Inalfa Roof Systems Group B.V. 2009年12月期までの動向

ハイライト

近年の動向

受注

-2009年11月、Inalfa Roof Systems Korea Ltd. (Inalfa Korea) は、現代自動車からパノラマルーフを受注した。同社にとって現代からの初受注となる。対象車両は「i30」の後継モデル「GD」 (開発コード) で、チェコ工場で生産される。2011年7月から生産を開始し、年間16,153ユニットを供給、最終的には96,920ユニットの納入となる見込み。今回の受注に際して、同社のオランダ拠点「Advanced Engineering Center」がサポートを行う。(2009年11月9日付プレスリリースより)

-2009年2月、Volvoの新型「XC 60」向けに、ルーフシステムを供給していると発表。(2009年2月12日付プレスリリースより)

-2006年末より、上海GMの「キャディラックSTS」にサンルーフを納入予定。中国のGMからは初の受注。北米では、Inalfa USAを通じて、すでに北米GMに、「キャディラックSTS」向けのサンルーフを納入中。

-次期型日産 「X-Trail」用サンルーフのオーダーを受注。量産開始は2006年8月。当初の生産台数は少なくても10万台/年を予定。日本Inalfaが中心となり、Inalfaの海外拠点協力により受注した。日本のInalfaがプログラム全般管理の責任を持つ。開発は、オランダ本社のあるVenrayにある同社最大のテクニカルセンターが行い、製品の組立生産は同社韓国法人のKyunggi-Do工場にて行う。

受賞

-2009年、Fordの「Gold Award World Excellence Award」を受賞。米国ミシガン州のGrand Blanc工場が対象。(2009年6月23日付プレスリリースより)

-2008年、PACCAR「2007年品質優良サプライヤー」に認定。

開発動向

研究開発体制

-オランダVenray、米国Auburn Hills、韓国Mado-Myeonを中心に約300名が開発に従事。

製品開発

最新サンルーフ向け非接触型アンチトラップ
-2005年9月、同社とIdent Technologyは、最新サンルーフ向けの非接触アンチトラップ構造で共同開発を発表。この技術は、Ident TechnologyのSKINPLEX技術をもとにしており、早期の量産への移行を目指すとしている。

サンルーフ向けポリカーボネート
-2005年9月、フランクフルト国際モーターショーにおいて、最新のExatec製品であるExatec 900vtを発表。Exatec 900vtは、ルーフ設計において低コストで高いデザイン性を得られる。また、高い耐候性を実現しながら、両メインに異なったコーティングの適用が可能。

PCグレージング技術
-Peguform Bohemiaとポリカ-ボネートをつかった車両用ルーフシステム開発で提携。Peguform Bohemiaは、Exatecの技術をベースにしてチェコにてポリカーボネートグレージングの生産を手がけており、また、射出成型技術も有している。同社はPeguform Bohemiaを自社のパートナーおよびサプライヤーとして選択。

設備投資

海外投資

<韓国>
-2005年、現行のエンジニアリングセンターに続き、韓国Kyunggi-Doに、アジア向けの新たなテクニカルセンターを設立予定。Madoには、近々に新規生産施設を設立予定であり、アジアの生産を倍増させる予定。 (2005年9月発表)

<中国>
-2006年、煙台に工場を開設。2007年に操業開始。
-2005年、上海にエンジニアリング&営業オフィスを開設予定。また、2年以内には、すでに受注済みのプログラムに対応すべく、現地の生産工場を稼動させる予定。この工場の場所は煙台を予定。 (2005年9月発表)