アンシス・ジャパン、ANSYS 16.0を発表
概要
アンシス・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:大古 俊輔)は本日、より迅速な新製品の開発を可能にする数々の高度な機能を備えた最新版「ANSYS(R) 16.0」の国内提供開始を発表します。システム全体の仮想試作を可能にする新バージョンは、IoT (Internet of Things: モノのインターネット)、薄肉材料や複合材料から、組み込みソフトウェアまで、新たなエンジニアリング課題を解決します。
ANSYS 16.0 では、構造、流体、電磁界からシステムズエンジニアリングソリューションに至る、ANSYS 製品全体を大幅に機能強化しており、エンジニアがシステム全体の仮想試作を行うことを可能にします。
「すでにグローバルな企業は、ANSYS を物理モデル、ハイパフォーマンスコンピューティングソリューション、および統合モデリング環境におけるエンジニアリングシミュレーションのスタンダードとして採用しています。ANSYS 16.0 は、45 年にわたって改良が続けられてきた基本性能の上に、数々の新しい機能が加わりました。これらの新機能を利用することで、企業は、試作回数を削減し、より迅速に新製品を市場に投入できます。最新リリースの機能を有効活用することにより、製品の可能性を最大限に引き出すことができます。」(アンシス、社長兼CEO Jim Cashman)
「当社の製品開発プロセスは、アンシスのソリューションによって支えられています。私たちはANSYS 16.0 の新機能に非常に期待しています。アンシスのシミュレーションソフトウェアを用いたコンピューター上での評価と、物理試作を組み合わせれば、迅速かつ低コストで製品を市場に投入できますし、さらに高いレベルの製品革新が可能になります。」(米国のベビーカーメーカー4moms 社、メカニカルエンジニア Robert Terhune 氏)
※ ANSYS 16.0 の詳細はこちら
http://ansys.jp/products/ansys16/
※ 本記事は、2015年2月10日にリリースされましたプレスより引用しています。
プレスについてはこちら
http://ansys.jp/news/press/jpr150210j.html?utm_source=Marklines_20150210&utm_medium=portal&utm_campaign=R16
ANSYS 16.0 では、構造、流体、電磁界からシステムズエンジニアリングソリューションに至る、ANSYS 製品全体を大幅に機能強化しており、エンジニアがシステム全体の仮想試作を行うことを可能にします。
「すでにグローバルな企業は、ANSYS を物理モデル、ハイパフォーマンスコンピューティングソリューション、および統合モデリング環境におけるエンジニアリングシミュレーションのスタンダードとして採用しています。ANSYS 16.0 は、45 年にわたって改良が続けられてきた基本性能の上に、数々の新しい機能が加わりました。これらの新機能を利用することで、企業は、試作回数を削減し、より迅速に新製品を市場に投入できます。最新リリースの機能を有効活用することにより、製品の可能性を最大限に引き出すことができます。」(アンシス、社長兼CEO Jim Cashman)
「当社の製品開発プロセスは、アンシスのソリューションによって支えられています。私たちはANSYS 16.0 の新機能に非常に期待しています。アンシスのシミュレーションソフトウェアを用いたコンピューター上での評価と、物理試作を組み合わせれば、迅速かつ低コストで製品を市場に投入できますし、さらに高いレベルの製品革新が可能になります。」(米国のベビーカーメーカー4moms 社、メカニカルエンジニア Robert Terhune 氏)
※ ANSYS 16.0 の詳細はこちら
http://ansys.jp/products/ansys16/
※ 本記事は、2015年2月10日にリリースされましたプレスより引用しています。
プレスについてはこちら
http://ansys.jp/news/press/jpr150210j.html?utm_source=Marklines_20150210&utm_medium=portal&utm_campaign=R16


特徴
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ANSYS 16.0 の主な特徴
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【あらゆるデバイスが接続される環境を可能に】
http://ansys.jp/products/ansys16/electronics/
IoT という言葉が示すように、多種多様な電子機器の接続の拡大は、ハードウェアやソフトウェアの信頼性の高い基準が求められます。ANSYS 16.0 は、設計プロセスやエレクトロニクス業界のさまざまな製品全体にわたり、電子機器の信頼性と性能を検証する機能を提供します。
