Linamar Corporation 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万カナダドル)
  2013年12月期 2012年12月期 増減率 (%) 要因
全社
売上高 3,595.5 3,221.9 11.6 -
営業利益 320.1 218.5 46.5 -
パワートレイン/ドライブライン部門
売上高 3,034.0 2,741.2 10.7 1)
営業利益 268.1 195.8 36.9 2)

要因
1) パワートレイン/ドライブライン部門 売上高
-2013年12月のパワートレイン/ドライブライン部門の売上高は、前年比10.7%増加。北米、アジア、欧州で売り上げが増加。

2) パワートレイン/ドライブライン部門 営業利益
-2013年12月期の同部門の営業利益は前年比36.9%増加。増産効果による採算改善や立ち上げ費用の減少などが寄与。

企業買収

-2013年10月、Muhr und Bender (MKG) およびMubea Motorkomponenten (MMKG) より、MMKGのカムシャフト事業の買収が完了したと発表。同事業はドイツのHildburghausen、Thale、Thale-Warnstedtに拠点を置き、カムシャフトの生産および販売を行っている。従業員数は約110名で売上額は約25百万ドル。今後4年間で売上額を倍増させる計画。(2013年10月1日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制

-同社はカナダ・オンタリオ州、米国・ミシガン州、ドイツ、ハンガリーの4カ所に開発センターを保有。また、2003年に買収したMcLaren Performance Technologies (MPT) は高い製品設計・開発力・試験および評価能力を持つ。MPTはエンジン分野で定評があるが、昨今ではトランスミッションおよびドライブラインシステムの分野においても強みを持つ。

-2013年12月31日現在、MPTを含め同社のエンジニアリング・設計に従事する従業員は約950名。

新製品

<電動後輪駆動ユニット>
-2013年6月、電動後輪駆動ユニットを開発。前輪駆動車に搭載することで後輪をモーターによって駆動でき、ハイブリッド車 (HV) や四輪駆動車の開発期間を短縮できる。リチウムイオンバッテリーも一体化しており、ユニット単体で約30キロメートルの電動走行が行える。二つのモーターとバッテリー、制御装置、水冷ユニット、ディファレンシャルギアなどを一体化した。ユニットは車両サイズや駆動力の差に応じて3種類のサイズを用意した。前輪駆動のガソリン車、ディーゼル車、HVやEVへの搭載を想定する。制御システムはオーストリアのパワートレイン開発会社AVLと共同で開発しており、車両搭載時の適合作業も請け負う。ガソリン車に搭載した場合は、燃費が8割程度改善するという。 (2013年6月13日付日刊自動車新聞より)

設備投資

設備投資額

 (単位:百万カナダドル)
  2013年12月期 2012年12月期
全社 244.9 366.9