CITIC Dicastal Co., Ltd.[中信戴卡股份有限公司] 2017年12月期の動向

業績

(单位:百万元)
2017年12月期 2016年12月期 前年比
総売上高 26,014 19,693 32%
当期純利益 1,021 875 17%
総資産 22,175 18,677 19%

-2017年末までに、アルミ合金ホイールは5,128万本を販売し、去年同期比は12%増。アルミダイカストは7.71万トンを販売し、去年同期比は4%増。(2017年同社のアニュアルレポートより)

生産開始

-2017年10月、建設を進めている生産拠点「中秦興竜産業園[SONOLION Industrial Park]」のアルミホイール工場(第1期建設)が先ごろ正式に稼働。同時に年産2万トンの軽量シャシー部品工場も生産を開始した。中秦興竜産業園の総事業費は50億元。中信戴卡股份有限公司と中秦興竜投資控股有限公司[SINOLION Investment Holdings Co., Ltd.]が共同出資し、2017年2月19日に着工した。年産300万本の高性能軽量アルミホイール工場、年産2万トンの軽量シャシー部品工場、新エネルギー車用モーターハウジング工場など7つのプロジェクトの建設が進んでおり、2017年末に竣工する予定。アルミホイール工場第1期建設の総投資額は25億元、建築面積は297,333平方メートル。年産高は8億元、500名の雇用創出が見込まれる。(2017年10月20日付け各種リリースより)

-2017年10月、同社は中信戴卡南方智能製造産業園(CITIC South Intelligent Manufacturing Industrial Park)の第1期建設である年産300万本のホイール工場を完成させ生産を開始したが、第2期建設にも正式に着手。年産300万本のホイール工場と生活施設を建設する。この産業園プロジェクト全体の総投資額は50億元。敷地面積は約466,667平方メートル。年産12百万本のアルミホイールと4万トンの戴卡凱斯曼[Dicastal KSM]合金部品生産拠点として、また同社南部本社及び研究開発センターとして機能する。すべて完成すれば年産高は150億元に達する見込みである。第1期建設は2017年1月3日に着工し、8月1日に設備の据え付けが完了、9月3日に製品第1ロットを出荷した。(2017年10月10日付け各種リリースより)

-2017年8月、同社は中信戴卡南方智能製造産業園(CITIC South Intelligent Manufacturing Industrial Park)での生産を開始した。この生産拠点は同社が湖南省長沙市に50億元を投資して建設したもの。敷地面積は約467,000平方メートル。年産12百万本のアルミホイールと2万トンの戴卡凱斯曼[Dicastal KSM]合金部品生産拠点として、また同社南部本社及び研究開発センターとして機能する。この生産拠点は2017年1月3日に着工し、7月3日にモールドベース第1ロットをラインオフ、8月1日にアルミ合金ホイールを初めて出荷した。(2017年8月3日付け各種リリースより)

-2017年1月3日、全額出資子会社「戴卡凱斯曼成都汽車零部件有限公司 [Dicastal KSM Chengdu Auto Parts Co., Ltd.]」は第1期建設計画が完了し、生産を開始した。同社は2015年1月に四川省成都市の工業団地天府新区(Tianfu New Area)に入居し、2016年3月、工場の建設を開始した。建設は2期に分けて実施されている。第1期建設の投資額は20億元。敷地面積は約13万平方メートル。第1期の年産能力は自動車用鋳造部品2万トン。プロジェクト全体の総投資額は30億元となる予定。完成後の年産能力は4万トン、生産高は20億元に達する見込み。(2017年1月5日付け各種リリースより)

-2016年10月29日、子会社無錫戴卡輪轂製造有限公司[Wuxi Dicastal Wheel Manufacturing Co., Ltd.]は年産2.4百万本の軽量ホイール生産工場の稼働を開始した。このプロジェクト全体の総投資額は22億元。国内初のインテリジェントなホイール生産工場である。フル稼働後の生産高は25億元に達する見込み。今回稼働を開始した軽量ホイール工場はプロジェクトの第1期部分で、その投資額は6億元。今後第2期として年産4万トンの軽量自動車精密部品工場を16億元をかけ建設する予定である。(2016年10月31日付け各種リリースより)

-2016年4月19日、子会社 「三門峡戴卡輪轂製造有限公司 [SMX Dicastal Wheel Manufacturing Co., Ltd.]」 は、年産4百万本の軽量アルミ合金ホイール生産工場建設に着工した。第1期建設の投資額は13.33億元。工期は1年。建設後はロボット、ロボットアームを導入し生産を自動化する。フル稼働後は年間10億元の売上増が見込まれる。(2016年4月21日付け各種リリースより)

新プロジェクト

-2016年11月5日、中信戴卡股份有限公司は湖南省長沙市の望城経済開発区 (Wangcheng National Economic and Technical Development Zone) で、中信戴卡南方智能製造産業園 (CITIC South Intelligent Manufacturing Industrial Park) の建設に着工した。このプロジェクトの投資額は50億元。敷地面積は約467,000平方メートル。年産12百万本のアルミホイールと4万トンのアルミ鋳造部品及びハイエンド装備、金型の生産拠点を建設する。完成すれば年間生産高は150億元以上に達する見込み。(2016年11月7日付け各種リリースより)

ラインオフ

-2016年2月、北米工場の機械加工ライン、塗装ラインが完成し、アルミホイールが初めてラインオフされた。北米工場はミシガン州に位置し、アルミホイール3百万本の年産能力を有する。中国自動車部品業界の米国における投資案件では最大規模になる。(2016年2月4日付けプレスリリースより)

研究開発体制

-テクニカルセンターを保有 (1993年2月設立)。2005年に国家発展改革委員会より国立研究開発センターとして承認された。

-海外においても、欧州、北米、日本にテクニカルセンターを保有する。同社は中国のホイールメーカーとして初めて、世界の自動車メーカーと共同開発を行っている。

-同社の部品実験センターは目下アジアで最大規模の自動車ホイール実験センターとなっている。

-同社はエンジニアリング技術研究院を設立し、顧客向けに軽量化アルミホイールとアルミ製部品製造に関する全体的ソリューションを提供する。

特許

-ここ数年、科学研究機関及び大学、大学院などと連携し、50項目余りの産学共同研究プロジェクトを展開し、300件余りの特許を取得している。

設備投資項目

(単位:百万元)
項目 工事進捗
ミシガン州工場 今、アルミホイールの年間生産能力は150万本で、プロジェクトの進展を引き続き推進して、300万本の生産能力に達する目標。
KSM成都拠点 アルミダイカストの生産能力を6,000トン増加。2018年末にはトータルで1.1万トンを実現する予定。
無錫戴卡第3期生産拠点 生産効率化を実現して、今、アルミホイールの年間生産能力は240万本に達した。

海外投資

-2017年2月、同社と秦皇島中秦興竜投資控股有限公司 [Qinhuangdao SINOLION Holdings] は、生産拠点 「中秦興竜産業園 [SONOLION Industrial Park]」 建設の着工式を行った。総事業費は50億元、敷地面積は706,000平方メートルで、2期に分けて建設される。第1期建設には、高性能軽量アルミホイール工場 (年産300万本)、軽量シャシー部品を生産する第1ライン (年産2万トン)、新エネルギー車用モーターハウジング工場、特殊車両工場、自動車部品金型工場、インテリジェント設備製造工場、R&Dセンターなどが含まれる。計画通りに生産能力が達した際には、26億元の売り上げ増加と3,000名余りの雇用創出が見込まれる。(2017年2月20日付け各種リリースより)