Dongfeng Electronic Technology Co., Ltd. (DETC)[東風電子科技股份有限公司] 2022年12月期の動向
業績 |
(単位: 百万元) |
2022年12月期 | 2021年12月期 | 増減率(%) | 要因 | |
売上高 | 6,850.32 | 7,861.18 | (12.86) |
-中国における商用車市場の不況、原材料の価格上昇などが影響し、売上が減少した。 |
営業利益 | 337.77 | 480.47 | (29.70) | |
経常利益 | 332.54 | 483.49 | (31.22) | |
純利益 | 288.67 | 435.17 | (31.22) |
子会社へ増資
‐子会社の東風電駆動系統有限公司がその子会社である東風(武漢)電駆動系統有限公司(武漢電駆動)に対して8,700万元の追加出資を行い、東風科技の子会社である湛江徳利車両部件有限公司はその子会社である広州徳利汽車零部件有限公司(広州徳利)に対して1億元の追加出資を行うと発表した。今回の追加出資は、武漢電駆動及び広州徳利の事業運営に必要な運転資金を補填することが目的だとしている。(2022年12月21日付プレスリリース1/2より)
上海技術センター
‐研究院上海技術センターを開所したと発表した。この拠点では、基本ソフトウェアとハードウェアの開発のほか、新技術や新製品のプラットフォーム構築をメインに行う。現在、東風科技は研究開発、プロジェクト管理、テストを行う人員を72名擁している。また同社は、ソフトウェアでCMMI 3級認証を取得しており、中国の認定機関CNASの認可した電磁両立性(Electromagnetic Compatibility, EMC)実験センターも保有している。(2023年3月29日付東風科技WeChat公式アカウントより)
見通し
-2023年12月期の売上高は71億元と予想。
研究開発費用 |
(単位:百万元) |
年度 | 2022年12月期 | 2021年12月期 | 2020年12月期 | |
研究開発費用 | 277.12 | 245.74 | 226.27 | |
対売上高比率(%) | 4.05 | 3.13 | 3.28 |
-2022年末現在、研究開発要員は610名、全従業員の13.4%を占める。
研究開発動向
-東風科技技術センター及び同社の完全子会社で電動ドライブシステム部品の開発を行う東風電駆働系統公司は、東風商用車と東風乗用車向けにD760インテリジェントコックピット、D600電動ドライブシステム、G59インテリジェントコックピットドメインコントローラー、BSGモーターを開発。また、ADASセンシングシステムなどの研究のほか、陝西重型汽車(Shaanxi Heavy Duty Vehicle)、北汽福田、上汽紅岩(SAIC Hongyan)の新型車向けインストメーターの開発も行っている。
-自動車内装部品大手の延鋒汽車飾件系統との合弁である東風延鋒とキャブレターの開発・生産を行う湛江德利は、トリム部品及び鋳造技術を東風商用車、東風乗用車、嵐図汽車のほか日産、ホンダ、トヨタなどに向け提供。
-新エネルギー事業では、小鵬汽車や嵐図汽車などの新規顧客を獲得したほか、日産「e-POWER」の中国現地生産化現地化、ダイカストに関する研究開発を行い、生産強化及び量産を開始した。