ANSYS 16.0 では、ANSYS Electronics Desktop を導入しました。これは、製品設計に最適かつ、快適な設計環境を実現する単一ウィンドウによるインターフェースで、電磁界、回路、およびシステム解析をシームレスな作業環境に取り込むことで、生産性を最大限に高めることができます。
もう一つの重要な新機能は、3D の部品モデルをライブラリ化し、そのモデルを任意のアセンブリモデルに取り込み可能にしたことです。これは、複雑化が進むワイヤレスコミュニケーションシステムの構築を可能にし、その設計効率を向上させます。また、ライブラリ化された部品モデルには、形状情報だけでなく、材料情報やポート、境界条件も含まれており、アセンブリモデルに取り込めば即座にシミュレーションできるモデルとして活用できます。
「IoT によって、さまざまな製品の開発方法が変化しています。このため、当社の特殊用途向け高性能IC およびプリント基板の開発にも独自の課題が生まれています。ANSYS 16.0 の機能を使用することで、当社の主力製品を迅速かつ確実に作成し、IoT に対応させることができるでしょう。」(Sarcina Technology 社、社長、Larry Zu 氏)
【多岐にわたる構造材料のシミュレーション】
http://ansys.jp/products/ansys16/structures/
構造的な性能やデザイン性を改善しながら、軽量化を行うことは、多くのエンジニアが抱える問題です。その解決策として、金属板のような薄肉材料や、複合材料のような新しいタイプの材料が採用されることも多くあり、結果としてシミュレーションにおける新しい課題が生じます。
シートメタルやプレートスチールは、要求される構造物の強度を保ちつつ、軽量化を実現するために、これまでも一般的に利用されてきた材料です。ANSYS 16.0 の使用により、これらの薄肉材料をモデル化し、アセンブリ全体の中で個々の部品の接続を定義するプロセスを促進できます。
ANSYS 16.0 は、複合材料の設計に対応した新機能や、解析結果の検証のための幅広い機能を搭載しています。複合材料は大幅な軽量化が可能ですが、物性が不均一であり、性能を満たすかどうかは製造プロセスに依存するため、性能を最適化できるようにモデル化することが簡単になりました。
また、ANSYS 16.0 では、シールや振動ダンパーに頻繁に使用される材料のエラストマー(ゴム)の高度な解析を行う機能が搭載されました。シールは他のパーツと接触しやすいため、大きなゆがみが生じて、シミュレーションは非常に複雑です。ANSYS 16.0 には、アダプティブリメッシングの機能が装備されているため、手動で解析を中断することなく、ゆがみの大きい領域に対して適応したメッシュを作成できます。
従来の工業材料に関する構造解析の中でも、最も困難なシミュレーションのひとつである複数のパーツ間での接触シミュレーションについても、ANSYS 16.0 で多くの改良が施されました。
「ANSYS 16.0 でリリースされる接触解析の機能向上は、脳動脈瘤治療のステント留置のモデルを改良する際に非常に便利です。ANSYS 16.0 で導入された接触制御と、新しい可視化ツール、そしてカスタマイズツールを組み合わせたエンジニアリングシミュレーションは、手術を行う際の大きな助けになります。」(IRRAs Technology 社、Co-founder and R&D director、Mathieu Sanchez 氏)
ANSYS 16.0 では、機能の追加と拡張だけでなく、ユーザーが解析時間を短縮できるように、ソルバー性能の向上も行われました。
「インテルと密接な協力関係を築いているアンシスが、Windows ユーザーのXeon Phi を用いたHPC へのニーズにいち早く対応するために、ANSYS Mechanical 16.0 をリリースしたことを喜ばしく思います。Intel(R) Xeon(R) プロセッサーと Intel(R) Xeon Phi(TM) コプロセッサーの強みを十分に利用することで、ANSYS 16.0 は新たなレベルのシミュレーション性能を実現しています。これは、インテルのHPC 製品の勢いが業界全体に広がることを意味します。」(インテル、Vice president Data Center Group、General manager Workstations and High Performance Computing、Charles Wuischpard 氏)
【流体力学エンジニアリングにおける複雑な課題の簡素化】
http://ansys.jp/products/ansys16/fluids/
メーカーは市場シェア拡大のために製品の革新を続け、エンジニアは、より複雑な設計と物理現象を短時間で解析する必要に迫られます。ANSYS 16.0 は、流体解析で複雑なモデルの形状作成やメッシングの時間を最大40 %も削減します。
