スタンレー電気 (株) 2018年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
2018年
3月期
2017年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 442,165 388,560 13.8 -自動車機器事業については、光源から一貫して製造しているLEDヘッドランプが増加したことで、増収増益。
営業利益 53,169 42,305 25.7
経常利益 57,657 45,720 26.1 -
親会社株主に帰属する当期純利益 36,008 28,685 25.5 -



研究開発活動

-「光の5つの価値」 (光を創る、光で感知・認識する、光で情報を自在に操る、光のエネルギーを活かす、光で場を演出する) を追求。

-コア技術 (配光、デザイン、CAE、回路、制御、光源、プロセス改革) の進化・融合。

-主な研究開発分野

  • オプトエレクトロニクス分野: 高出力白色LED、高出力赤色/赤外LED、高速高感度イメージセンサー
  • ディスプレイ分野: 超高コントラストLCD、光マイクロスキャナー、ディスプレイ駆動回路
  • 光源・照明分野: 自動車用照明機器、LED道路照明・屋内照明機器、点灯駆動回路・電源
  • ソフトウェア分野・CAE技術開発: 配光シミュレーション、光学デバイス最適形状設計ツール
  • 材料・加工技術等の開発
  • 全社製品のスタイリングデザイン
  • 上記デバイスや関連技術を統合化した応用製品

製品開発

次世代ランプシステム
-夜間の交差点の進入時に、パッシングを使って自動で自車の存在をアピールする次世代ランプシステムを開発する。GPSと地図データを照合して自車位置を認識し、見通しの悪い交差点などに近付くと自動で機能する。周囲の車や歩行者に、車の接近を認知してもらい交通事故の発生リスクを低減する。将来的には自動運転の車対車コミュニケーションでの活用も想定する。2020年の実用化を目指す。

研究開発費

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 16,330 13,800 5,527
自動車機器事業 10,318 9,290 3,335



研究開発拠点

施設名称 所在地
技術研究所 神奈川県横浜市
宇都宮技術センター 栃木県宇都宮市
横浜技術センター 神奈川県横浜市
オプトテクニカルセンター 神奈川県横浜市

技術導入契約

(2018年3月31日現在)
提携先 内容 期間
OSRAM GmbH 白色LEDに関する特許 該当特許の有効期間中

技術提供契約

(2018年3月31日現在)
提携先 内容 期間
Thai Stanley Electric Public Co., Ltd. (タイ) 自動車用ランプ類に関する技術 2018年4月1日 -
2021年3月31日
SL Lighting Corporation (韓国) 自動車用ランプ類に関する技術 2017年4月1日 -
2022年3月31日
Lumax Industries Ltd. (インド) 自動車用ランプ類に関する技術 2018年4月1日 -
2019年3月31日

設備投資額

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 32,700 34,440 39,003
-自動車機器事業 20,832 26,058 29,408

設備の新設計画

-「生産革新活動」の展開のひとつとして、自動車用ランプを製造する愛知県の岡崎製作所の再構築、電子製品を製造するタイのAsian Stanley International Co., Ltd.に新棟を建設している。