小倉クラッチ (株) 2014年3月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万円)
  2014年
3月期
2013年
3月期
増減率
(%)
要因
売上高 38,044 34,216 11.2 -
営業利益 993 239 315.5 -
経常利益 1,132 294 285.0 -
当期純利益 477 130 266.9 -
輸送機器用事業
売上高 28,639 26,594 7.7 -米国の景気回復により北米販売が伸び、アジアも販売が増加、日本も輸出の円安効果が寄与
営業利益 1,056 327 223.0 -

次世代小型ルーツブロワの生産拡大

-次世代型の製品として機械用過給機である小型ルーツブロワの普及と生産拡大に取り組む。従来のスーパーチャージャーとしての用途に加え、DPFや燃料電池での活用など、環境対応を柱に需要を掘り起す考えだ。現在月500台の生産ペースを今秋から数カ月単位で倍増していく。汎用性が高いことから、2015年後以降は年間8万台の需要を見込んでいる。(2013年8月1日付日刊自動車新聞より)

中国事業

<工場業務の集約>
-2014年4月に稼動する中国・浙江省の新工場で管理部門や物流部門を統一し、ランニングコストの削減を図る。国内外の全13工場 (新工場含む) のベンチマークとし、将来的には生産拠点の増強や同一地区の工場集約などに反映させたい考えだ。新工場は、カーエアコン用クラッチと一般産業機械用部品の双方を量産できるマルチ型の生産拠点。これまで各工場ごとに生産品目を特化してきた同社にとっては、自動車関連部品とそれ以外の製品を同規模で生産する初めての工場となる。(2013年7月29日付日刊自動車新聞より)


<製造・販売子会社>
-中国・浙江省に輸送機器用、一般産業用のクラッチやブレーキを製造・販売する 子会社「小倉離合機 (長興) 有限公司」を13日に設立したと発表。中国市場での拡販、新規需要開拓、顧客ニーズへの対応のため生産拠点を構える。 2014年4月に稼働予定。(2013年5月31日付日刊自動車新聞より)

受賞

-2013年、米国子会社のOgura CorporationがFordより「World Excellence Gold Award」を受賞したと発表。同子会社は、ピックアップトラック向けのデフロックをFordへ納入している。中国の小倉離合機 (東莞) 有限公司 (Ogura Clutch (Dong Guan) Co., Ltd.) で製造し、Ogura Corporationで最終加工・組み付け・検査を行っている。今後、現在の生産能力を年間15万台から55万台に引き上げる計画。(2013年6月4日付プレスリリースより)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

 (単位:百万円)
2014年3月期 2013年3月期 2012年3月期
全社 374 334 345
輸送機器用事業 178 161 159

輸送機器用事業
-将来予想される自動車の変遷に伴う市場要求を想定し、軽量クラッチ、静粛クラッチ、外部制御コンプレッサー用トルクリミッター、省エネ・省電力クラッチ等の開発を進める。

クラッチ関連の開発中の製品
  • スーパーチャージャー用クラッチ
  • 自動車のパワースライドドア用クラッチ
  • パワーバックドア用クラッチ
  • パワーラゲッジドア用クラッチ
  • デフロック用クラッチ・ブレーキ
  • ウォーターポンプ用クラッチ
クラッチ以外の開発中の製品
  • エンジン過給用のスーパーチャージャー
  • ディーゼルエンジン用排ガス除去用フィルターの再生装置用エアーポンプ
  • 燃料電池向けのエアーポンプと水素ポンプ

設備投資

設備投資額

 (単位:百万円)
2014年3月期 2013年3月期 2012年3月期
輸送機器用事業 295 322 343

輸送機器用事業
-赤堀工場、香林工場における工場環境設備の充実および生産設備の増強、合理化、各種製品用金型への投資を実施した。

設備の新設 (輸送機器用クラッチ関連)

 (2014年3月現在)
会社名
事業所名
(所在地)
投資予定
総額
(百万円)
着手
年月
完了予定
年月
完成後の増加能力

第一・第二工場

(群馬県桐生市)

212

2014年

4月

2015年
3月
品質の向上を図るため能力の増加はほとんどない

第三工場

(群馬県桐生市)
119

2014年

4月
2015年
3月
品質の向上を図るため能力の増加はほとんどない
赤堀工場
(群馬県伊勢崎市)
443

2014年

4月
2015年
3月
品質の向上を図るため能力の増加はほとんどない
香林工場
(群馬県伊勢崎市)
198 2014年
4月
2015年
3月
品質の向上を図るため能力の増加はほとんどない