Kongsberg Automotive ASA 2010年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2010年
12月期
2009年
12月期
増減率(%) 要因
全体
売上高 864.4
622.8 38.8 1)
EBIT
10.2
(46.3) -
事業部門別売上高
ドライブラインシステム 289.5
234.7 23.3 2)
インテリアシステム 220.5
153.3 43.8 2)
アクチュエーション&シャシー 114.3 67.9 68.3 -

フルイドトランスファーシステム

132.6 87.6

51.3

2)、3)

パワープロダクトシステム

134.9 103.4 30.5 -
その他 (27.4) (24.1) - -

要因
1)
-同社は、2010年の市場を超える成長を達成。小型車市場が前年比23.6%増に対し同社売上高は前年比39%増、商用車向けでは43.8%増を達成した。

2)
-2010年には、いくつかの重要な受注を獲得した。特にドライブライン部門、インテリア部門、フルイドトランスファーシステム部門で世界規模の受注を獲得している。

3)
-同社は2010年度第4四半期に、アジアのトラック市場においてエアカップリング製品で画期的な受注を確保した。

受注

  2010年度の主な受注案件                                                              (2010年プレスリリースより)
顧客
製品 受注総額
生産開始
欧州カーメーカー シートコンフォートシステム 3,000万ユーロ 2012年
欧州カーメーカー シートコンフォートシステム 3,300万ユーロ  2012年
ドイツのカーメーカー シートヒーター「Seat Heat」 1,100万ユーロ 2012年から中国で部品を生産
欧州のカーメーカー 中国で販売される乗用車向け「シートコンフォートシステムモジュール」 1,700万ユーロ 2011年から納入を開始
日系カーメーカー 「Seat Support」 契約期間は4年間で、受注額は約500万ユーロ 2011年後半
ドイツのシートメーカー 欧州市場向け大型トラックのシートに空圧式ランバーサポートシステム 500万ユーロ規模 2011年からポーランドのPruszkow工場で行う予定
欧州カーメーカー トランスミッションシフターとシフターケーブル 1,400万ユーロ 2012年
欧州大型トラックメーカー ギアシフトシステム 1億2,500万ユーロ 2011年
Chrysler Cセグメント車用のオートマチック/マニュアルトランスミッションシフター 約3,800万ユーロ。2016年まで -
欧州カーメーカー マニュアルシフターとシフトケーブル、ハイブリッドSUV向けにシフトバイワイヤーシステム 約700万ユーロ 契約期間は5年から6年に渡り、2011年から供給を開始する予定
欧州の大手自動車メーカー トランスミッションシフト 契約期間は10年間で、受注額は4,000万ユーロ 2013年
欧州の大手自動車メーカー オートマチック/マニュアルギアシフトシステム 契約期間は6年間で、受注総額は6,500万ユーロ 2012年前半
大手自動車メーカー マニュアルギアシフトシステム 2011年から7年間。受注金額は1億ユーロ -
北米と日本のカーメーカー コントロールケーブル 1,600万ユーロ 2011年からメキシコと中国で生産する予定
アジアの大手商用車メーカー エアカップリング 契約期間は5年間で、受注額は1,500万ユーロ 2012年
大手乗用車メーカー フルイドシステム 3,500万ユーロ -
中国の安徽華菱汽車(Anhui Hualing Automobile) クラッチアクチュエーターシステム 1,500万ユーロ 2010年中に搭載が開始される予定

開発動向

研究開発体制

-開発センターは本拠地ノルウェーKongsberg工場に保有。

研究開発活動

-同社とスウェーデンのQrtechは、合弁会社を設立すると発表。新会社は、電気自動車およびハイブリッド車向けパワーエレクトロニクスの研究開発・設計を行 う。新会社の名称は「e-Driveline AB」で、出資比率はKongsbergが51%、Qrtechが49%。スウェーデンGothenburgに本拠を置き、2011年4月末に稼動開始と なる見込み。なお、Qrtech は自動車向けエレクトロニクスおよびソフトウェアの開発を行っている。(2011年4月4日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(単位:百万ユーロ)
  2010年12月期 2009年12月期
ドライブラインシステム 5.1
3.7
インテリアシステム 8.9 4.2
アクチュエーション&シャシー 2.9 2.6
フルイドトランスファーシステム  2.8 1.9
パワープロダクトシステム  1.0 0.4
その他/社内調整  0.9 0.0
合計  21.7 12.8