今回のリリースでは、アジョイント法による最適化技術によって設計最適化にかかる時間をさらに削減します。新しいアジョイント設計ツールは、制約を考慮した多目的形状最適化の実行を可能にします。アジョイントソルバーは、最大で5,000 万セルのモデルの計算を実現しました。
ポンプ、ファン、圧縮機、タービンといったさまざまなターボ機械を設計するエンジニアは、数千コアにも及ぶHPC の拡張性を利用したシミュレーションの大幅な速度向上によりメリットを得られます。さらに、非定常翼列の相互作用のモデリングに関する継続的な機能改良により、航空機エンジンや発電用タービンのような、一層複雑な非定常流れのシミュレーションを実行できます。
【モデルベースシステムおよび組み込みソフトウェア開発の実現】
http://ansys.jp/products/ansys16/#hl_systems
エレクトロニクス、メカニカルサブシステム、そして、組み込みソフトウェアから構成されるシステムによるイノベーションにより、あらゆる業界が成長を続けています。この過程において多くの課題が生まれた結果、企業はこうした複雑なシステムを設計・開発する手法を変えようとしています。ANSYS 16.0 では、システム開発者および組み込みソフトウェア開発者向けの機能が強化されています。
ANSYS 16.0 では、システムおよびそのサブシステムの複雑な動作を定義するためのモデル化機能が強化されました。システムが複雑になると、その振る舞いを詳細に定義することが重要になります。一方、システムエンジニアとソフトウェアエンジニアが協力してプロジェクトに取り組むことによって、開発期間と工数は削減できます。こうしたニーズに応えるために、ANSYS 16.0 では振る舞い図のモデル化機能を追加しています。
航空分野向けには、もっとも厳しい安全要求であるDO-178C (航空機および装備品向けのソフトウェアに対する要求事項) 向けのツール認定規格DO-330 に準拠するモデルベースアプローチを提供します。DO-178Cは、米国連邦航空局 (FAA)、欧州航空安全局 (EASA)、そして、カナダ運輸省をはじめとする機関が、あらゆる民間航空機システムの認証に適用する最新の規格です。ANSYS 16.0は、この新しい認証規格に対応した最初のツールです。
ANSYS 16.0 の主な特徴
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【あらゆるデバイスが接続される環境を可能に】
http://ansys.jp/products/ansys16/electronics/
IoT という言葉が示すように、多種多様な電子機器の接続の拡大は、ハードウェアやソフトウェアの信頼性の高い基準が求められます。ANSYS 16.0 は、設計プロセスやエレクトロニクス業界のさまざまな製品全体にわたり、電子機器の信頼性と性能を検証する機能を提供します。
ANSYS 16.0 では、ANSYS Electronics Desktop を導入しました。これは、製品設計に最適かつ、快適な設計環境を実現する単一ウィンドウによるインターフェースで、電磁界、回路、およびシステム解析をシームレスな作業環境に取り込むことで、生産性を最大限に高めることができます。
もう一つの重要な新機能は、3D の部品モデルをライブラリ化し、そのモデルを任意のアセンブリモデルに取り込み可能にしたことです。これは、複雑化が進むワイヤレスコミュニケーションシステムの構築を可能にし、その設計効率を向上させます。また、ライブラリ化された部品モデルには、形状情報だけでなく、材料情報やポート、境界条件も含まれており、アセンブリモデルに取り込めば即座にシミュレーションできるモデルとして活用できます。
「IoT によって、さまざまな製品の開発方法が変化しています。このため、当社の特殊用途向け高性能IC およびプリント基板の開発にも独自の課題が生まれています。ANSYS 16.0 の機能を使用することで、当社の主力製品を迅速かつ確実に作成し、IoT に対応させることができるでしょう。」(Sarcina Technology 社、社長、Larry Zu 氏)
【多岐にわたる構造材料のシミュレーション】
http://ansys.jp/products/ansys16/structures/
構造的な性能やデザイン性を改善しながら、軽量化を行うことは、多くのエンジニアが抱える問題です。その解決策として、金属板のような薄肉材料や、複合材料のような新しいタイプの材料が採用されることも多くあり、結果としてシミュレーションにおける新しい課題が生じます。
シートメタルやプレートスチールは、要求される構造物の強度を保ちつつ、軽量化を実現するために、これまでも一般的に利用されてきた材料です。ANSYS 16.0 の使用により、これらの薄肉材料をモデル化し、アセンブリ全体の中で個々の部品の接続を定義するプロセスを促進できます。
ANSYS 16.0 は、複合材料の設計に対応した新機能や、解析結果の検証のための幅広い機能を搭載しています。複合材料は大幅な軽量化が可能ですが、物性が不均一であり、性能を満たすかどうかは製造プロセスに依存するため、性能を最適化できるようにモデル化することが簡単になりました。
