トピー工業株式会社 2009年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位: 百万円)
2009年
3月期
2008年
3月期
増減率
(%)
主な要因
全社
売上高 290,333 296,629 (2.1%) 上半期の国内における原料価格の高騰や米国景気の減速、下半期には世界的な金融危機が実体経済に影響を与え、景気が大幅に悪化したため、減収減益となる。
営業利益 6,686 12,888 (48.1%)
経常利益 6,010 11,784 (49.0%)
当期純利益 2,384 6,366 (62.6%)
自動車・産業機械部品事業
売上高 153,827 166,971 (7.9%) 上半期は鉱山向け超大型ホイール及び建設機械用足回り部品の販売が好調に推移。
しかし下半期には世界規模で需要の減退し減収減益となる。
営業利益 3,059 10,833 (71.8%)


主な動向
-新日本製鉄と同社は2008年9月30日、業務と資本を含む包括的提携を行うと発表した。新日鉄はトピーの筆頭株主だが、持ち株比率を現在の7・5%から20%に引き上げ、持分法 適用会社とする。電炉や鋳造設備などの鉄源設備の共同活用、半製品(ビレット)のトピーでの内製化、新日鉄からトピーへの鉄源から形鋼圧延までの一貫委託 生産の拡大を行うとする。両社は、これまでも鋼材の供給や加工などで協力関係にあったが、今後の鉄鋼需要変動や競争力強化に向けて提携関係を深め る。(2008年10月1日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発費 (単位: 百万円)
2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 1,649 1,576 1,999
自動車・産業機械部品事業 926 991 1,281

自動車・産業機械部品事業

-軽量化・品質向上・コスト削減・開発期間短縮などに関する研究および新商品に関する研究開発を進めている。

-主力商品の自動車用スチールホイールおよびアルミホイールについては、解析および評価技術の精度向上、新商品の開発と量産化、既存製品のコスト低減と品質向上などに成果を上げた。

設備投資

設備投資額 (単位: 百万円)
2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 12,401 10,907 8,885
自動車・産業機械部品事業 7,782 7,599 4,785

自動車・産業機械部品事業

同社は25億円を投入して豊橋製造所(愛知県豊橋市)内の異形形鋼圧延ラインである中形圧延工場の生産能力を引き上げると発表した。計画で は、生産能力を現在より約15%引き上げるとともに、小ロット多品種少量生産体制を構築し増産要請に対応する。10月から稼働を開始する予定。同社は、異 形形鋼のトップメーカーで、履板やホイールを素材から一貫生産している。今回の設備投資では、選別・バイリング設備のほか、圧迫矯正機・加工場、加熱粗圧 延設備などを導入する。(2008年5月23日付日刊自動車新聞より)