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東プレ (株) 2016年3月期の動向

八千代工業よりプレス部品事業を取得

-2016年1月、八千代工業は、連結子会社であるワイジーテックの全株式を東プレへ譲渡する手続きが完了したと発表した。まず、2015年12月1日付で八千代工業四日市製作所の板金プレス工場 (三重県四日市市) を八千代工業から分割し、連結子会社であるワイジーテック (三重県員弁郡) に承継させたもの。ワイジーテックは今後、 ｢東プレ東海 (株)｣ として自動車用プレス部品の製造を行う。(2016年1月6日付プレスリリースより)

事業動向

<日本>
-2015年10月、同社の100%子会社である 「東プレ九州 (株)」 の新工場として、国内2つ目となる金型工場が稼働を開始した。

<北米>
-2015年2月、以下の投資を行うと発表した。

• 米国：Topre America Corporation (アラバマ州カルマン市) の新工場 (テネシー州スマーナ地区) は、2017年3月の稼働開始に向け、建設を開始した。超ハイテン材に対応する最新の大型プレス機を導入予定。新工場を併せた2020年3月期の売上高は、361百万ドル (2017年3月期比15.3%増) を見込む。土地 (約100,000平方メートル)、工場建屋 (約12,000平方メートル)、投資金額約50億円 (42.1百万ドル)。
  
  
• メキシコ：Topre Autoparts Mexico, S.A. de C.V. (ケレタロ州サンファンデルリオ市) にて、第二次設備投資 (工場建屋の拡張および生産設備の増強) に着手。2017年9月稼働開始予定。2020年3月期の売上高は、3,097百万ペソ (2017年3月期比297%増) を見込む。工場建屋 (約12,000平方メートル)、投資金額約40億円 (33.7百万ドル)。

<中国>
-「東普雷 (襄陽) 汽車部件有限公司 [Topre (Xiangyang) Autoparts Corporation]」は、内陸部への供給体制を確立。

<タイ>
-2015年10月より稼働開始した新工場の生産は軌道に乗り、さらなる受注・生産の増加が見込まれる。

第13次中期経営計画 (2015年3月期～2017年3月期)

-自動車機器事業本部ビジョン：
「車体モジュール開発メーカーとして成長し、業界に必要とされるグローバル企業となる。」

-基本方針

• 市場変化への対応力を強化する
• 新規商品の開発・販売に取り組む
• 既存事業の再認識と再構築を行う
• 業界No.1の品質に挑戦する
• 挑戦することによる人材育成の推進

数値目標 (2017年3月期)
当初目標：1年前倒しで達成 => 目標値の修正

• 連結売上高：1,420億円 => 1,640億円
• 営業利益：　　146億円 => 170億円
• ROE (自己資本利益率)：9.0%以上
• ROA (総資産利益率)：　6.0%以上
• 海外売上比率：45%

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発活動

プレス関連製品事業
-アルミプレス製品の量産開始：燃料電池車、プラグインハイブリッド車向け。更なる軽量化ニーズに応えるため、アルミのプレス成形技術、接合技術の開発を推進する。

-1180MPa級ハイテン製品のグローバルでの採用拡大に伴い、現材料を問題無く採用できる取り組みおよび適用部品拡大に向けた開発を行っている。

-ホットスタンプ (熱間プレス製品) と同等の強度となる1470MPa級冷間ハイテンプレス製品の実用化を図る開発を継続している。

-ホットスタンプについては、コストアップ要因であるレーザー切断加工の一部を廃止できる工法の開発を完了。量産化を開始している。

プレス関連製品事業 (2016年3月期)
-設備投資19,176百万円を実施。

• 同社自動車用プレス部品金型を中心に4,571百万円。
• 子会社の東プレ九州、東プレ東海、Topre America Corporation、東普雷 (佛山) 汽車部件有限公司 [Topre (Foshan) Autoparts Corporation]、東普雷 (襄陽) 汽車部件有限公司 [Topre (Xiangyang) Autoparts Corporation]、Topre (Thailand) Co., Ltd.、Topre Autoparts Mexico, S.A. de C.V.において自動車用プレス部品の生産設備を中心に14,551百万円。