(株) ミクニ 2018年3月期の動向
業績 |
(単位:百万円) |
2018年 3月期 |
2017年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 103,772 | 94,787 | 9.5 | - |
営業利益 | 4,117 | 3,453 | 19.2 | - |
経常利益 | 4,070 | 3,469 | 17.3 | - |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,547 | 2,685 | (5.1) | - |
要因(自動車関連品事業)
ー四輪車用製品は、日本・ASEAN・インド地域が好調で増収。
ー新興国地域における二輪車市場が下げ止まり、二輪車用製品も増収。
ー上記増収に加え、生産の効率化もあり、営業利益率が改善(4.2%→5.4%)
動向
ー同社は、インドの生産子会社Mikuni India (MID) が第3生産棟を完成したと発表した。インド・ラジャスタン州ニムラナ工業団地にあるMIDの工場敷地内に建設された。MIDは、敷地面積4万5,000平方メートルの工場を有し、四輪・二輪車向け製品を生産・販売している。第3生産棟の稼働により、MIDの生産能力は大幅に増強され、燃料噴射システムなどの製品が安定的に供給できるようになるという。(2018年3月28日付プレスリリースより)
長期事業戦略 「Vision2023」:100周年に向けた同社の経営ビジョン
- 連結売上高: 2,000億円以上
- 連結営業利益率: 10%以上
-2018年3月期の自動車関連品売上の内、二輪車・特機向けが60%、四輪車向けが40%となっているが、2021年3月期には二輪車・特機向け55%、四輪車向け45%とすることを目標としている。
ー同社は、中長期事業戦略として内燃機関の進化・電動化への対応指針を示した。自動車産業が歴史的な転換点を迎える中、進化型ICE(内燃機関)と電制化・サーマルマネジメント領域での効率化技術の開発を進める。同社が展開する事業のうちPHEV・BEVへ対応する先述の2分野での開発に注力。
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2018年3月期 | 2017年3月期 | 2016年3月期 | |
全社 *1 |
5,281 | 4,831 | 4,322 |
-自動車関連品事業 | 4,910 | 4,465 | 3,972 |
*1 同社グループ全体の既存製品の改良・応用等を含む。
研究開発活動
自動車関連品事業
-電子制御燃料噴射システムおよびエンジンコンポーネントの研究開発を主体に、これらの基礎となる制御技術、アクチュエーター技術、センシング技術、材料技術などの研究開発を実施。
-燃費低減、電動化をはじめとするCO2削減に関わる技術開発に取り組んでいる。
-2018年3月期、同社は以下製品の開発活動を実施。
- 四輪車用吸気モジュールおよび樹脂インテークマニホールド
- サーマルマネージメントシステムの開発
- 電動バリアブルバルブタイミング(VVT)
- 電動排気制御バルブ
- 電動バキュームポンプ
- 電動オイルポンプ
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2018年3月期 | 2017年3月期 | 2016年3月期 | |
全社 | 5,855 | 5,872 | 5,434 |
-自動車関連品事業 | 5,162 | 5,367 | 4,981 |
設備の新設計画 (自動車関連事業) |
(2018年3月31日現在) |
会社名/事業所名 | 所在地 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了予定 |
小田原事業所 | 神奈川県 小田原市 |
586 | 2018年4月 | 2019年3月 |
盛岡事業所 | 岩手県 滝沢市 |
373 | 2018年4月 | 2019年3月 |
菊川事業所 | 静岡県 菊川市 |
739 | 2018年4月 | 2019年3月 |
Mikuni American Corporation | 米国 カリフォルニア州 |
1,335 | 2018年1月 | 2018年12月 |
Mikuni (Thailand) Co., Ltd. | タイ アユタヤ |
802 | 2018年1月 | 2018年12月 |
Mikuni India Private Limited | インド ラジャスタン州 |
2,044 | 2018年4月 | 2019年3月 |
PT. MIKUNI INDONESIA(MKI) | インドネシア ブカシ県 |
791 | 2018年1月 | 2018年12月 |