西川ゴム工業 2008年3月期の動向
ハイライト
2008年3月期のハイライト
業績
-子会社・関連会社の動向
2007年4月1日付で、持分法適用関連会社の西川化成(株)はジー・ピー・ダイキョー(株)と合併し、社名をダイキョーニシカワ(株)に変更。自動車用ウレタンフォーム、プラスチック成形品、ウレタン加工品の製造・販売を行う。同社の出資比率は20.0%。
-生産体制の再編・拡充
2008年度から中国製の射出成形機(インジェクション)を国内各工場に本格導入する。現地工作機器メーカーと共同開発した低コストの射出成形機を数十台導入し、増産に伴う投資負担を抑える。
日本およびアジアで車体用シール部品を増産。2009年3月期までに国内2工場で押出しラインを2基増設するほか、タイと中国でも同ラインを1, 2ラインずつ新規導入。
業績
(単位: 百万円) |
2008年 3月期 |
2007年 3月期 |
増減率 |
主な要因 |
全社 | ||||
売上高 | 58,033 | 53,255 | 9.0 | 主力の自動車部品を中心に海外拠点の生産や販売の能力拡大を図るとともに、製品開発およびリードタイム短縮による原価低減活動を推進し、企業体質の強化に努めた。 |
営業利益 | 3,268 | 2,517 | 29.8 | |
経常利益 | 4,107 | 3,285 | 25.0 | |
当期純利益 | 2,397 | 1,799 | 33.2 | |
自動車部品事業 | ||||
売上高 | 52,610 | 47,758 | 10.2 | 北米で売上が低迷したが、日本・中国・タイの自動車生産が好調に推移し自動車用部品の受注が増加。 |
営業利益 | 3,079 | 2,341 | 31.5 | アジア地域の連結子会社の業績が順調に推移。 |
-子会社・関連会社の動向
2007年4月1日付で、持分法適用関連会社の西川化成(株)はジー・ピー・ダイキョー(株)と合併し、社名をダイキョーニシカワ(株)に変更。自動車用ウレタンフォーム、プラスチック成形品、ウレタン加工品の製造・販売を行う。同社の出資比率は20.0%。
-生産体制の再編・拡充
2008年度から中国製の射出成形機(インジェクション)を国内各工場に本格導入する。現地工作機器メーカーと共同開発した低コストの射出成形機を数十台導入し、増産に伴う投資負担を抑える。
日本およびアジアで車体用シール部品を増産。2009年3月期までに国内2工場で押出しラインを2基増設するほか、タイと中国でも同ラインを1, 2ラインずつ新規導入。
開発動向
研究開発費
(単位:百万円) | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
自動車用部品事業 | 104 | 164 | 209 |
研究開発活動 (2008年3月期)
(1)軽量化技術の開発
保持部材を鋼板から樹脂に代替し、発砲技術を駆使したシール材の開発を行い、量産を開始。この製品は従来品に比べて軽量化率23%を達成。また、他のシール部品についても軽量化の開発を進めている。
(2)外観性向上技術の開発
自動車内装部材と調和を図るため、ゴムシール材に布を貼り付け複合化する仕様の代替として、ゴム材料で布調概観を有する加飾技術を開発し、量産を開始。本技術は従来の布貼品に比べて、価格低減に寄与。
(3)環境対応技術の開発
車室内における特定の揮発性有機化合物(VOC)削減のため、製品に使用されている該当有機溶剤の代替に取り組んでおり、各種接着剤・プライマーなどの切替が進展中。
設備投資
設備投資額
自動車用部品事業(2008年3月期)
-新製品のためのシール製品生産設備
-原価低減を目的とした合理化投資のための生産設備
2008年度から中国製の射出成形機(インジェクション)を国内各工場に本格導入する。現地工作機器メーカーと共同開発した低コストの射出成形機を数十台導入し、増産に伴う投資負担を抑える。すでに中国工場で試験生産を完了し、量産移行に伴う品質検査も済ませた。射出成形関連の国内投資は2008年度で数億円を見込む。樹脂やゴムなど主要原材料の高騰で数量増の割に収益力が低下しており、中国製設備を活用し生産原価を抑える。同社が中国子会社の上海西川密封件(上海市)で導入したインジェクション設備は、日本への導入に伴い改良が必要な電源や補機類などを調整した上で、輸送・設置コストを含めても、日本製の射出成形機に比べ3分の2の価格に抑えられるという。(2008年2月29日付日刊自動車新聞より)
日本およびアジアで車体用シール部品を増産する。2009年3月期までに国内2工場で押出しラインを2基増設するほか、タイと中国でも同ラインを1, 2ラインずつ新規導入する。原料のゴムを混ぜ合わせる混錬ラインも増強する。生産設備への投資額は十数億円となる見通し。日系自動車メーカー向けの受注が主としてアジア市場で好調であり、投資を加速し増産要請に対応する。(2008年3月5日付日刊自動車新聞より)
