテクニカルセンターを保有。2013年12月末現在、スウェーデンのGothenburgおよびオランダのNieuwegeinに新たにグローバルテクニカルセンターを開設予定。

特許

-2013年、468件の先願特許を申請。(2012年は421件)

研究開発活動

-2013年、同社は過去2年間に渡り、自動車重量の20%-40%の軽量化を実現しスウェーデンの自動車業界の競争力を高めることを目的とした「SaNattプロジェクト」に参画。同社は、軸受アウターレース一体型炭素繊維補強ポリマーナックルを始めとする複数の部品をプロジェクトに拠出。同部品は、比較対象車に搭載されている同様の部品と比べ、重量は約半分と軽量化に貢献。

製品開発

トラック用エンジン冷却モジュール
-エンジン用ファンサポートモジュールを開発。トラック用エンジンの冷却に使用する統合ユニットで、高ロバスト性・軽量化・コスト削減を実現している。均衡のとれた回転ハウジングにより剛性が向上したことで、振動や高荷重に耐久性を持ち、部品の保護にも貢献する。この製品の生産は、ドイツのLuchow拠点で行う予定。(2013年11月26日付プレスリリースより)

アンギュラステアリングコラム軸受
-乗用車・小型トラック向けのアンギュラステアリングコラム軸受を新たに開発。特に、次世代の高級車やEVなどが対象となる。同社はこの製品の開発にあたり、路面からドライバーへ伝わる騒音レベルおよび振動の低減に注力した。これにより、平均20%のトルク低減、80%のトルク変動低減が可能になったという。(2013年11月22日付プレスリリースより)

腐食保護コーティング技術
-ホイールベアリング用の腐食保護コーティング技術を開発。このハブベアリングユニット向けのコーティングにより、ナックルやリムから軸受の取り外しが容易になる。また、軸受の外観を向上させるとともに、シールとの接触による表面の錆も防ぐため効果が持続するという。(2013年11月22日付プレスリリースより)

複列アンギュラ玉軸受
-費用効率の高い複列アンギュラ玉軸受を新たに開発。トラックや農業用車両向けで、播種機やディスクハローなどに使用される。この新製品は同社の32シリーズおよび33シリーズに適応でき、内径は20～50ｍｍ。低摩擦・低騒音のガラス繊維強化ポリアミドケージが標準搭載となる。オプションでスチール製ケージも選択が可能。(2013年11月18日付プレスリリースより)

円錐ころ軸受
-｢Energy Efficient (E2)｣円錐ころ軸受 (TRB) を発表。トラックのファイナルドライブ部品用で、大型トラックの摩擦低減、燃費向上、排出ガス削減に貢献する。この軸受を使用したトラックのファイナルドライブは、100kmあたり平均約0.15Lの燃費向上を達成。また、従来の円錐ころ軸受に比べて、30%の摩擦低減を実現する。さらに、年間10万kmを走行するトラックがこの種類の軸受を4個装着すると、年間で398kgのCO2が削減できる見込み。(2013年2月21日付プレスリリースより)

設備投資額

(単位：百万スウェーデンクローナ)

	2013年12月期	2012年12月期	2011年12月期
全社	1,746	1,968	1,839
-自動車部門	639	1,029	745

海外投資

<中国>
-2013年、上海市Jiadingに、乗用車ホイールベアリングを生産する第2工場を開設。