Bosal International N.V. 2014年12月期までの動向

業績

-2013年12月期の売上高は751百万ユーロ。

受注

<2011年>
-2011年9月より米国ニューヨーク市で運行しているタクシー (Ford 「Transit Connect」) 400台に、同社のエキゾーストシステムが採用されていると発表。4気筒2Lエンジンを搭載したこの車両は、市街地で22mpg、高速道路で27mpgという燃費効率を達成。従来の同市内のタクシー (Ford 「Crown Victoria」) に比べて、30%の燃費向上を実現したという。(2011年9月28日付プレスリリースより)

-2011年、米国ミシガン州YpsilantiのPlant 65において、GM 「Delta II」プラットフォーム向けエキゾーストシステムのを増産していると発表。このプラットフォームは、GM 「Chevrolet Cruse」やOpel 「Astra」などに採用されている。(2011年3月9日付プレスリリースより)

-2011年、DaciaのクロスオーバーSUV 「Duster」にエキゾーストシステムを供給。このシステムは、「Duster」と同じプラットフォームのRenault 「Logan」向けに、同社が開発したものをベースとしている。(2011年3月9日付プレスリリースより)

<2010年以前>
-2010年、Bosal-Orisは、Porsche 「Panamera」向けに電動格納式ボールヒッチメンバー「ORIS-MATIC」を供給。(2010年2月15日付プレスリリースより)

-2006年、イランで合弁会社Bosal Fouman ParsがRenault 「Logan」向けのエキゾーストシステムの供給を開始。

合弁事業

-2011年、ロシアGAZ Groupとの間で、ロシアに合弁会社を設立する契約を締結。新会社は2011年第4四半期より、エミッションコントロールシステム (エキゾーストパイプ、マフラー、触媒コンバーター) を生産する計画。まずはEuro3排ガス基準に対応する製品を生産し、2012年からはEuro4基準対応の製品を製造する。エミッションコントロールシステムの生産能力は、初期段階で35万ユニットを予定している。この新拠点で生産される部品は「GAZelle- BUSINESS」に採用されるほか、GAZが生産する海外ブランド車にも搭載が決定している。(2011年3月22日付プレスリリースより)

-2010年3月、中国の華翔集団 (Ningbo Huaxiang Group) 傘下の部品メーカーと、折半出資による合弁会社の設立に関して覚書 (MOU) を締結。上海市に本拠を置く新会社は、排気システムを生産し中国国内市場に供給する計画。上海汽車 (SAIC)、第一汽車 (FAW)、一汽大衆 (FAW-VW)、上海VW、上海GMなどへの納入を目指す。(2010年3月26日付プレスリリースより)

-Autoflex Russia社とロシア市場およびその他CIS市場向けにトウバーを製造する合弁事業を立ち上げた。Autoflex Russiaは、現在Novoorsk工場で35,000本のトウバーを生産しているが、合弁事業の第1段階として両社は、この既存の工場での生産能力をフル活用し、生産シナジーの実現に取り組む。第2段階として、2006年末を目処に、モスクワ郊外に10,000平米の新工場の建設に着手する。

-2006年、同社とORIS GmbHの合弁により、Bosal-ORIS社を設立。これによりBosal-ORIS社は欧州におけるトウバーの生産・販売両面で大手サプライヤーとなった。この事業は今後、Bosal社のAutomotive Carrier Systems部門に統合される予定。

事業再編

-2009年1月、フランスのBethune工場が管財人の管理下に入ったと発表。自動車の販売・生産台数が急激に落ち込み、同社の受注が激減したのが原因。同工場では、主にエキゾーストシステムをフランス国内の自動車メーカーに供給している。なお、今回の対象はBethune工場のみで、同国のReims工場とMitry-Mory工場は含まれない。(2009年1月9日付プレスリリースより)

受賞

-2013年、ブラジル拠点がホンダのブラジル子会社よりサプライヤー賞を受賞したと発表。また、同子会社はトヨタより「品質賞」および「コスト削減優秀賞」も受賞している。(2013年5月16日付プレスリリースより)

-2010年、Bosal Do Brasil Ltda.は、Hondaから2つの部門で2009年度の優秀サプライヤー賞を受賞した。一つは「Quality & Logistics」部門。もう一つは「Commercial Distinction」部門で、「Civic」、「Fit」、「City」向けに開発したジャッキが評価された。(2010年2月18日付プレスリリースより)

研究開発体制

-以下5拠点で研究開発を実施:

  • ベルギー Lummen
  • ドイツ Markgroeningen
  • トルコ Gebze
  • 南アフリカ Pretoria
  • 米国 ミシガン州Ypsilanti

 

研究開発活動

-排気製品 (ホットエンド・コールドエンド) の研究開発として以下の点に注力:

  • 軽量化および代替素材
  • 排熱利用による暖気促進および補機用の電力の発電
  • 粒子センサーによるフィルター再生の効率化
  • アクティブ音響制御

 

製品開発

熱交換器
-2009年フランクフルトモーターショーで新たな2の熱交換器技術を発表。ひとつは、小型ガスタービンに組み込まれて最大100kwの発電能力をもつ発電器として使われる。もうひとつは、6kw発電器に取り付けられて、燃料電池から230vの発電が可能。同熱交換器を採用することで効率は大きく向上。

格納式Oris-Maticトウバー
-2009年フランクフルトモーターショーで電動格納式トウバーを出品。2年間かけて開発した同製品はPorscheの新型4人乗りセダン「Panamera」に標準装着され、BMWとMercedesも上級モデルに採用を決めている。一方、手動タイプはVolkswagen 「Tiguan」用に開発されている。

海外投資

<ロシア>
-2007年7月、モスクワから南西180キロの位置にあるカルガ (Kaluga) に、244,000平米の用地を取得。カルガに新設する拠点は、ロシア2番目の拠点となる。(2007年7月11日付プレスリリースより)

<米国>
-2007年11月、米国ミシガン州・Ypsilantiに17,000平方メートル規模の新工場を開設。新工場への投資額は1,700万ユーロ (2,500万ドル)。同州のWarren工場とAnn Arbor技術センターの事業・機能を統合する形で、この新工場を建設。(2007年11月30日付プレスリリースより)

<トルコ>
-2007年12月、トルコのPelitliに建屋面積19,000平方メートル規模の新工場を開設。新工場への投資額は1,200万ユーロ (1,700万ドル)。現地子会社Bosal-Mimaysanの既存3工場の生産事業を統合するかたちで、この新工場を建設。(2007年12月13日付プレスリリースより)

<ハンガリー>
-2007年、Bosal Autoflex工場に隣接して建屋面積16,000平方メートルの新工場建設が完了。新工場では、ジャッキ、ウィンドストップ、機械加工部品、格納式トウバー用ハウジングを生産する予定。

-ハンガリーKecskemet工場の拡張を決定。2009年9月までに完工の見込みで、2010年から新製品の生産を開始する予定。(2009年8月13日プレスリリースより)

<ウクライナ>
-2006年、ウクライナではZAZとの合弁会社が最初のエキゾーストシステムの生産を開始。