また、ANSYS 16.0 では、シールや振動ダンパーに頻繁に使用される材料のエラストマー(ゴム)の高度な解析を行う機能が搭載されました。シールは他のパーツと接触しやすいため、大きなゆがみが生じて、シミュレーションは非常に複雑です。ANSYS 16.0 には、アダプティブリメッシングの機能が装備されているため、手動で解析を中断することなく、ゆがみの大きい領域に対して適応したメッシュを作成できます。
従来の工業材料に関する構造解析の中でも、最も困難なシミュレーションのひとつである複数のパーツ間での接触シミュレーションについても、ANSYS 16.0 で多くの改良が施されました。
「ANSYS 16.0 でリリースされる接触解析の機能向上は、脳動脈瘤治療のステント留置のモデルを改良する際に非常に便利です。ANSYS 16.0 で導入された接触制御と、新しい可視化ツール、そしてカスタマイズツールを組み合わせたエンジニアリングシミュレーションは、手術を行う際の大きな助けになります。」(IRRAs Technology 社、Co-founder and R&D director、Mathieu Sanchez 氏)
ANSYS 16.0 では、機能の追加と拡張だけでなく、ユーザーが解析時間を短縮できるように、ソルバー性能の向上も行われました。
「インテルと密接な協力関係を築いているアンシスが、Windows ユーザーのXeon Phi を用いたHPC へのニーズにいち早く対応するために、ANSYS Mechanical 16.0 をリリースしたことを喜ばしく思います。Intel(R) Xeon(R) プロセッサーと Intel(R) Xeon Phi(TM) コプロセッサーの強みを十分に利用することで、ANSYS 16.0 は新たなレベルのシミュレーション性能を実現しています。これは、インテルのHPC 製品の勢いが業界全体に広がることを意味します。」(インテル、Vice president Data Center Group、General manager Workstations and High Performance Computing、Charles Wuischpard 氏)
【流体力学エンジニアリングにおける複雑な課題の簡素化】
http://ansys.jp/products/ansys16/fluids/
メーカーは市場シェア拡大のために製品の革新を続け、エンジニアは、より複雑な設計と物理現象を短時間で解析する必要に迫られます。ANSYS 16.0 は、流体解析で複雑なモデルの形状作成やメッシングの時間を最大40 %も削減します。
今回のリリースでは、アジョイント法による最適化技術によって設計最適化にかかる時間をさらに削減します。新しいアジョイント設計ツールは、制約を考慮した多目的形状最適化の実行を可能にします。アジョイントソルバーは、最大で5,000 万セルのモデルの計算を実現しました。
ポンプ、ファン、圧縮機、タービンといったさまざまなターボ機械を設計するエンジニアは、数千コアにも及ぶHPC の拡張性を利用したシミュレーションの大幅な速度向上によりメリットを得られます。さらに、非定常翼列の相互作用のモデリングに関する継続的な機能改良により、航空機エンジンや発電用タービンのような、一層複雑な非定常流れのシミュレーションを実行できます。
【モデルベースシステムおよび組み込みソフトウェア開発の実現】
http://ansys.jp/products/ansys16/#hl_systems
エレクトロニクス、メカニカルサブシステム、そして、組み込みソフトウェアから構成されるシステムによるイノベーションにより、あらゆる業界が成長を続けています。この過程において多くの課題が生まれた結果、企業はこうした複雑なシステムを設計・開発する手法を変えようとしています。ANSYS 16.0 では、システム開発者および組み込みソフトウェア開発者向けの機能が強化されています。
ANSYS 16.0 では、システムおよびそのサブシステムの複雑な動作を定義するためのモデル化機能が強化されました。システムが複雑になると、その振る舞いを詳細に定義することが重要になります。一方、システムエンジニアとソフトウェアエンジニアが協力してプロジェクトに取り組むことによって、開発期間と工数は削減できます。こうしたニーズに応えるために、ANSYS 16.0 では振る舞い図のモデル化機能を追加しています。
航空分野向けには、もっとも厳しい安全要求であるDO-178C (航空機および装備品向けのソフトウェアに対する要求事項) 向けのツール認定規格DO-330 に準拠するモデルベースアプローチを提供します。DO-178Cは、米国連邦航空局 (FAA)、欧州航空安全局 (EASA)、そして、カナダ運輸省をはじめとする機関が、あらゆる民間航空機システムの認証に適用する最新の規格です。ANSYS 16.0は、この新しい認証規格に対応した最初のツールです。


会社情報
会社名
アンシス・ジャパン株式会社