金属部材の接合、一般的な溶接が困難な金属部材（アルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン合金等）の接合方法として、英国のTWI（The Welding Institute）によってFSW工法が開発されました。

この接合法は、先端に突起のある円筒状の工具を回転させながら強い力で押しつけることで、工具先端の突起部を接合させる金属部材の接合部に貫入させ、これによって摩擦熱を発生させて金属を軟化させるとともに、工具の回転力によって接合部周辺を塑性流動させて練り混ぜることで複数の金属部材を一体化させる接合法です。
この接合法に使用する工具の先端突起形状、材質、接合加工条件、接合装置の最適化を図る上で、接合時に発生する接合力を測定・把握することが重要とされています。この接合力を正確に測定する最も適した測定器が水晶圧電式切削動力計です。

◆メリット１　最適形状の工具設計が可能

高剛性、高感度な水晶圧電式切削動力計は、接合加工時の工具先端突起部に発生する接合力を正確に測定・把握し、工具先端部形状、材質の最適な開発・選定のためのデータを提供します。

◆メリット２　接合加工プロセスの最適化制御が可能

高応答の水晶圧電式切削動力計は、刻々と変化する接合力を正確に測定・把握できるため、高精度な加工の最適化に貢献します。

◆メリット３　接合不良の削減に貢献

接合加工プロセスの最適化制御を行うことで、接合不良の削減が図れるとともに加工品の接合品質のバラツキを抑えることが可能です。

◆実績
世界中の自動車メーカー、自動車部品メーカーで使用されています。

◆◆◆この用途におすすめのセンサ◆◆◆

回転式切削動力計　型式9170A
回転式切削動力計　型式9171A
固定式切削動力計　型式9257B