サンコール (株) 2010年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2010年 3月期 |
2009年 3月期 |
増減率(%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 28,790 | 30,544 | (5.7) | - |
営業利益 | 2,023 | 1,052 | 92.3 | - |
経常利益 | 2,148 | 824 | 160.7 | - |
当期純利益 | 1,195 | 228 | 424.1 | - |
精密機能材料 | ||||
売上高 | 3,053 | 3,295 | (7.3) | -弁ばね用高強度材およびエンジンやミッション用途の精密異形材が、回復基調にあるものの前期の水準までには持ち直さず減少。 |
精密機能部品 | ||||
売上高 | 16,855 | 17,572 | (4.1) | -ミッション用途の製品は一部製品が販売を伸ばしたが、総じて前期を下回り減少。 |
>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 441 | 719 | 828 |
研究開発活動
ハイブリット自動車関連部品-主にパワーコントロールユニット内に使用される関連部品の開発を実施。なかでも、無駄なく電圧を上昇させるための昇圧用部品や、電源供給ラインに用いられる部品などには、同社のコア技術である異形材を用いてコイリング加工やフォーミング加工で形成し、新たに開発した一次絶縁被膜加工を施した、新製品を開発。また、二次絶縁被膜加工も、量産化に向けた開発を実施。
精密機能材料/精密機能部品
-主力製品の弁ばね用鋼線では、パテンティング工程において、現有設備を活用、現行の2倍以上の生産性が得られる熱処理技術を開発。現在、実用化に向けて量産技術の確立を進めている。
-異形部品用材料では、これまでに蓄積してきた精密異形加工技術をベースに、新たに開発した高速プレス加工技術を組み合わせた、生産性が高く、コストダウンが図れる新製品の開発を実施。
-精密機能部品では、次期の超高強度ばねの開発において、新たな窒化処理とショットピーニング技術との組合わせにより、疲労強度従来比7%UPの目途付けを実施。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 1,177 | 2,254 | 3,229 |
精密機能材料 | 98 | 246 | 2,089 |
精密機能部品 | 385 | 1,529 | 2,364 |
-増産対応、および生産性向上、コスト削減、品質向上、環境改善を中心に設備投資を実施。
精密機能材料
-弁ばね用材、精密異形材の生産性向上、環境改善を中心に投資を実施。
精密機能部品
-自動車関連部品のコスト削減、および環境改善を中心に投資を実施。
設備の新設(精密機能部門)
(2010年3月31日現在)
会社名 事業所名 |
設備の内容 | 投資予定額 (百万円) |
着手 | 完了予定 |
同社 (京都市右京区他) |
生産設備 (精密機能材料部門) |
500 | 2010.04 | 2011.03 |
生産設備、建物 (精密機能部品部門) |
245 | 2010.04 | 2011.03 | |
サンコールエンジニアリング(株) (山梨県南アルプス市) |
生産設備 | 35 | 2010.04 | 2011.03 |
Suncall (Guangzhou) Co., Ltd. | 生産設備 | 99 | 2010.04 | 2011.03 |