Aptiv (China) Investment Co., Ltd.[安波福(中国)投資有限公司] 2020年12月期の動向

受注

広州汽車 (GAC)に製品とソリューションを供給
-Aptivは、広州汽車 (GAC)初の新エネルギー車「Aion S」に高電圧・低電圧配電ソリューションを供給したと発表した。中国では電気自動車 (EV)購入に対する補助金や減税措置を延長し、排気ガス削減に取り組んでいる。Aptivの広範な高圧電化製品は、グローバル規模でEVの製造を可能にする幅広いソリューションを通じて、これらの取り組みをサポートする。Aptiv独自のサテライトアーキテクチャー・アプローチは上海汽車 (SAIC-GM)のビュイック「GL 8 Avenir」に採用された。上海汽車はAptivのサテライトアーキテクチャー・アプローチを採用している7社のうちの1つ。2020年、上海汽車は同技術を搭載する3モデルを発売予定。(2020年625日付プレスリリースより)


研究開発体制

<R&Dセンター>

名称 所在地 業務内容

安波福中国技術中心
[Aptiv China Technical Center]

上海市浦東外高橋保税区

-ソフトウェアと電気関係のエンジニア400名余りを擁する。

-Aptivアクティブセーフティとユーザーエクスペリエンス事業部のアジア太平洋地区R&Dセンター本部。VW、GM、長城、吉利、Volvo、広汽、長安などのOEMの中国市場における主要技術パートナーとなっている。

-統合型スマートコックピット、ADAS、衛星を活用したレベル2+自動運転システム、インテリジェントネットワーク、車体コントローラなどの製品を開発。

-2020年、Aptivは中国で以下のOEMとスマートコックピット、自動運転、コネクテッドソリューションを開発:

  • 上汽GM GL8向け統合型スマートコックピット及び衛星活用のレベル2+自動運転システム
  • 長城汽車向け統合型スマートコックピット、ADAS、イーサネットゲートウェイ
  • 広汽向け衛星活用のレベル2+自動運転システム及びドライバーモニタリングシステム。
安波福蘇州研発中心
[Aptiv Suzhou Technical Center]
蘇州工業園

-約400名のエンジニアを擁する。

-次世代自動車プラットフォーム向けアクティブセーフティ、インテリジェントネットワーク、セーフティ、インフォテインメントシステム、ユーザーエクスペリエンスシステム開発に注力。

-Aptivアクティブセーフティとユーザーエクスペリエンス事業部のアジア太平洋地区三大R&Dセンターの一つ。製品エンジニアリングと研究開発体制を完備し、Aptiv中国R&DセンターとともにOEM中国市場向けに統合型スマートコックピット、ADAS、衛星を活用したレベル2+自動運転システム、インテリジェントネットワークと車体コントローラなどの製品を開発。同時に電気性能テスト、高低温テストボックス、EMCとカメラ機能検証など、フルセットの自動車部品検査室を備え、製品開発に必要な条件を満たしている。

-製品イノベーションにおいては、蘇州市政府や中国電信などと提携し、5G共同開発実験室を設立し、将来の車の知能化とデジタル化の方向を模索している。
安波福安亭技術中心
[Aptiv Anting Technical Center]
上海市嘉定区

-1200名余りのエンジニアを擁する。

-内燃機関車と新エネルギー車用の配電システム、コネクター、エレクトリカルセンター、高圧分配システムなど電気アーキテクチャ設計に注力。

-フルセットの配電システムの設計、開発、テスト能力を備え、製品ラインは高速データケーブル、コネクター、エレクトリカルセンターなどをカバーする。また、AKシリーズ高圧コネクター、高圧充電ガンPCBA、Qi規格ベースのワイヤレス充電のグローバルR&Dセンターでもある。

-Aptivは、中国に「China Autonomous Mobility Center」を設立し、業界をリードする自動運転機能の拡充を中国市場向けに行うと発表した。同センターは、上海に位置し、同社のL4自動運転技術の開発や応用に焦点を当てるとしている。同社は検証と同時進行で、中国での同社システムを搭載した自動車のマッピングや商業展開を図るために有望なパートナー企業との協議を積極的に実施している。これにより、同社は一般大衆を巻き込んだ現実世界での検証を行うことができ、また広範囲にわたる技術やIP開発のサポートを行うことができることで、商業展開や将来のモビリティーソリューションの発達に非常に重要な要素を進化させることができる。(2019年4月17日付プレスリリースより