PKC Group Oyj 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万ユーロ)
  2013年
12月期
2012年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 884.0 928.2 (4.8) -
営業利益 30.5 43.5 (29.9) -
ワイヤリングシステム部門
売上高 820.3 858.8 (4.5) 1)
営業利益 34.5 47.1 (26.8)
エレクトロニクス部門
売上高 63.7 69.4 (8.2) 2)
営業利益 4.1 0.8 412.5

要因

1) ワイヤリングシステム部門
-2013年12月期の売上高は、為替差損、北米のトラック生産の減少などから前年比4.5%減の820.3百万ユーロ。

2) エレクトロニクス部門
-2013年12月期の売上高は、前年比8.2%減の63.7百万ユーロ。

見通し

-2014年12月期は減収減益を見込む。

-2014年の欧州のトラック生産は大型が4%減、中型は3%減を予想。北米のトラック生産は大型が10%増、中型が5%増、小型トラック・乗用車は2%増を予想。

事業再編

-2014年1月、メキシコのNogales工場を閉鎖すると発表。北米における需要の変動に対応し、生産能力を調整する。同工場の生産は、メキシコにある既存のTorreon工場へ移管される予定。現在、Nogales工場には従業員約700名が勤務している。2014年内に閉鎖が完了する見込み。(2014年1月7日付プレスリリースより)

-2013年12月、2014年1月1日付で欧州と南米におけるワイヤーシステム事業を統合し、指令系統を統一すると発表。(2013年12月20日付プレスリリースより)

-2013年2月、同社のアイルランド拠点を閉鎖し、生産を既存のメキシコTorreon拠点およびドイツBarchfeld拠点に移管すると発表。さらに、米国ミシガン州のTraverse Cityにある金属プレス工場に関しても、事業売却の可能性も検討している。同社はこれらの計画を2013年末までに完了する予定。なお、アイルランド拠点とTraverse City拠点には、現在約70名の従業員が勤務している。(2013年2月14日付プレスリリースより)

提携

-2013年9月、中国重型汽車集団 (China National Heavy Duty Truck Group) との間で戦略的提携に関して枠組み合意したと発表。この仮協定に基づいて、両社はワイヤーシステムの生産に関する協業体制を検討する予定。今後さらなる交渉を行い、中国合弁会社の設立や長期供給契約の締結などが含まれる見込み。設立した合弁会社は中国重型汽車をはじめ、中国内外の自動車メーカー向けにワイヤーシステムを納入するとみられる。(2013年9月9日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

 (単位:百万ユーロ)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
全社 8.5 8.0 6.9
売上高に占める割合 (%) 1.0 0.9 1.3
製品開発従事者数 156 165 143

-2013年2月、エストニアKeilaおよびブラジルCuritibaにNPI (New Program Introduction) センターを設立すると発表。同社は、北米において既にメキシコAcunaにNPIセンターを保有している。同センターでは初期の設計から量産段階までのシームレスな顧客プログラムを提供する計画。さらに、PKCやその顧客は新たな製造プロセスの導入のために同センターを利用することも可能になる。センターの完成は2013年末を予定している。(2013年2月14日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

 (単位:百万ユーロ)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
合計 14.6 16.0 101.6
売上高に占める割合 (%) 1.7 1.7 18.5

-2013年10月、セルビアのSmederevoにワイヤーシステム工場を新たに開設すると発表。2014年はじめに既存の工場で生産を開始し、2014年末から新たに建設した工場で生産を行う予定。2016年末までの総投資額は約8百万ユーロ。従業員数は約1,500名を見込んでいる。また、2014年に欧州の既存工場から新工場への生産移管を開始する計画も進める。(2013年10月18日付プレスリリースより)