Hyundai Mobis Co., Ltd. [現代モービス(株)] 2010年12月期の動向

ハイライト

2010年12月期のハイライト

業績 (単独)

(単位:億ウォン)
- 2010年
12月期
2009年
12月期
増減率

備考

売上高 136,957 106,330 28.8%
2010年12月期はモジュール事業の売上が98,441億ウォンで、全体の71.9%を占める。
営業利益 18,032 14,222 26.8%
-
当期純利益 24,232 16,152 50.0%
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会社設立

現代モービスとLG化学は新会社「HL Green Power Co.」を設立した。環境対応車向けリチウムイオン電池パックの開発・生産を行う。資本金は290億ウォンで、出資比率は現代モービス51%、LG化学49%。京畿道の義王(Uiwang)市に位置する、現代モービスのハイブリッド車部品工場の敷地内に、年産20万台分規模の工場を建設する。また、 2014年までに460億ウォン余りを投資し、生産能力を年間40万台分まで拡大する計画。(2010年2月11日付プレスリリースより)

受注

-GM
GMからスイッチパネルを受注した。受注金額は約260百万米ドル。この製品は統合センタースタック(Integrated Center Stack : ICS)と呼ばれ、ラジオICSとHVAC ICSで構成されている。米国、中国等で生産されるChevroletブランドの車両を対象に、2011年から年間46万ユニット供給する。また、 2013年からはGM Holdenの豪州Adelaide工場に、追加で年間13万ユニットを納入する計画。なお、ICSの生産は中国の天津摩比斯汽車零部件(Tianjin Mobis Automotive Parts)で行う。(2010年12月20日付プレスリリースより)

生産関連

 -モジュール
米国ミシガン州に建設していたシャシーモジュール工場が完成し、生産を開始した。同工場はChryslerのジェファーソン・ノース組立工場 (Jefferson North Assembly Plant)から約20kmの距離に位置。2010年6月より生産開始のChrysler「Jeep Grand Cherokee」(2011年モデル)にフロント&リアシャシーモジュールを供給する。また、2010年11月からはChrysler 「Dodge Durango」(2011年モデル)にも同モジュールの搭載が決定している。これらの受注金額は、合計で約20億米ドルに達する見込み。(2010年6月8日付プレスリリースより)

Mobis Georgia, LLC(米国ジョージア州)の工場が完成。起亜自動車の工場内に位置し、シャシーモジュール、コックピットモジュール、フロントエンドモジュールなどを生産する。モジュールの生産能力は年間30万台分。(2010年3月1日付プレスリリースより)
 

事業計画
2011年の事業計画によると、売上高は韓国国内で14兆ウォン、海外で12兆ウォン、合計26兆ウォンを目標とする。また、国内外での 総投資額は1兆1,500億ウォンで、このうち3,600億ウォンを研究開発に充当する予定。同社は世界自動車部品メーカーのトップ10入りすることを目指している。(2011年1月17日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発拠点

名称 所在地
竜仁(Yong-in)技術研究所 韓国
京畿道
龍仁(Yong-in)市
上海R&Dセンター 中国
上海
デトロイトR&Dセンター 米国
デトロイト
フランクフルトR&Dセンター ドイツ
フランクフルト
インドR&Dセンター
インド
ハイデラバード

次世代自動車向け中核部品の開発に向けて、技術フォーラムを発足させた。ソウル大学やKAISTなどの国内大学と連携し、外部研究資源を活用するオープンイノベーションを促進する。対象となる技術はASV(先進安全自動車)システム、バッテリー、ランプ、ブレーキ、ソフトウェアなど。(2010年6月22日付プレスリリースより)

研究開発費 (単独)

(単位:億ウォン)
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2010年12月期

2009年12月期 2008年12月期
金額 2,771 2,043 1,212
対売上高比率 2.00% 1.92% 1.29%

研究開発活動

純国産技術のみを用いて自動車用半導体9種類を開発した。内訳はISG(Idle Stop & Go)システムおよび発電制御システム用2種類、駐車支援および車線・映像認識用2種類、スマートキー用5種類となっている。なお、今回の開発に伴う輸入 代替効果および原価削減効果は約3,000億ウォンと見込まれる。(2010年11月11日付プレスリリースより)

三星SDIと共同で、韓国で初めてLEDヘッドランプの開発に成功した。他社の既存製品に比べて光量を約15-40%アップさせると同時に、製造コストを 25%以上低減させたという。両社は2009年4月、LEDヘッドランプの共同開発を行うことで合意していた。(2010年11月10日付プレスリリースより)

研究開発計画

研究開発費を現在の3,500億ウォンから2015年に6,500億ウォンまで引き上げると発表した。同社は目下、車間距離制御システム(SCC)、車線 逸脱防止システム(LKAS)、タイヤ空気圧監視システム(TPMS)などの開発を推進している。これらの量産化により、2020年には中核部品事業の売上高30兆ウォンを達成し、現在の15兆ウォンから倍増させる計画。また、R&Dセンターを先行研究、基礎研究、量産研究の3分野に分割して運営することで、技術開発の効率性を高めていく考え。(2010年7月13日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(金額:百万ウォン)
- 投資予定
総額
投資済み
金額
投資予定
金額
(2011年
12月期以降)
モジュール部門   

-モービス電子ブレーキ(MEB) 生産設備

33,051 28,920 4,131
-金泉(Gimcheon)ランプ工場 30,542
36,110 -
-鎮川(Jincheon)工場 17,574
17,075 499
-その他 134,150
89,167 44,983
合計 215,316 171,273 49,613

工場開設

-米国 ミシガン州
米国ミシガン州に建設していたシャシーモジュール工場が完成し、生産を開始した。同工場はChryslerのジェファーソン・ノース組立工場 (Jefferson North Assembly Plant)から約20kmの距離に位置。2010年6月より生産開始のChrysler「Jeep Grand Cherokee」(2011年モデル)にフロント&リアシャシーモジュールを供給する。また、2010年11月からはChrysler 「Dodge Durango」(2011年モデル)にも同モジュールの搭載が決定している。これらの受注金額は、合計で約20億米ドルに達する見込み。(2010年6月8日付プレスリリースより)

-米国 ジョージア州
米国ジョージア州に工場が完成。起亜自動車の工場内に位置し、シャシーモジュール、コックピットモジュール、フロントエンドモジュールなどを生産する。モジュールの生産能力は年間30万台分。(2010年3月1日付プレスリリースより)