Sogefi S.p.A. 2014年12月期の動向
業績 |
(単位:百万ユーロ) |
2014年 12月期 |
2013年 12月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 1,349.4 | 1,335.0 | 1.1 | 1) |
EBIT | 48.3 | 69.1 | (30.1) | 2) |
部門別売上高 | ||||
-エンジンシステム部門 | 844.9 | 818.6 | 3.2 | 3) |
-サスペンション部品部門 | 506.6 | 518.6 | (2.3) | - |
要因
1) 全社売上高
-2014年12月期の売上高は、前年比1.1%増。為替の影響を排除すれば前年比4.7%増。北米・アジアおよびアフターマーケットでの伸びが、南米での落ち込みを上回った。
2) 全社EBIT
-2014年12月期のEBITは、前年比30.1%減。南米での売上の落ち込み以外に、主に欧州で進行中のリストラの影響で生産性が一時的に落ちていることが要因。
3) エンジンシステム部門売上高
-2014年12月期の売上高は、前年比3.2%増。欧州以外の地域 - 米国、中国、インドでの売上が寄与した。
受注
-2014年、ガラス繊維強化ポリマー (GFRP) 製サスペンションスプリングが、Peugeotのコンセプトカー 「208 Hybrid Air 2L」 に採用されたと発表。また、Audi 「A6 Avant 2.0 TDI ultra」 (140kW) 向けにも生産を開始する。 この新型コイルスプリングはAudiと共同開発していたもので、特許取得済み。ガラス繊維強化ポリマー (GFRP) 製で、従来のスチール製スプリングに比べて40~70%の軽量化を実現。乗用車および小型商用車のサスペンションシステム構造に影響を与えることなく、1台あたり4~6kgの軽量化に貢献する。また、燃費向上や1kmあたり最大0.5gのCO2削減にもつながるという。
地域別状況
<欧州>
- エンジンシステム: 2014年に最も販売台数が多かった乗用車10車種のうち8車種が採用。
- サスペンション部品: 同10車種のうち6車種が採用。
- 商用車については、サスペンション部品の大手。
<南米>
- エンジンシステム: 2014年にブラジルとアルゼンチンで最も販売台数が多かった乗用車10車種のうち8車種が採用。
- サスペンション部品: 同10車種のうち9車種が採用。
- 商用車については、エアフィルターの大手の一つ。
<北米>
- 3カ所 (Mexico, West Virginia, Canada) に工場を持ち、全ての主要なローカルメーカーへ供給可能。
- 好調な小型トラック市場向け主要部品 (エアインテークマニホールド、オイルフィルターモジュール、ディーゼルフィルターモジュール) の品揃え有り。
- エアインテークマニホールドの大手: V6/V8エンジン用に強みあり。
<中国>
- 欧米といくつかのローカルメーカーとの取引関係を継続。
- 2014年に江蘇省蘇州呉江に2工場を開所。
<インド>
- 3カ所 (Pune, Bangalore, New Delhi) に工場を持ち、全ての主要なローカルメーカーへ供給可能。
- 2輪および3輪車用エアフィルターの最大手。
受賞
-GMより2013年「Supplier of the Year」をエアインテークシステム部門で受賞。同社は、GMの欧米拠点のほか、ここ数カ月はインドおよび中国の拠点向けにも、サスペンション部品やエンジンシステムを納入している。 (2014年3月26日付プレスリリースより)
研究開発費 |
(単位:百万ユーロ) |
2014年12月期 | 2013年12月期 | 2012年12月期 | |
全社 | 35.3 | 35.0 | 35.9 |
売上に占める割合 (%) | 2.6 | 2.6 | 2.7 |
共同開発
-ミラノ工科大学は、自動車分野における共同研究開発プロジェクトを行うと発表。プロジェクト期間は3年間。Sogefiの自動車用エンジンシステム部門およびサスペンション部品部門に関する研究開発を行う。同プロジェクトは、材料・プロセス・設計・試験などの分野を中心に行われる予定。 (2014年4月28日付プレスリリースより)
製品開発
横断面を自由に設計できるチューブ型スタビライザーバー
-スチールチューブの外径および内径の寸法を自由に設計できる。従来のソリッドスタビライザーバー比で最大50%まで軽量化できる。ストレスが均質に加わるため、安全性も向上。プレミアムセグメントの乗用車向けに開発。
ガラス繊維強化ポリマー (GFRP)製複合コイルスプリング
-2014年、ガラス繊維強化ポリマー (GFRP) 製サスペンションスプリングが、Peugeotのコンセプトカー 「208 Hybrid Air 2L」 に採用されたと発表。また、Audi 「A6 Avant 2.0 TDI ultra」 (140kW) 向けにも生産を開始する。 この新型コイルスプリングはAudiと共同開発していたもので、特許取得済み。ガラス繊維強化ポリマー (GFRP) 製で、従来のスチール製スプリングに比べて40~70%の軽量化を実現。乗用車および小型商用車のサスペンションシステム構造に影響を与えることなく、1 台あたり4~6kgの軽量化に貢献する。また、燃費向上や1kmあたり最大0.5gのCO2削減にもつながるという。
設備投資額 |
(単位:百万ユーロ) |
2014年12月期 | 2013年12月期 | 2012年12月期 | |
全社 | 42.3 | 36.0 | 45.2 |
海外投資
<中国>
-中国・上海にサスペンション部品工場とエンジンシステム部品工場をそれぞれ開設したと発表。1つは面積15,000平方メートル超で、主に自動車用サスペンション部品の開発および生産を行う。まず、チューブスタビライザーバーとソリッドスタビライザーバーを生産し、中国の合弁会社を通じてBMW、Daimler、Fiat/Chrysler、Ford、PSAなどへ納入する予定。一方のエンジンシステム工場は、エアシステムおよび冷却システム向け。エアインテークマニホールドとウォーターアウトレットの2つの主要製品ラインから生産を開始し、将来的に生産品目を増やしていく計画。工場面積は約11,000平方メートル。まず、Daimler、上海GM (SGM)/上海汽車 (SAIC)、Ford、江鈴汽車 (Jiangling Motors) などに納入する。フル稼働時には、2工場あわせて従業員500名超を雇用する計画。なお、両工場への総投資額は約40百万ドルとなる。 (2014年1月16日付プレスリリースより)
各種データ
従業員数 |
2014年12月末 | 2013年12月末 | 2012年12月末 | |
エンジンシステム部門 | 4,013 | 4,047 | 4,090 |
サスペンション部品部門 | 2,582 | 2,714 | 2,571 |
その他 | 73 | 73 | 74 |
合計 | 6,668 | 6,834 | 6,735 |
部門別売上構成 |
(単位:百万ユーロ) |
2014年12月期 | 2013年12月期 | 2012年12月期 | |
エンジンシステム部門 | 844.9 | 818.6 | 792.6 |
サスペンション部品部門 | 506.6 | 518.6 | 528.6 |
調整額 | (2.1) | (2.2) | (2.0) |
合計 | 1,349.4 | 1,335.0 | 1,319.2 |
地域別売上構成 |
(単位:百万ユーロ) |
2014年12月期 | 2013年12月期 | 2012年12月期 | |
欧州 | 872.1 | 859.3 | 877.0 |
メルコスール | 181.4 | 224.4 | 231.4 |
NAFTA | 207.3 | 187.4 | 150.6 |
アジア | 82.7 | 59.2 | 46.6 |
その他 | 5.9 | 4.7 | 13.6 |
合計 | 1,349.4 | 1,335.0 | 1,319.2 |