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Minth Group Limited [敏実集団有限公司] 2023年12月期の動向

業績

(単位:百万元) 
  2023年12月期 2022年12月期 増減率 (%)
売上高 20,523.67 17,306.39 18.59%
売上総利益 5,621.99 4,784.15 17.51%
税引前利益 2,315.48 1,779.07 30.15%
純利益 1,963.99 1,530.36 28.34%

要因
-これは主に、欧州におけるバッテリーボックスプロジェクトの量産、北米における米国、日本、欧州の顧客からの既存製品の需要によるもの。

経営状況

-バッテリーボックス事業では、北米市場において日産、ステランティス、現代、起亜などの顧客から初めて受注を獲得した。また、電池ボックスの生産技術の拡充を進め、ハイブリッド車用の一体型ダイカスト電池ボックスを初受注した。

-ボディ・シャシー構造部品事業では、ボルボ、フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツなどから引き続き受注を獲得するとともに、BMW、ホンダ、日産などから初めて受注した。

-インテリジェント製品では、電動ドアシステム、前後発光マスク、発光バンパー、発光グリル、アクティブエアインテークグリル、可変スポイラー等を中国、欧州、日本のメーカー及びクロスオーバー企業から新規受注した。

-2023年、BYDの複数の主力モデル向け製品に加え、バッテリーボックスを受注した。吉利とは、既存製品の供給を維持することに加えて、スマートフロントフェイスやボディおよびシャシー部品などの供給を拡大している。また、GAC Aion、Li Auto、Xpeng、NIOなどの新エネルギー車向けの受注も獲得した。

新製品

-敏実集団は、ルノーとの合弁会社である敏実雷諾法国合資公司(Minth ElectriCity Technology)において、初となるバッテリーケースの生産を開始したと発表した。この合弁会社は、フランス北部のリュイッツ工業団地に位置するルノーの既存工場を使用している。面積は2万839平方メートルで、生産ライン2本が装備され、年間30万セットのバッテリーケースが生産可能だという。2023年の初めに設立されたこの合弁会社は、電気自動車(EV)向けバッテリーケースの生産を主な事業としている。(2023年10月27日付敏実集団のWechat公式アカウントより)

工場建設

-敏実集団は、メキシコのアグアスカリエンテス州における新たな拡張計画のために5,700万ドルを投資すると発表した。7月9日付けのMexico Nowが報じた。この投資は金属部門の拡張のために行われ、約1,200人の新規雇用を創出する。「アグアスカリエンテス州は、最も安全で、ビジネスの流れがスムーズで、政府へのアプローチが実に簡単で自由であり、発生した問題に対して解決策が与えられる、投資に最適な州として、私たちは信頼し続けている」と、Minth Mexicoの役員は語った。(Mexico Now on July 9, 2024)

-セルビアのSabac市政府は、敏実集団傘下でEVバッテリー用アルミ鋳造品を生産するMinth United Alloy - Teck Europeが、2023年末までにSabac工場で161名の雇用を創出する計画であることを発表した。5,000万ユーロを投じて建設された25,000平方メートルのSabac工場は、現在135名の従業員を雇用している。同工場では第2次拡張も計画されており、6,700万ユーロを投じて28,150平方メートルの施設を新設する予定。第2次拡張完了後は400名超の従業員を雇用する予定。また、84,000 平方メートルの第3工場の建設も現在建設中で、そこでは1,000名の雇用を見込む。さらに2023年末までに第4工場の建設を開始する予定。Minth GroupはセルビアのNorthwestern Industrial Zoneに総額3億ユーロを投資し、1,500名を雇用する計画。(2023年2月7日付プレスリリースより)

提携

-スロバキアの新興バッテリーメーカーInoBatは、敏実集団と、電気自動車(EV)のイノベーション、セル・トゥ・パック統合、リサイクルソリューションの開発、グリーンエネルギーへの移行加速、セルビアの現地プロジェクトでの協業などに関する覚書(MoU)を締結したと発表した。最近InoBatのチームは、セルビアのロズニツァ(Loznica)にあるMinthの施設を訪れた。これは、2023年5月にスロバキアにあるInoBatをMinthが先に訪問したことに続くものだという。(2023年6月14日付ソーシャルメディア更新情報より) 

研究開発活動

プロジェクト 詳細
統合インテリジェントフロントソリューション レベル4以上の自動運転において適用可能な発光、加熱、波長透過、自動洗浄機能を統合したインテリジェントフロントフェイスソリューションの開発を行っている。
インテリジェントドア インテリジェントエントランスや自動開閉などの応用分野において、顔認証インテリジェントピラーパネル、電動開閉駆動機構、超軽量ドアなどのソリューションを提供。2023年にはグループ初のインテリジェント電動サイドドア開閉システムが量産された。
アルミニウム合金

-2023年時点で、同グループはアルミニウム合金関連の材料配合とプロセス技術に関する50件以上の特許を取得し、これらはBMW、メルセデスベンツ、フォルクスワーゲン、その他のOEMのバッテリーボックスやボディシャーシ構造部品に広く使用されている。

-320Mpaの降伏強度と破砕性能を備えたMinal-S632クラッシュアルミニウム合金を開発。
-リサイクルアルミニウムを原料として使用し、廃棄物のリサイクル率が最大80%に達し、二酸化炭素排出量が2.5KG CO2e未満であるグリーンコリジョンアルミニウム材料「エコアルミSシリーズ」を開発。
-ポリマー材料の研究開発と革新に重点を置き、環境に優しいリサイクル材料のEco OleComおよびEco LonitBlendシリーズの研究開発を完了。

金属加工プロセス バッテリーケース関連部品から多様な製品の開発へ展開、フロント・リアコリジョンモジュール、サブフレーム、ダイカスト構造部品など周辺製品への展開。

 

特許

-2023年12月期、530件の新規特許を出願し、うち59件高額特許出願のレイアウト改善に焦点を当てたもので、12件の国際特許出願を含む。 2023年、同グループは管轄当局から412件の特許と69件の商標登録を取得。また、知的財産権保護業務を積極的に実施し、56件の特許権保護分析を実施し、5件の商標税関申告を実施した。
 

研究開発費用

 (単位:百万元)
  2023年12月期 2022年12月期 2021年12月期
研究開発費用 1,396.62 1,172.39 940.70
売上高に占める割合(%) 6.80 6.80 6.80

 

研究開発施設

社名 内容 所在地
寧波敏実汽車零部件技術研発有限公司
[Ningbo Minth Automotive Parts Research & Development Co., Ltd.]
金型製造及び金属製品の開発 浙江省
寧波市
敏実汽車技術研発有限公司
[Minth Automotive Technology Research & Development Co., Ltd.]
自動車部品関連機器、自動車用金型、治具、自動車用プレス部品などの研究開発、生産 浙江省
寧波市
敏向科技(上海)有限公司
[Minxiang Technology (Shanghai) Co., Ltd.]
ボディ部品の開発及び設計 上海市

 

ご利用に関するお問い合わせ先

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japan 日本
〒100-6114 東京都千代田区永田町2-11-1
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