South China Tire & Rubber Co., Ltd. [広州市華南橡胶輪胎有限公司] 2012年12月期の動向

ハイライト

受注

- 2012年7月、東南汽車の試験・評価に合格し、「V3 (菱悦)」向けの供給を行う。ベストサプライヤーに選出され、9月より量産を開始した。(2012年7月30日付けプレスリリースより)

- 広州ホンダの「理念S1」1.5リットル向けに「万力 (Wanli)」ブランドのタイヤを2012年3月から供給する。同社はすでに 「理念S1」向けに規格ナンバー175/65R14を供給しているが、それに加え新たに185/60R15を供給する。これは従来ミシュランが供給してい たもの。同社は広州ホンダがミシュランから万力に切り替えたことは日系カーメーカーの中国ブランドタイヤに対する認識の高まりの表れと見ている。 (2012年2月6日付けプレスリリースより)

協力契約

-2012年12月、同社の低転がり抵抗タイヤ「315/80R 22.5 SFR01」および「12R 22.5 SAR02」がSmartWay認証を取得。

受賞

- 広州市華南橡膠輪胎有限公司は華晨中華 (Huachen Zhonghua) より「2011年度ベストチームワーク賞」を、江淮汽車 (JAC) より「2011年度サプライヤー貢献賞」を受賞した。(2012年1月11日付けプレスリリースより)

アフリカタイヤ展に参加
- 広州市華南橡膠輪胎有限公司は2012年3月6-8日、南アフリカ共和国のヨハネスブルグで開催されたアフリカタイヤ展に万力 (Wanli) ブランドと新迪 (Sunny) ブランドの製品を出展した。展示会にはボツワナ、ナミビアなど多くの国から参観者が来場し、盛況を博した。特に同社の万力ブランドのラン フラットタイヤは多くのバイヤーの注目を集めた。このランフラットタイヤは2007年5月に国内で初めてラインオフしたもので、同社はその後年産20万本の高速生産ラインを建設、国内のタイヤメーカーとして初めてECEの性能検査認証を取得した。同社は今回ランフラットタイヤを出展したことで、自社の研究 開発能力がアフリカ市場に充分アピールできたとしている。(2012年3月16日付けプレスリリースより)

開発動向

協力

- 2008年より産学連携を進めてきた華南理工大学 (South China University of Techunology) の材料科学院と「万力輪胎研究院 (Wanli Tire Research Institute)」を開設した。2011年9月22日、そのオープニングセレモニーと新たな共同研究の契約を行った。新たな共同研究項目は「超耐摩耗性ゴム材料の研究開発」と「タイヤ用ゴム材料の熱性能と高温力学性能の研究」の2つ。今後同研究院では高性能ラジアルタイヤ、ランフラットタイヤ、エコタ イヤ、スノータイヤなど各種タイヤとそれに関連する新型材料、金型設計、有限要素解析、性能テストなどの研究分野においてさらに連携を深めてゆく計画である。(2011年9月23日付けプレスリリースより)


新製品

- 2011年10月、同社の生産拠点である「広州豊力橡膠輪胎有限公司 (Guangzhou Fengli Rubber & Tire Co., Ltd. )」で自主開発した乗用車用30インチ超高性能ラジアルタイヤ (265/30ZR30 S-1089) のラインオフに成功した。今回開発した30インチタイヤは超大型リム (30インチ)、低扁平率 (30シリーズ)、幅広断面 (265mm) の高性能タイヤ。低扁平率、幅広断面タイヤは車両の高速性と運転の安定性を高めると同時に制動性、操舵性、耐久性を高め、回転の抵抗力を低減することができ る。BMW 「X5」やフィアット 「Oltre」などオフロード車、SUVに適している。なお、30インチの高性能タイヤを開発、生産するメーカーは世界でもまだ数少ない。(2011年10月21日付けプレスリリースより)