2003年7月に施行済みであるELV指令(廃自動車指令)により、部品・材料の中にカドミウム(Cd)、鉛(Pb)、水銀(Hg)、六価クロム(Cr6+)を非含有にしなければEU加盟国に輸出することが出来なくなっています。自動車は部品点数が多大で，さまざまな材料・物質を使用していることからサプライチェーン全体にわたり製品中の有害物質を管理することが生産者の責任となってきます。
　島津製作所は、ELV指令の検査装置を自社で開発・製造し、アプリケーション開発・検査方法のご指導まで、お客様のELV対応体制構築をお手伝いいたします。

島津製作所ではELV指令の検査装置として次の分析装置をご提供いたします。各装置に関する詳細は、弊社専用Webサイトまで。
http://www.an.shimadzu.co.jp/topics/rohs/rohs.htm

□Cd,Pb,Hg,(Cr) スクリーニング分析
【エネルギー分散型蛍光X線分析装置　EDX-720/800HS/900HS】
－金属、樹脂、粉体、液体等あらゆる試料形態を非破壊で直接測定できます。
－自動でELV指令の4元素を迅速に測定します。
－一般材料分析・不良解析，メッキ膜厚分析にも応用可能です。
－測定はCCDカメラの画像を見ながら目的部位をセットするだけです。
　（オプション機能）
－X線の知識は不要です。X線作業主任者は必要ありません。

□Cd,Pb,Hg 精密定量分析
【原子吸光光度計　AA-6300】
－ppb?の高感度分析が出来ます。
－手軽に使用でき、コンパクトで低価格を実現しました。
【ICP発光分析装置　ICPS-7510、ICPE-9000】
－高感度かつ広いダイナミックレンジを実現しました（ppb?%）
－定性分析、同時多元素定量分析が可能です。
【ICP質量分析装置　ICPM-8500】
－高感度かつ広いダイナミックレンジを実現しました（ppt?ppm）
－定性分析、同位体多元素定量分析が可能です。
－同位体比測定が可能です。

試料の種類に関係なく、有害金属を高感度に測定することができ、意図的に添加された有害金属だけでなく、物質に不純物として含まれる有害金属の測定も簡単に行なうことが出来ます。また、ICP発光分析装置、ICP質量分析装置は複数の有害物質を一斉分析することができます。

□六価クロム分析
【紫外可視分光光度計　UVmini-1240】
－パック化された専用試薬((株)共立理化学研究所製)と組み合わせて簡単にCr6+の定量分析が行えます。
－(株)共立理化学研究所製試薬用のCr6+の検量線が水質プログラムパックに内　蔵されており、検体測定時に測定者が検量線を作成する必要はありません。－画面オペレーションに従い操作するだけで、Cr6+の濃度を自動測定します。
－付帯設備が不要です。

◆用途
無機物質の定性・定量分析が行なえます。各装置の詳細は弊社ＨＰまで。

エネルギー分散型蛍光X線分析装置のご紹介
http://www.shimadzu.co.jp/surface/products/edx/index.html
ICP発行分析装置のご紹介
http://www.shimadzu.co.jp/surface/products/icp.html
ICP質量分析装置のご紹介
http://www.shimadzu.co.jp/surface/products/icp-ms/index.html
原子吸光光度計のご紹介
http://www.an.shimadzu.co.jp/products/aa/aa.htm
紫外可視分光光度計のご紹介
http://www.an.shimadzu.co.jp/products/uv/uv.htm

◆実績
ELV規制対応の検査装置として、多数の自動車メーカ様、部品メーカ様に実績があります。

島津製作所では総合分析機器メーカーとして、多数の分析、計測装置の開発・製造し、アプリケーション開発や講習会などトータルソリューションを提供しております。詳細は弊社ＨＰまで。
http://www.an.shimadzu.co.jp/products/product.htm