設備の新設計画
*国内投資は新製品対応のための設備更新、合理化投資が中心であり、完成後の生産能力の増加はほとんどない。
*在外子会社の投資は、主に受注増に対応するための増設。
(単位:百万円) | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
全社 | 8,120 | 6,132 | 4,768 |
自動車用部品事業 | 7,830 | 5,863 | 4,671 |
自動車用部品事業(2008年3月期)
-新製品のためのシール製品生産設備
-原価低減を目的とした合理化投資のための生産設備
2008年度から中国製の射出成形機(インジェクション)を国内各工場に本格導入する。現地工作機器メーカーと共同開発した低コストの射出成形機を数十台導入し、増産に伴う投資負担を抑える。すでに中国工場で試験生産を完了し、量産移行に伴う品質検査も済ませた。射出成形関連の国内投資は2008年度で数億円を見込む。樹脂やゴムなど主要原材料の高騰で数量増の割に収益力が低下しており、中国製設備を活用し生産原価を抑える。同社が中国子会社の上海西川密封件(上海市)で導入したインジェクション設備は、日本への導入に伴い改良が必要な電源や補機類などを調整した上で、輸送・設置コストを含めても、日本製の射出成形機に比べ3分の2の価格に抑えられるという。(2008年2月29日付日刊自動車新聞より)
日本およびアジアで車体用シール部品を増産する。2009年3月期までに国内2工場で押出しラインを2基増設するほか、タイと中国でも同ラインを1, 2ラインずつ新規導入する。原料のゴムを混ぜ合わせる混錬ラインも増強する。生産設備への投資額は十数億円となる見通し。日系自動車メーカー向けの受注が主としてアジア市場で好調であり、投資を加速し増産要請に対応する。(2008年3月5日付日刊自動車新聞より)
設備の新設計画
事業所名 | 設備の内容 | 投資 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
西川ゴム | ||||
白木工場 (広島市安佐北区) |
自動車用シール製品および一般産業資材製品生産設備 | 886 | 2007年 9月 |
2009年 3月 |
安佐工場 (広島市安佐北区) |
自動車用シール製品および一般産業資材製品生産設備 | 1,534 | 2007年 10月 |
2009年 3月 |
吉田工場 (広島市安芸高田市) |
自動車用シール・内外装製品及び住宅用外壁製品生産設備 | 993 | 2007年 9月 |
2009年 3月 |
三原工場 (広島県三原市) |
自動車用シール製品および住宅用外壁製品生産設備 | 800 | 2007年 12月 |
2009年 3月 |
その他 | 本社建物、研究開発設備およびその他設備 | 852 | 2007年 9月 |
2009年 3月 |
国内子会社 | ||||
西川物産(株) (広島市安佐南区) |
自動車用シール製品および金型の生産設備 | 370 | 2007年 11月 |
2009年 3月 |
西和工業(株) (広島市安佐北区) |
自動車用シール製品および一般産業資材製品生産設備 | 93 | 2007年 12月 |
2009年 3月 |
(株)西川ビッグオーシャン (広島市安佐北区) |
自動車用シール製品生産設備 | 167 | 2008年 3月 |
2009年 3月 |
(株)西川ゴム山口 (山口県下関市) |
自動車用シール製品生産設備 | 373 | 2008年 3月 |
2009年 3月 |
(株)西川ビックウェル (広島市安佐北区) |
自動車用シール製品生産設備 | 115 | 2008年 3月 |
2009年 3月 |
在外子会社 | ||||
Nishikawa Tachaplalert Rubber Co., Ltd. (タイ コラート市) |
自動車用シール製品生産設備 | 953 | 2007年 6月 |
2008年 12月 |
上海西川密封件有限公司 [Shanghai Nishikawa Sealing System Co., Ltd.] (中国 上海市) |
自動車用シール製品生産設備 | 567 | 2007年 4月 |
2008年 12月 |
広州西川密封件有限公司 [Guangzhou Nishikawa Sealing System Co., Ltd.] (中国 広東省 広州市) |
自動車用シール製品生産設備 | 31 | - | 2008年 12月 |
*在外子会社の投資は、主に受注増に対応するための増設。