Zhejiang Asia-Pacific Mechanical & Electronic Co., Ltd. [浙江亜太機電股份有限公司] 2012年12月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位: 百万元) |
2012年12月期 | 2011年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
売上高 | 2,107.45 | 1,851.12 | 13.85 |
-製品構成の改善や市場戦略の調整 -コスト管理 |
営業利益 | 79.36 | 68.38 | 16.06 |
-調達管理体制の強化およびサプライヤーの統合 |
経常利益 | 99.41 | 92.04 | 8.01 | |
純利益 | 87.72 | 84.11 | 4.29 |
受注
- 浙江亜太機電股份有限公司は2012年8月、マツダよりJ56 (「Mazda 6」) 用フロント/リアブレーキキャリパーASSYとフロント/リアディスクブレーキの認証合格通知を受け取ったが、先ごろ供給先となる一汽轎車 (FAW Car) よりこれらの量産を許可する旨の「外注製品量産購買通知書」を受け取った。品種や受注数量などは具体的な供給契約により確定される。(2012年10月8日付け会社公告より)- 浙江亜太機電股份有限公司は上海VWよりOctavia NF A+のリアブレーキディスクのサプライヤーに指定された。供給シェアは80%が見込まれている。具体的な受注量は今後の市場の需要により決定される。(2012年4月13日付け会社公告より)
- 浙江亜太機電股份有限公司は一汽VWよりMQBプラットホームで製作されるGolf 7、Audi A3のリアブレーキディスクのサプライヤーに指定された。この製品では、同社と一汽VWが共同で開発した。受注量は未定で、今後の市場のニーズにより決定される。(2012年3月21日付け会社公告より)
受賞
- 浙江亜太機電股份有限公司は第一汽車集団公司 (FAW) が開催した2012年購買業務会議においてFAW優秀サプライヤー賞を受賞した。同社とFAWの提携は20年近くに及び良好な関係を築いている。(2012年3月5日付けプレスリリースより)マツダの製品検査に合格
- 浙江亜太機電股份有限公司は先ごろ、一汽轎車 (FAW Car) 経由でマツダよりJ56 (「Mazda 6」) 用フロント/リアブレーキキャリパーASSYとフロント/リアディスクブレーキおよびJ61 (Mazda 「Ruiyi」) 用フロント/リアブレーキキャリパーASSYの認証合格通知を受け取ったと発表した。同社はこれによりマツダのグローバル調達体系への参入を果たしたとしている。製品は一汽轎車に供給することになるが、その品種や数量などは未定。(2012年8月6日付け会社公告より)開発動向
研究開発体制
- テクニカルセンターを保有 (1996年設立)。- 2003年にスタートした博士号取得者の研究ラボで、ブレーキバイワイヤー (brake by wire)、駐車アシストシステム、EHB (Electro-Hydraulic Brake)、スタビリティコントロール、タイヤパンク時の緊急ブレーキシステムなどを研究している。(2010年会社ホームページ)
研究開発費 |
(百万元) |
年度 | 開発額 | 対売上高比 (%) |
2010 | 72.82 | 4.16 |
2011 | 68.99 | 3.73 |
2012 | 71.24 | 3.38 |
出典:2011年同社の年鑑より
- 2011年に14件の特許を取得。
- 2000年以降、11件の特許、65件の実用新案権、1件の意匠権を取得。
設備投資
2012年度投資計画
プロジェクト | 投資額 (百万元) |
2012年投資額 (百万元) |
投資額対予算比 (%) | 進捗 |
ディスクブレーキ生産設備 (生産能力260万セット/年) | 166.03 | 3.49 | 93.82 | 建設中 |
アクスルモジュール生産設備 (生産能力10万セット/年) | 61.28 | 22.77 | 95.81 | 建設中 |
ドラムブレーキ生産設備 (生産能力120万セット/年) | 46.61 | 7.06 | 97.77 | 建設中 |
マスターホイールシリンダー生産設備 (生産能力30万セット/年) | 30.98 | 0.24 | 80.34 | 建設中 |
ブレーキブースター生産設備 (生産能力30万セット/年) | 22.95 | 9.85 | 88.78 | 建設中 |
出典: 会社年報
投資
- 浙江亜太機電股份有限公司は全額出資子会社「安吉亜太制動系統有限公司 (Anji Asia-pacific Brake Systems Co., Ltd.)」への増資を行うと発表。増資額は5,000万元。これにより子会社の登録資本金は3,000万元から8,000万元に増額される。流動資金と設備投資に用いる予定。(2012年11月30日付け会社公告より)- 浙江亜太機電股份有限公司は子会社「柳州市浙亜汽車底盤部件有限公司 (Liuzhou Zheya Automotive Chassis Parts Co., Ltd.) (略称:柳州シャシー) の増資を行うと発表。柳州シャシーは亜太機電と同社の全額出資子会社「蕪湖亜太汽車底盤有限公司 (Wuhu Asia-pacific Automobile Chassis Co., Ltd.) (略称:蕪湖亜太) が出資比率75%と25%で設立した子会社で登録資本金は8百万元。亜太機電は柳州シャシーの資金力の増強と長期的な発展のため、2012年10月26日の取締役会において、柳州シャシーに対し20百万元の増資を行うことを決定した。これにより同社の出資比率は75%から92.86%に引き上げられ、蕪湖亜太は25%から7.14%に引き下げられる。(2012年10月27日付け会社公告より)
- 浙江亜太機電股份有限公司の子会社「安吉亜太制動系統有限公司 (Anji Asia-pacific Brake Systems Co., Ltd.)」は新たに年産400万セットの自動車ディスクブレーキ生産工場を建設すると発表。建設投資額は約354百万元。建設期間は2年。製品は乗用車用を主として、国内外のOEM市場に供給する。完成後には760百万元の増収が見込まれる。(2012年9月19日付け会社公告より)