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芦森工業 (株) 2016年3月期の動向

グローバル展開

<韓国>
-韓国子会社Ashimori Korea Co., Ltd.は、2016年3月11日に新工場の竣工式を開催すると発表。同工場は江原道の原州 (Wonju) 市に建設され、敷地面積9,120平方メートル、建屋面積2,670平方メートルの規模。シートベルト、エアバッグ、内装品等を生産し、双竜自動車等に供給する計画。投資総額は約10億円で、18年度に約41億円の売り上げを目指す。

<メキシコ>
-メキシコ現地法人 Ashimori Industria de Mexico, S.A. de C.V.の第2工場建設を決定した。
概要

• 建屋面積： 6,300平方メートル
• 投資額：　約2億メキシコペソ (約13億円)
• 操業開始： 2017年7月 (予定)
• 主な事業内容： 自動車用シートベルト・エアバッグ・内装品等の製造・販売

-2017年までにメキシコ工場の現地調達率を現状の26%から60%超まで引き上げる。他工場のノウハウ応用や評価基準の数値化など品質改善に向けた現地サプライヤーとの連携を強化し、自動車メーカーの品質基準に適合する部品を生産できる体制を整える。北米市場の自動車販売が好調に推移している中、北米自由貿易協定 (NAFTA) の輸入関税免除の基準まで現地調達率を引き上げることで、北米生産車向けの受注拡大に結びつける。13年9月に操業した同工場では、シートベルトやエアバッグ、内装部品を生産している。ただ、操業から日が浅いこともあり現地調達率は26%と、タイ (61%) や中国 (63%) に比べて低く、タイや中国から調達することで対応している。特に安全関連部品は部品点数が多いことに加えて、重要保安部品として自動車メーカーの品質基準が厳しいことも現地調達率が上がりにくい要因となっている。(2015年4月1日付日刊自動車新聞より)

国内生産化

-海外で生産して輸入している部品の国内生産化に乗り出す。今年度末までに輸入する全部品に関する為替レートの損益分岐点を算出。これに合わせて国内と海外で2極生産できる体制を整えていく。5月と6月に内装系2製品の生産を中国から国内へ移管するなど、まずは生産移管しやすい内装系部品から見直しを進める。為替基準を作成するとともに柔軟な生産体制を整えることで、為替変動に左右されない事業体質を構築する。(2015年4月14日付日刊自動車新聞より)

中期経営計画 (2017年3月期～2019年3月期)

中期事業戦略

-2017年3月期の設備投資額は、前期比2.6倍の44億円を予定。そのため、営業利益額は微増に留まると見られる。

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発活動

シートベルト
-各国法規・アセスメント対応に向けた新デバイス開発およびその信頼性向上。
-グローバル生産に適したデバイスの開発・商品化。

エアバッグ
-新衝突モード対応モジュール開発、信頼性向上。
-グローバル生産に適した開発・商品化。

内装品
-各種シェード、トノカバー、ならびにカーゴネット類の高機能製品開発、新素材開発、デザイン性向上。
-海外市場展開・顧客拡大に向けた商品化。

自動車安全部品事業
-主に自動車関連製品の生産合理化、生産増強および開発関連設備の充実のため大阪工場を中心に投資を実施。

-2017年3月期の全社設備投資額は、前期比2.6倍の44億円を予定。(内自動車安全部品事業は34億円、主な投資内容:メキシコ現地法人の第2工場建設に約12億円)