音で物体の体積や容積を測定するから、わずか2秒で結果を表示できる。水や油は使わないので濡れずに、複雑な形状の測定にも対応。
（容積計）
シリンダヘッドの燃焼室キャビティ上に容積計を載せるだけで、燃焼室容積を、その形状に関わりなく測定できます。組み立て済みのエンジンでは、専用アダプタで容積計を点火プラグホールに連結すれば、燃焼室の容積測定が可能です。エンジン製造あるいは整備などのあらゆる工程において、乾燥状態のまま短時間（約2秒）で燃焼室の容積が測定できます。
（体積計）
従来は、物体を水中に沈めてその浮力を測るとういうアルキメデスの原理（水中重量法）を利用して、体積・密度の測定が行われてきましたが、音響式体積計を用いることで乾燥状態のままで物体の体積を測定できます。測定対象物の形状に関わりなく、複雑な形をした物体の体積が短時間（約２秒）で、高精度に測定できます。

VM-240Aは、音で物体の容積を測定する装置です。
本装置は、測定で水や油は一切使用しません。
測定は燃焼室の直接測定、アッシー状態のエンジン、いづれの状態での測定ができます。
測定はわずか2秒で結果を表示し、測定対象は複雑な形状の測定にも対応します。

容積計　【測定方法】
容積が既知の校正用標準容積器の容積測定結果との比較により、被測定物の未知の容積を算出します。まず、標準容積器の容積を測定し、その測定結果より、被測定物の測定に必要なパラメータを得ます。この校正作業を一度行えば、以降の被測定物の容積測定を何度でも行えます。現在は、測
定精度を向上させるために、2または３種類の校正用標準容積器を使用しており、たとえば、50 cm3程度の被測定物の容積測定において、±0.05 cm3の測定精度を実現しています。

体積計　【測定方法】
体積が既知の校正用標準体積器の体積測定結果との比較により、被測定物の未知の体積を算出します。まず、標準体積器の体積を測定し、その測定結果より、被測定物の測定に必要なパラメータを得ます。この校正作業を一度行えば、以降の被測定物の体積測定を何度でも行えます。現在は、測
定精度を向上させるために、2または３種類の校正用標準体積器を使用しており、たとえば、100 cm3程度の被測定物の体積測定において、±0.1 cm3の測定精度を実現しています。

エンジン燃焼室の容積測定：
音響式容積計は、エンジンの燃焼室の容積をその形状に関わらず高精度で測定するために使用されます。これは自動車、オートバイ、モーターボートなどのエンジン製造において重要です。

乾燥状態での体積測定：
音響式体積計は、物体を水中に沈めることなく、乾燥状態での体積や密度を測定するために使用されます。これにより、物体の形状に関わらず、複雑な形状の物体も短時間で高精度に測定できます。

充電池の体積や分銅の体積測定にも音響式体積計活躍しています。