トピー工業 (株) 2010年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2010年 3月期 |
2009年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 196,848 | 290,333 | (32.2) | -主要事業分野である鉄鋼事業及び自動車・産業機械部品事業において需要が大幅に減少したため。 |
営業利益 | 355 | 6,686 | (94.7) | - |
経常利益 | 626 | 6,010 | (89.6) | - |
当期純利益 | (1,032) | 2,384 | - | -アルミホイール生産拠点の集約に伴う特別損失のため。 |
自動車・産業機械部品事業 | ||||
売上高 | 106,977 | 153,827 | (30.5) | -トラック・バス用ホイール、鉱山向け超大型ホイールおよび建設機械用足回り部品を中心に需要減少の影響を受け、販売数量が大幅に減少した結果。 |
営業利益 | 792 | 3,059 | (74.1) |
国内動向
-国内のアルミホイール生産拠点を再編すると発表した。工場の再編を行うことにより、生産の効率化と固 定費の削減を目指すとともに、国内におけるアルミホイール事業については高付加価値製品の生産に軸足を移していく考え。同社は現在、豊川製造所(愛知県豊 川市)と子会社の九州ホイール工業(福岡県苅田町)の2拠点で生産を行っている。今後は2009年12月末をめどに九州ホイール工業に生産を集約する。豊川製造所に ついてはアルミホイールの開発拠点として位置づけ、新製品や新技術の開発を行っていく。(2009年8月19日付日刊自動車新聞より)海外動向
-福建源興トピー汽車零件有限公司(中国福建省)の株式49.33%を3.5百万米ドルで取得し、出資比率を 34.00%から83.33%に引き上げる。今回の子会社化により、中国における自動車用ホイール事業の基盤強化を図る。 (2009年4月23日付プレスリリースより)>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 1,288 | 1,649 | 1,576 |
自動車・産業機械部品事業 | 747 | 926 | 991 |
自動車・産業機械部品事業
-軽量化・品質向上・コスト削減・開発期間短縮などに関する研究および新商品に関する研究開発を進めている。
-主力商品の自動車用スチールホイールおよびアルミホイールについては、解析および評価技術の精度向上、新商品の開発と量産化、既存製品のコスト低減と品質向上などに成果を上げた。
-従来比15%の軽量化を実現した大型商用車用ホイールを開発し、来年3月から量産を開始すると発表した。2010年10月から商用車のホイール取り付け方式として採用されるISO方式に対応するとともに、独自の技術と投入材料の削減を図った生産方式を導入することに より軽量化を実現した。今回開発したISO方式対応軽量ホイールは、「コルゲートリム」と「ECOD成型ディスク」という二つの新技術をベースに開発され た。コルゲートリムは、成形後に板厚が最適配分となるように平板の片面に波形の形状をつけた不等圧鋼材を素材として製造する。またECOD成型ディスク は、円筒状にした鋼板を冷間揺動鍛造を行うというもの。(2009年11月10日付日刊自動車新聞より)
-世界初となる980メガパスカル級の高張力鋼板を採用した乗用車用スチールホイールを開発したと発表した。従来品に比べて 強度が65%高いほか、20%の軽量化を実現した。今回同社が開発したホイールは、溶接方法と成形方法を改良することにより、タイヤを保持する「リム」部 分に980メガパスカル級の高張力鋼板を使用。製品形状と断面板厚分布の設計見直しにより、車のハブに取りつけるディスク部分には780メガパスカル級の 鋼板を採用した。これらにより、スチールホイールでありながらアルミホイールとそん色のない重量を実現させた。(2009年11月20日付日刊自動車新聞より)
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 7,659 | 12,401 | 10,907 |
自動車・産業機械部品事業 | 452 | 7,782 | 7,599 |