菊池プレス 2008年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)
2008年
3月期
2007年
3月期
増減率
(%)
要因
売上高 61,911 52,205 18.6 -国内外における車体部品の売上増に加え、米国、中国及びブラジル向けの新型車に係る部品生産用金型設備の販売等が寄与。
営業利益 5,524 4,220 30.9
経常利益 5,343 3,921 36.3
当期純利益 2,991 2,223 34.5


地域別動向
<国内>
-完全子会社の中村製作所を吸収合併し、開発、営業体制を効率化

-アコードシリーズを含め6車種立上げ

-北米及び中国向け新型車型設備輸出が高水準に推移

-馬工場3000tトランスファプレス機本格稼動

-金型技術センター稼動(建屋拡張、設備導入)

-埼玉新工場の土地取得(63,789㎡、約21億円)

-海外子会社出資(KPB7.3億円、GAPAI8.2億円)

-9月に単元株数を変更(1,000株→100株)

<北米>
-ATA
 アイシンUSA及びJIC向け受注による生産増
 生産性向上による原価低減
 2000tトランスファプレス機リース物件の買取り
 400tブランキングプレス機稼動

-Jグループ
 アコード立上げ(2車種)
 HMインディアナ工場向け先行投資
 3000t、800tプレス機稼動

<中南米>
-KPB
 12万台能拡対応
 1600tトランスファプレス機導入及び、建屋拡張
 溶接ロボット24台稼動
 資本金(増資額)16.5百万レアル(10.7億円)

<中国>
-APAC
 第二工場の前期20万台安定生産確立により、増収増益
 金型工場投資(トライプレス2台、NCマシン2台、建屋拡張)
 金型現地調達率50%超を達成
 800tコイルプレス機稼動

-WAPAC
 新規車種生産開始(本田向けCR-V、日産向けティアナ)
 操業開始2年で単年度黒字

-CKS
 操業開始2年で累損解消

<インド>
-GAPAI
 2007年2月に設立し操業準備中(2008年10月稼動予定)
 資本金5.36億インドルピー(15.7億円)

開発動向

研究開発費 (単位:百万円)
2008年3月期 2007年3月期 2006年3月期
研究開発費 416 376 N.A.
人員 27 24 N.A.


-2008年3月期の研究開発テーマは以下の通り
①マッシュシーム溶接の自動車車体部品への適用拡大研究
②高張力鋼板材の自動車車体部品への適用拡大研究
③成形シミュレーション技術の拡大研究
④CVT部品の軽量化、高剛性化の研究
⑤金型製造におけるIT技術適用の研究
⑥鋼板材への高周波焼き入れ技術の適用の研究


技術提携(供与) (2008年3月現在)
相手先 国名 契約内容 契約期間
Jefferson Industries Corporation 米国 自動車用部品、プレス金型及び治工具に関する技術及び製造ノウハウ供与につき、その製造権、使用権、販売権を非独占的に付与する契約 2003.10.01~2006.09.30
以降1年毎に自動延長
Jefferson Elora Corporation カナダ 自動車用部品、プレス金型及び治工具に関する技術及び製造ノウハウ供与につき、その製造権、使用権、販売権を非独占的に付与する契約 1997.03.31~2002.03.30
以降5年毎に自動延長
Jefferson Southern Corporation 米国 自動車用部品、プレス金型及び治工具に関する技術及び製造ノウハウ供与につき、その製造権、使用権、販売権を非独占的に付与する契約 2001.05.31~2006.05.30
以降1年毎に自動延長
Austin Tri-Hawk Automotive Inc.
米国 自動車用部品、プレス金型及び治工具に関する技術及び製造ノウハウ供与につき、その製造権、使用権、販売権を非独占的に付与する契約 1998.01.25~2001.01.24
以降1年毎に自動延長
Kikuchi Do Brasil LTDA
ブラジル 自動車用部品、プレス金型及び治工具に関する技術及び製造ノウハウ供与につき、その製造権、使用権、販売権を非独占的に付与する契約 1997.05.30~2002.05.29
以降1年毎に自動延長
Auto Parts Alliance (China) Ltd.
中国 自動車用部品、プレス金型及び治工具に関する技術及び製造ノウハウ供与につき、その製造権、使用権、販売権を非独占的に付与する契約 2006.10.26~2011.10.25
Wuhan Auto Parts Alliance Co., Ltd.
中国 自動車用部品、プレス金型及び治工具に関する技術及び製造ノウハウ供与につき、その製造権、使用権、販売権を非独占的に付与する契約 2005.07.01~2010.06.30

設備投資

-2008年3月期、生産ラインの増強及びモデルチェンジに対応するための生産設備等に15,656百万円の設備投資を実施。


国内投資
-埼玉県深谷市で、新工場開設のための土地を取得すると発表。取得価格は約21億円の見込み。新工場は、国内外の生産拠点に対するマザー工場として開設する。新たな工場用地の取得は、自動車ボディー部品の主力拠点である羽村工場(東京都羽村市)の工場建屋と設備が老朽化していることなどから、決定した。新工場ではホンダ向けボディー部品を生産するほか、生産技術や品質管理、環境対応などのマザー工場と位置付ける。(2007年5月15日付日刊自動車新聞より)


海外投資
-主力取引先であるホンダの増産計画に合わせて、北米や中国、南米などでの生産能力を増強する。20億円以上を投じて、金型の現地生産化や生産性の向上を進め、2008年度をめどに海外売上高を現状(2006年度見込み)比15.6%増の668億円に引き上げる。中国では、2拠点で金型生産やプレス部品の能力増強に、約3億円を投じるほか、ブラジルでは17億円以上を投じて大型トランスファープレスや溶接設備を増強する。また、インドについても生産拠点を2007年2月に設立済みで、早期の生産開始を目指す。各国の設備増強と増強後のスムーズな立ち上げを徹底し、目標達成に結び付ける。(2007年4月17日付日刊自動車新聞より)

<インド>
-インドに設立する現地合弁会社の概要について発表。同社は、2007年2月、主要得意先である本田技研工業のインドにおける生産拡大に対応するため、インド国内に合弁で現地法人「グローバルオートパーツアライアンスインディアプライベートリミテッド(Global Auto-Parts Alliance India Private Ltd)を設立すると発表していた。「グローバルオートパーツアライアンスインディアプライベートリミテッド」をラジャスタン州タプカラ工業団地内に設立、自動車用車体部品を製造する。資本金は6.7億ルピーで、同社および高尾金属工業がそれぞれ2.68億ルビー(40%)、本田技研工業が1.34億ルピー(20%)を出資する。2008年10月操業予定。(2007年11月6日付プレスリリースより)


設備の新設、除去等の計画
会社名
事業所名
所在地 設備の内容 投資
予定金額
(百万円)
着手 完了
群馬工場 群馬県
太田市
金型開発製作設備(NC機械等) 302 2005年
11月
2008年
9月
羽村工場 東京都
羽村市
自動車部品製造用設備(金型・治工具等) 1,094 - -
栃木工場 栃木県
さくら市
自動車部品製造用設備(金型・治工具等) 331 - -
工場新設 埼玉県
深谷市
建物 5,200 2008年
6月
2010年
9月
自動車部品製造用設備(プレス・溶接設備等) 3,000 2009年
4月
2010年
9月
Kikuchi Do Brasil Ltda ブラジル
サンパウロ州
自動車部品製造用設備(プレス、溶接設備等) 1,523 2007年
1月
2008年
12月
Auto Parts Alliance (China) Ltd. 中国広東省
広州市
自動車部品製造用設備(金型・治工具等) 484 - -