プレス工業 (株) 2012年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2012年 3月期 |
2011年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 168,220 | 147,117 | 14.3 | - |
営業利益 | 11,312 | 9,136 | 23.8 | - |
経常利益 | 10,941 | 8,680 | 26.0 | - |
当期純利益 | 6,314 | 6,057 | - | - |
自動車部分品部門 | ||||
売上高 | 127,292 | 115,222 | 10.5 | 1) |
要因
1)
-商用車用部品の国内向けは、普通トラック・小型トラック共に、期初においては東日本大震災の影響のため生産調整を余儀なくされたが、その後の復興需要の本格化により、第2四半期以降は生産繁忙が続いた。第3四半期・第4四半期においても、エコカー補助金制度の実施に伴う需要増等で好調に推移した。
-輸出向けについては、震災の影響があったものの、普通トラック・小型トラック共に第2四半期以降は前年同期を上回る需要で推移した結果、通期では前年度と同水準の生産となった。
企業買収
-中国連結子会社の普莱斯冲圧部件(蘇州)有限公司(PK Manufacturing (Suzhou) Co., Ltd.)に対し、2012年6月下旬に5.7百万米ドルの追加出資を行うと発表。追加出資後の資本金は11.7百万米ドル。これにより、同子会社はプレス工業の特定子会社に該当する。なお、普莱斯冲圧部件(蘇州)は、建設機械部品・農業機械部品・自動車用部品の製造・販売を行っている。(2012年3月12日付プレスリリースより)事業売却
-中国浙江省の連結子会社「普利適優迪車橋(杭州)有限公司」の出資持分の一部をUDトラックスに譲渡すると発表した。設立時よりプレス工業が株式の55%を、UDトラックスが45%を所有していたが、今回の譲渡によりUDトラックスの持分は51%になる。持分譲渡日は8月5日で譲渡額は54万5千ドル(約4250万円)。普利適優迪車橋は浙江省抗州市蕭山経済技術開発区に2005年11月設立、大型トラック・バス用の車軸を製造し08年12月期には1146万5千人民元を売り上げたが、当初計画には達せず09年1月より休眠状態となっていた。(2011年8月5日付日刊自動車新聞より)
2013年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2013年3月期見通し | 2012年3月期実績 | 増減 (%) | |
売上高 | 180,000 | 168,220 | 7.0 |
営業利益 | 11,500 | 11,312 | 1.7 |
経常利益 | 11,000 | 10,941 | 0.5 |
当期純利益 | 5,600 | 6,314 | (11.3) |
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
全社 | 249 | 185 | 198 |
研究開発活動
-アクスル、フレーム等の同社コア商品の中長期先を展望した研究開発活動を推進。-開発期間・生産準備期間の短縮、品質向上、次世代製品・次世代製造ラインに導入するための要素技術開発を実施した。
-工場技術部門、製品設計部門、工法開発部門が集結したチームを立ち上げ、同社独自技術の発展と構築をはかっている。さらに、温室効果ガス削減に配慮した生産技術の検討・導入、次世代製品の設計開発を行ってきた。
-設計力・実験評価力・強度データベース構築を生かした試験法確立・性能評価能力の拡充、FEM解析技術の精度向上により、事前評価技術の拡充、技術開発のスピードアップを図り、これらを通して客先への設計提案力を強化してきた。
<自動車関連事業>
-自動車部分品に関する対応としては、環境負荷低減をテーマに、軽量化を達成するためのハイテン材成形技術の構築、最適製品形状の立案とその具現化の検討、衝突解析技術の構築と製品への適用などを進めている。
-部品の共通化では、既存の製品構造にとらわれることなく、共通部品と他部品を組み合わせることで多岐にわたる製品仕様に対応し、コスト削減を目指すための要素技術開発に取り組んでいる。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
自動車関連事業 | 10,042 | 3,993 | - |
建設機械関連事業 | 1,390 | 1,280 | - |
その他 | 2 | 2 | - |
全社 | 11,435 | 5,275 | 7,420 |
海外投資
<インドネシア>-同社はインドネシアへの生産進出を決めた。2012年秋をめどに、建設機械用キャビンの生産を始める。生産能力は年間数千台規模。投資額は十数億円となる見込み。ジャカルタ近郊のカラワン県内で工場用地を選定している。13年以降には、商用車向けアクスルの生産も始めたい考え。(2011年5月19日付日刊自動車新聞より)
主な設備の新設 (自動車部品部門) |
(2012年3月31日現在) |
会社名 事業所名 |
設備の内容 | 投資予定総額 (百万円) |
着手 年月 |
完了予定 年月 |
宇都宮工場 (栃木県下野市) |
アクスル生産設備 | 2,100 | 2011年 6月 |
2013年 2月 |