American Axle & Manufacturing Holdings, Inc. 2012年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ドル)
  2012年
12月期
2011年
12月期
増減率
(%)
要因
売上高 2,930.9 2,585.0 13.4 1)
営業利益 156.4 223.4 (30.0) -

要因
1) 売上高
-2012年の売上高は、前年比13.4%増加の2,930.9百万ドル (2011年:2,585.0百万ドル)。経済全般および自動車産業が堅調に推移していることを受けて、北米の主要軽トラックおよびSUV向けの生産量が約3.8%増加したことが主な要因。乗用車プラットフォーム向けの新規事業も売上高を押し上げた。

企業買収

-同社は、スウェーデンのTrollhattanに本拠を置くe-AAM Driveline Systemsの全株式を取得したと発表。e-AAMは、同社とSaabとの合弁会社で、電動四輪駆動車 (eAWD)、プラグインハイブリッド車、電気自動車などの電動式ドライブラインシステムを供給している。(2012年2月29日付プレスリリースより)

 

事業動向

-2013年から2015年の新規売上に貢献する受注残高が12.5億米ドルの見込みと発表した。2012-2014年の3年間にわたって発生する受注残高に比べて、約4%の増加となる。同社の「EcoTrac」四輪駆動 (AWD) システムは、2013年に開始される乗用車およびクロスオーバー車向けのプロジェクトで採用される予定。また、この受注残高12.5億米ドルのうち、50%超がGM以外の顧客からの受注となる。Chrysler、Daimler Truck、Ford、ホンダ、Jaguar Land Rover、Mercedes-Benz、日産、Tata Motors、Volvo Powertrainなどのグローバル自動車メーカーが対象。さらに、受注残高のおよそ3分の2は乗用車およびクロスオーバー車、商用車向けの受注が占めることになる。約40%は北米以外からの受注で、これにより同社はブラジル、中国、インド、タイなどの成長市場において売上拡大を見込んでいる。(2012年12月4日付プレスリリースより)

<英国>
-Jaguar Land Rover向けにトランスファーケースの生産・組立を開始したと発表。2012年8月よりスコットランドのGlasgow工場で量産が行われている。なお、同社とJaguar Land Roverはこれまで、Land Rover 「Defender」に搭載するトランスファーケースを共同で開発した。(2012年9月26日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

(単位:百万ドル)
  2012年12月期 2011年12月期 2010年12月期
合計 123.4 113.6 82.5

研究開発拠点

-同社はミシガン州Auburn HillsおよびRochester Hillsのテクニカルセンターで研究開発を実施。

-同社はスウェーデンのArjeplogに冬季テストセンターを開設したと発表。Colmis性能試験場における15カ所の冬季路面と湖上の実験場へのアクセスが可能となる。同センターでは、AAMの「EcoTrac」ブランドの四輪駆動システムや、e-AAMのプラグインハイブリッドシステム、電動四輪駆動システム、電気自動車システムなどの開発・試験を行う予定。(2012年3月9日付プレスリリースより)

研究開発活動

-2012年の研究開発費は、主に軽トラック、乗用車、SUV、クロスオーバー車および商用車向けのドライブライン、ドライブトレインシステムおよび部品の開発に投資された。

-他にも同社は以下についても研究開発を実施している。
  • 性能向上のための、製品の電子化
  • HV、EV用システム
  • 省燃費および排ガス削減に向けた製品開発
  • NVHおよび出力密度の性能測定基準の向上

設備投資

設備投資額

(単位:百万ドル)
  2012年12月期 2011年12月期 2010年12月期
全社 207.6 163.1 108.3

-2012年の設備投資額は、新規および既存プロジェクトの立ち上げに配分された。

海外投資

<インド>

-インド南東部のMahindra World Cityに新工場「Chennai Manufacturing Facility (CHMF)」を開設したと発表。商用車用のフロントアクスルおよびリアアクスルを生産する。なお、同工場は同社にとってインドで3番目の生産拠点となる。(2012年8月9日付プレスリリースより)