(株) ユタカ技研 2012年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2012年 3月期 |
2011年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 158,405 | 179,417 | (11.7) | -東日本大震災の影響およびタイの洪水に起因する部品供給の制約等の悪化影響のため |
営業利益 | 5,086 | 11,496 | (55.8) | |
経常利益 | 5,149 | 11,135 | (53.8) | |
当期純利益 | 2,493 | 6,106 | (59.1) | |
四輪用部品 | ||||
売上高 | 135,244 | 156,921 | (13.8) | - |
<日本>
-費用削減効果および第4四半期連結会計期間における経済政策の効果に伴う受注増はあったが、東日本大震災に起因する受注減およびタイの洪水に伴う一時的な受注状況の悪化による減収影響が大きく、売上高808億8千万円(前年同期比12.4%減)、営業利益18億2千2百万円(前年同期比40.7%減)となった。
<北米>
-東日本大震災に起因する顧客からの受注減、タイの洪水に伴う一時的な受注状況の悪化による減収影響および為替影響が大きく、第4四半期における受注状況の好転はあったものの、売上高477億5千6百万円(前年同期比5.8%減)、営業損失8億2千3百万円(前年同期は営業利益4億3千1百万円)となった。
<アジア>
-タイの洪水による主要顧客の生産活動停止に伴う大幅な受注減の影響に加え、2011年1月に実施したインドの、Yutaka Autoparts Pune Private Limited.の株式譲渡に伴う連結範囲からの除外の影響等により、売上高150億9千4百万円(前年同期比24.1%減)、営業利益16億5千2百万円(前年同期比46.2%減)となった。
<中国>
-主に東日本大震災に起因する顧客からの受注減、原材料価格の高騰および為替影響等により、売上高248億2千7百万円(前年同期比7.0%減)、営業利益23億1百万円(前年同期比41.1%減)となった。
<その他>
-顧客からの受注減および為替影響等により、売上高60億3千9百万円(前年同期比33.6%減)、営業利益1億8千3百万円(前年同期比78.3%減)となった。
会社設立
-同社はメキシコのグアナファト州に完全子会社を設立すると発表。四輪車用排気系部品および駆動系部品の製造・販売を行う。資本金は27百万米ドル(約20億円)。2014年4月に稼動を開始する予定。(2011年12月27日付プレスリリースより)事業再編
-中国子会社である重慶金豊機械有限公司(Chongqing Jinfeng Mechanical Co., Ltd.)に対する出資持分の全株式を、合弁相手の重慶金侖工業股份有限公司(中国)および同社の董事長に譲渡することを目的とした基本合意を締結したと発表。同子会社への出資比率は、ユタカ技研60%・重慶金侖工業40%。なお同子会社では、排気触媒コンバータ、二輪ブレーキディスク、鍛造フランジの製造・販売を行っている。(2011年9月7日付プレスリリースより)>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
2013年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2013年3月期 (見通し) |
2012年3月期 (実績) |
増減率 (%) |
|
売上高 | 170,000 | 158,405 | 7.3 |
営業利益 | 8,300 | 5,086 | 63.2 |
経常利益 | 8,200 | 5,149 | 59.3 |
当期純利益 | 4,000 | 2,493 | 60.4 |
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
全社 | 2,387 | 2,330 | 2,201 |
日本 | 2,292 | 2,228 | 2,138 |
北米 | 94 | 101 |
研究開発体制
-栃木開発センター(第一開発室、第二開発室、第三開発室、第四開発室)および技術本部が主体となり、研究開発活動を推進。<日本>
排気系部品
-第一開発室、第四開発室および技術開発室が中心。排気ガス浄化性能、燃費、静粛性向上等の環境対応技術をより進化させ、生産性向上と併せ製品競争力を高める排気システムの研究開発、生産技術開発を実施。
駆動系部品
-第二開発室および技術開発室が中心。更なる小型軽量化、燃費向上等および生産性向上など製品競争力を高める研究開発、生産技術開発を実施。
<北米>
排気系部品
-連結子会社である Cardington Yutaka Technologies Inc. の研究開発部門において、排気ガス浄化性能、燃費、静粛性向上等の環境対応技術をより進化させ、生産性向上と併せ製品競争力を高める排気システムの研究開発を実施。
研究開発活動
<日本>排気系部品
-「N BOX」用排気触媒コンバータの開発を終了し、提出会社の三重製作所で量産を開始した。
-国内向け「CR-V」の排気触媒コンバータおよびサイレンサーまでの排気一貫システムを開発し、同社嵐山製作所で量産を開始した。
駆動系部品
-「CR-V」「オデッセイ」用のトルクコンバータを開発し、提出会社の豊製作所で量産を開始した。
-同社豊製作所で生産していた多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータを北米の連結子会社であるAlabama Cullman Yutaka Technologies LLC.で量産を開始し、北米向け「オデッセイ」に適用した。
<北米>
排気系部品
-米国向け「CR-V」「RDX」の排気システムに北米調達部品を大幅採用しCardington Yutaka Technologies Inc.で量産を開始した。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
全社 | 5,708 | 4,901 | 3,722 |
日本
-同社を中心に新機種投資のための生産設備投資、原価低減のための合理化投資に1,953百万円を投資。
北米
-Cardington Yutaka Technologies Inc.を中心に、自動車四輪部品の新機種投資ならびに合理化投資に1,258百万円を投資。
アジア
-P. T. Yutaka Manufacturing Indonesia.を中心に、自動車四輪部品の新機種投資ならびに生産能力拡大に1,216百万円を投資。
-2013年度をめどに、インドネシアで四輪車用マフラーの生産能力を増強する。取引先のホンダの四輪車生産が増える見込みであるため、現地子会社、P.T.ユタカマニュファクチャリング・インドネシアの敷地に新たに建屋を建設し、四輪車用マフラーの生産能力を増強する。12年度中に決定し、13年度中の稼働を目指す。アジアでは二輪、四輪ともに需要が増加しており、日系メーカーが相次いで増産投資の計画を表明している。インドネシアでは安定的に四輪車の需要が拡大し始めており、部品メーカーの投資も増えていく見通しだ。(2012年3月1日付日刊自動車新聞より)
中国
-佛山優達佳汽配有限公司[Foshan Yutaka Auto Parts Co., Ltd.]を中心に、自動車四輪部品の新機種投資ならびに生産能力拡大のために1,128百万円を投資。
設備の新設・改修計画 |
(2012年3月31日現在) |
会社名 事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
完成後の 増加能力 |
本社・豊製作所 (静岡県浜松市) |
自動車部品等 生産設備 その他の設備 |
606 | 2011年7月 | 2013年3月 | 若干増加 |
三重製作所 (三重県津市) |
自動車部品等 生産設備 |
661 | 2011年8月 | 2013年3月 | 若干増加 |
嵐山製作所 (埼玉県比企郡) |
自動車部品等 生産設備 |
665 | 2011年9月 | 2013年3月 | 若干増加 |
栃木開発センター (栃木県さくら市) |
研究開発設備 | 495 | 2012年4月 | 2013年3月 | 若干増加 |
Cardington Yutaka Technologies Inc. (米国オハイオ州) |
自動車部品等 生産設備 |
1,320 | 2012年4月 | 2013年3月 | 若干増加 |