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日本ガスケット (株) 2015年3月期の動向

近年の動向

ディーゼルエンジン (DE) 向けのガスケット市場に参入

-2015年をめどにディーゼルエンジン (DE) 向けのガスケット市場に参入する。トヨタ自動車が15年に立ち上げる新型エンジン「GD型」向けのガスケットを受注した。日本ガスケットがDE向けに製品を本格供給するのは初めて。DEの内部環境に合わせてメタル製ガスケットを専用開発した。トヨタはGD型を次期「IMV」などに搭載する。GD型には親会社の大豊工業がバキュームポンプを供給、豊田自動織機が自動車用の過給機を初供給する。今後はトヨタグループ各社でDEビジネスが活発化しそうだ。 (2014年6月23日付日刊自動車新聞より)

-2015年4月からタイのNippon Gasket (Thailand) Co., Ltd.でディーゼル用シリンダーヘッドガスケットの量産を開始。トヨタの世界戦略車「IMV」シリーズ向けに納入。

海外事業

中国でシリンダーヘッドガスケットを生産開始
-2016年度までに中国のガスケットの売上規模を現状に比べて約10倍の年16億円強に拡大する。山東省煙台市に設置する生産・販売会社煙台日柯斯密封塾 (YNG) でシリンダーヘッド用ガスケットを生産する。従来、YNGではエキゾーストマニホールド用ガスケットのみを生産してきたが、主力製品の現地化によってコスト競争力を高める。新たな生産ラインを設置し、十分な能力を確保することで拡販に備えた供給基盤を構築する。主要納入先のトヨタ自動車向けビジネスを中心に受注拡大を図る。(2013年12月21日付日刊自動車新聞より)

-2008年、中国山東省に煙台日柯斯密封墊有限公司 [Yantai Nippon Gasket Co., Ltd.] を設立。

受賞

-2011年、米国子会社Taiho Manufacturing of Tennessee, LLCがToyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. (TEMA) より、「品質優秀賞」を受賞。

事業再編

-2009年、Nippon Gasket Singapore Co. Pte. Ltd.を清算した。

研究開発拠点

-2010年、本社の本館に隣接して「開発棟」を新設。それに伴い大豊工業細谷工場の技術本館で活動していた「技術センター」を本社本館へ移転。「開発棟」には試作部門、本館には実験室および設計部門を新設し、機動的かつ効率的な技術開発体制を整備した。

国内投資

-2015年、滋賀工場 (滋賀県) を拡張する。中部経済新聞と当社によるヒアリングによると、十数億円を投資し2018年までに工場棟を3棟新設する方針。価格競争力の高い新型ガスケットの生産を始めるほか、エンジンの静粛性を高める樹脂歯車の生産能力を引き上げる計画。

-2014年春をめどにバランスシャフト用樹脂歯車の生産能力を現状の約4倍となる月2万個に引き上げる。滋賀工場 (滋賀県米原市) に設置する専用ラインを増強する。投資額は3億円弱。同製品はトヨタ自動車の新型「Crown」などに供給を開始したばかり。独自の抄造技術を活用し、競合他社の樹脂歯車に比べて15%のコストダウンを実現した。これから立ち上がる複数の新型車向けにも受注しており、今後は他メーカー向けの提案活動にも乗り出す。このため、増産体制を構築して十分な供給能力を確保する。 (2013年8月21日付日刊自動車新聞より)

海外投資

-2015年、米国や中国など海外全4工場に追加投資する。中部経済新聞と当社によるヒアリングによると、2016年までに4工場全体でのガスケットの生産能力を現行比5割増となる月35万枚に増やす。総投資額は4億円。主取引先のトヨタ自動車の車両生産の拡大に対応するほか、新型車向け製品の生産を始める。

設備の新設計画

-2016年3月期に、滋賀工場のガスケット製品製造設備等に558百万円を投資する計画。

各種データ