JTEKT India Limited (旧 Sona Koyo Steering Systems Ltd.) 2018年3月期の動向

業績

(単位:百万インドルピー)
2018年
3月期
2017年
3月期
増減率
(%)
要因
売上高 12,959.2 13,814.4 (6.4)
税引前利益 762 559 36.3 -原材料価格の改善及び固定費の低下。


要因

売上高
ー2018年3月期の売上収益は昨年度より6.4%減少し、12,959.2百万インドルピーとなった。税引前利益は原材料価格の改善及び固定費の削減により36.3%増となった。

ーなお、同社は主にインド国内市場を対象としており、年間の輸出額は売上の1割未満である。

 

子会社の動向

JTEKT Sona Automotive India Limited (JSAI)
-2018年3月期、トヨタ「Yaris」向けC-EPSの生産を開始。また、システム耐久性試験機及び初期生産機能、大量生産向け生産ラインを開設。
-Toyota Kirloskar Motorから 「Zero PPM Ward」賞およびHonda Cars India Limitedから「Quality Circle Competition」賞を受賞。
-ジェイテクトから全グループを通して「Global Safety Excellence Award」を受賞。

Sona Fuji Kiko Automotive Limited (SFAL)
-2018年3月期、トヨタ「Yaris」向けジャケットコラムASSYの生産を開始。

 

国内事業

-2017年3月期、850トンPDC機械の追加投資を行い、合計7台のPDC機械を所有することになった。これは工場として85%以上の稼働率になる。

製品群別施設稼働率 (2018年3月期)
製品群 施設稼働率
(%)
ステアリング部品 61
ドライブライン部品 45

 

受注
ー2018年3月期、トヨタ「Yaris」の部品開発に参加。
 

受賞

ー2018年3月期、同社はToyota Kirloskar Motor Pvt. Ltd.から不良品ゼロ、現場改善、品質目標達成、物流目標達成等の活動を認められた。

ーJapan Institute of Plant Maintenance (JIPM) はTPM excellence, ‘Category A’を受賞。

-Toyota Kirloskar Motor Limitedから 「Zero PPM Award」を受賞。

ーHonda Cars India LimitedよりQuality Circle Competitionを受賞。

 

研究開発費

(単位:百万インドルピー)
  2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 20.2 23.2 27.6

 
-2018年3月期、以下研究開発に従事:

  • オフハイウェイ車用「CANインターフェイス付きスピードセンシティブステアリングアシスト」の研究開発が完了。
  • オフロード車のブラシレスモーターの電動パワーステアリングの試作品開発。
  • オフロード車向け、先進安全技術を付与した費用対効果の高いEPASテクノロジーを開発中。

 

設備投資額

(単位:百万インドルピー)
  2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
Sona Koyo Steering Systems Ltd. 366 673 806

-2018年3月期における設備投資額は、外部への負債返済に使われた。結果として、D/Eレシオは17年度の0.82から0.72へ改善した。

 

国内投資 (インド)

ー2018年3月期、 JTEKT Sona Automotive India Limited (JSAI)はシステム耐久性試験機、ECUソフトウェアリフラッシュ設備の開設及びパーツ試作開発設備の強化を行った。また、マルチスズキのある機種向けにABLSの新世代技術、タイプC-EPSを開発した。

-グジャラート州にある30エーカーの土地に投資した。幹線道路SH-7沿いにあり、スズキが新設する工場から約12km、ホ ンダの工場から6kmに位置している。