(株) ユニバンス 2019年3月期の動向
業績 |
(単位:百万円) |
2019年 3月期 |
2018年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 59,924 | 58,729 | 2.0 | - |
営業利益 | 1,646 | 810 | 103.2 | -アジア拠点の売上増加及び為替の影響 |
経常利益 | 1,453 | 518 | 180.5 | - |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 935 | 356 | 162.6 |
子会社設立
-北米地域における営業および市場調査を行う子会社を設立したと発表した。米国デトロイト北西部のFarmington Hillsに2018年12月26日に設立した新会社の社名は「UNIVANCE AMERICA, INC.」で、資本金は123,000ドル。 (2019年1月25日付プレスリリースより)
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2019年3月期 | 2018年3月期 | 2017年3月期 | |
全社 | 1,567 | 1,337 | 1,124 |
売上高に占める割合 (%) | 2.6 | 2.3 | 1.9 |
研究開発体制
-研究開発は商品開発部及び生産技術開発部を中心に実施しており、2019年3月末時点の研究開発スタッフは86名 (総従業員の約4.6%に相当)。
-電動車対応の新製品開発に力を入れる。これに向けて今春、先行開発プロジェクトチームを商品開発部に新設したほか、生産技術開発部を生産技術部から独立させ、電動車向け製品の開発に特化した開発体制を整えた。駆動系部品を主力とする同社は、ギアボックスの軽量化、高強度化、低フリクション化と、これに合わせた新工法の開発に注力し、2020年をめどに実用化を目指す。同社は、バスやトラックなど商用車向けの電動車用ギアボックスですでに実績を持っている。今後は量販車である乗用車の電動化対応ギアボックスを新開発することで、大幅な売り上げの伸長を狙う。(2018年10月24日付日刊自動車新聞より)
研究開発活動
1) ユニット事業
-ユニット事業内の全ての事業に共通した同社の開発方針として、以下3つの方針をもとに、コスト競争力の高い製品群、高度な制御技術を駆使した高付加価値な新製品の開発を実施。
- 高度メカトロニクスによる高機能化の追求
- 地域別に最適な製品とモノつくりの追求
- 環境性能とコストの両立
<自動車用の変・減速機>
-バン・トラック等の小型、中型商用車向けのマニュアルトランスミッションは、燃費向上、排ガス規制等の環境対応、エンジンの高出力化対応、およびドライバーへの負担軽減をより一層配慮した自動化のための研究開発に取り組んでいる。
-ハイブリッドおよび電気自動車の様々な車両レイアウトに対応した減速機の研究開発を強化。
「e-Axle」搭載試験車両
-同社と電気自動車 (EV) メーカーのGLM (京都市伏見区) は2019年7月10日、2基のモーター、インバーターと2段変速機を一体化した「e-Axle」 (eアクスル) を車両前後に搭載したEVの試験車両を開発したと発表した。走行条件に応じたモーター制御と変速で電力消費を抑えることができるという。ユニバンスは試験車両で走行試験を実施し、2025年までに量産化する。試験車両は17日開幕する「人とくるまのテクノロジー展2019名古屋」でユニバンスが公開する。 (2019年7月11日付日刊自動車新聞より)
<四輪駆動装置>
-主力商品であるトランスファーユニットは、グローバルに市場が拡大する中、ピックアップトラック、SUV、CUV用製品の研究開発に重点を置き、ラインアップ化と軽量・コンパクト化を図る開発、および更なる競争力を高める技術開発に取り組んでいる。
2) 部品事業
-燃費性向上やドライバーへの負担軽減を目的とした、無段変速機用の高精度部品の開発を推進している。
-今後は、さらに製品競争力を高めるために、歯車、動力伝達軸、コンパニオンフランジなどのコア製品を中心に、材料・工法技術、および設計要素技術の研究開発に重点的に取り組んでいく方針。また、海外生産の増加に対し、材料を含めた部品現地化を推進。
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2019年3月期 | 2018年3月期 | 2017年3月期 | |
部品事業 | 1,954 | 1,674 | 1,306 |
ユニット事業 | 1,776 | 1,488 | 4,063 |
その他 | 7 | 34 | 31 |
合計 | 3,739 | 3,197 | 5,402 |
設備の新設計画 |
(単位:百万円) |
-2019年3月末計画金額は、8,152百万円。内訳は以下の通り。
- 部品事業:3,130百万円
- ユニット事業:5,021百万円