(株)ユニバンス 2010年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2010年
3月期
2009年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 49,020 60,945 (19.6) -
営業利益 (608) (1,691) - -
経常利益 (672) (1,522) - -
当期純利益 (2,584) (5,592) - -
マニュアルトランスミッション(M/T)事業
売上高 3,534 6,575 (46.3) -主力製品であるSUV及び商用車用M/Tの減少。
営業利益 (455) (313) - -
四輪駆動装置事業
売上高 13,727 15,438 (11.1) -主力製品であるピックアップトラックおよびSUV用トランスファーの減少。
営業利益 58 (1,378) - -
部品事業
売上高 27,118 30,320 (10.6) -国内および北米向け製品の減少。
営業利益 16 (608) - -

事業再編

-国内外の生産再編や日本で250人の早期退職者募集を始めとした事業構造改革を実施すると発表した。市場回復後には需要が新興国やスモールカーにシフトするとの見通しがあることから製品、生産、人員をリストラし経営体制の適正化を目指す。生産拠点は、2013年をめどに国内3工場、海外2工場の再編、統廃合を実施する。早期退職者は2009年7月から8月にかけて募集する。製品については、2015年を目標に大型FR車用が中心だったラインアップを小型FF車や環境対応車用ユニットに移していくとともに、コア技術を生かしたビジネスへの転換に取り組む。(2009年6月13日付日刊自動車新聞より)

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

2011年3月期の見通し

(単位:億円)
  2011年3月期 2010年3月期 増減率(%)
売上高 570.0 490.2 16.3
営業利益 11.0 (6.0) -
経常利益 10.5 (6.7) -
当期純利益 9.5 (25.8) -

2011年3月期重点施策

-市場変化に対応した事業構造改革の更なるスピードアップ。
1.既存製品のFR車用ユニット市場であるアジア・アセアン地域へのシフト
2.主力商品の再編
3.ライン統廃合による国内工場の再編
4.原価低減活動

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 1,269 1,536 2,061
売上高に占める割合(%) 2.6% 2.5% 2.6%

研究開発体制

-2010年3月31日現在、研究開発スタッフは全135名。グループ従業員の約11.1%に相当。

研究開発活動

マニュアルトランスミッション (M/T)事業
-主力製品である、RV車及び小型、中型商用車向けのトランスミッションは、燃費向上及び排ガス規制等の環境対策やドライバーへの負担軽減に、より一層配慮した研究開発に取り組んでいる。
-ハイブリッド及び電気自動車の様々なレイアウトに対応した減速機の研究開発にも取り組みを強化。

四輪駆動装置事業
-主力商品であるトランスファーユニットは、市場がグロ-バルで拡大している小型ピックアップ車用を主に、ラインアップ化と軽量・コンパクト化の為の開発と競争力向上の為の開発に取り組んでいる。
-成長市場である前輪駆動ベースの4WD車用には独自技術を生かした環境にやさしい4WDシステムの研究開発に取り組んでいる。
-四輪駆動技術を生かしたATV用デフキャリアの開発・生産も実施。

部品事業
-製造技術面での強みや、ユニットメーカーとしてのノウハウを活かしたVA活動を行っている。
-独自技術によるワンウェイクラッチの競争力向上や軽自動車用マニュアルステアリング用ギヤボックスの開発にも取り組んでいる。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 1,049 2,793 2,775
M/T 47 320 135
四輪駆動装置 380 326 1,094
部品 297 977 1,277

M/T
-合理化及び設備の維持更新のための設備投資を実施。

四輪駆動装置
-開発強化及び設備の維持更新のための設備投資を実施。

部品
-合理化及び設備の維持更新のための設備投資を実施。

設備の新設計画

(2010年3月31日現在)

セグメント 計画金額
(百万円)
主な内容・目的
全社 1,859 -
M/T 382 機械加工設備、合理化等。
四輪駆動装置 847 機械加工設備、合理化等。
部品 546 機械加工設備、合理化等。